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2B (歌詞)


手紙を受け取ったんだ
何億光年かなたから
繰り返してきた未来のゆくえ
喉の奥、鉄の味
涙といっしょに飲み込んだ 

ぼくら路地裏の草の根
光のようには歩けないけど
誰かが見てる
放て、シューティングスター
願いをこめて・コメンテーター
正しく届け

書き出した数多のモノローグ
心が千切れそうで
平気じゃない、平気じゃないから
この手で塗りつぶした
「これだけは」 明け渡せないもの
きっと未来につなぐから


バトンを受け取ったんだ
何億光年かなたより
誰かが願った未来の上
胸の奥、青い炎
ナイフじゃなく筆をとるよ

ぼくら絶え絶えの息の根
うさぎのようには走れないから
足もと一歩ずつ
鳴らせ、シューゲイザー
願いを託し・タクシードライバー
より良く進め

駆け出した幾多のプロローグ
未来が千切れそうで
だいじょばない、だいじょばないから
この手で書き換えて
すべてが明らかになる夜明け
答え合わせの朝にいたい  


ぼくら2Bの鉛筆
何度すり減っても この芯で
やわらかいまま、尖って

ねぇ、ぼくら生きているうちに
この願い 届かないかもしれないね
それでもいいよ 願いつづけるよ
何億光年かなた先
降りそそぐ光となれ
君に降りそそげ
この星の夜明けで歌おう


【あとがき的な】

とっっても久しぶりに歌詞が書けました。
12年…… 15年ぶりくらい?でしょうか。
学生のとき以来といってもいいかもしれないです。15年前なんて、まだ出会っていない人がほとんどですよね。

きっかけは、七夕の翌日。
Cメロの一節(やわらかいまま、尖って)がふと浮かんで。それから曲のタイトルが決まって、少しずつ中身も広げて繋ぎ合わせていきました。
最初は「なんか今回は勢いで書けそうだ!」って頭の中がワクワクしていたけれど、いざ真剣に書き始めるとなかなか思うように進まなくて。
日々、あーでもない・こーでもないと。でも久しぶりのこの感じがうれしくもあって。
15年前とは書き方が変わったなぁと思うところもあれば、変わらないなぁと思うところもあって。

久しぶりすぎて、人目にさらすことに不安や怖さもあります。
これで完成じゃないかもしれない。でも、完璧な完成を待っていたら、一生お蔵入りコースになっちゃいそう。
せっかく、久しぶりにここまで書けたから……
一度リリース(手放)してみたら、見えてくるものもあるかもしれない。そう思って放ってみます。


タイトルの読み方は「にーびー」
「とぅーびー」でもなく「つーびー」でもなく、鉛筆の方です。

切実な願いと、いくつかの言葉あそびと。
よかったら、好きなメロディーで歌ってみてくださいね。

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