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赤飯のおにぎり

雨の土曜日です。
仕事の日の雨はちょっと憂うつだけど、休みの日に家の中から聴く雨の音はなんだか好き。

このご時世ですが、4月から平日フル出勤(フルタイムではないよ)となりました。
土日お休みのありがたさが今まで以上に身にしみます。

赤飯のおにぎりが、食べたくて食べたくて。
平日の疲れを癒し、週末の自分をご機嫌にするため、今日はお赤飯を炊くと決めていました。

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今回は、市販の素を使います。
スーパーで100円くらいで売っています。
もち米はもともと家にあったものを。

もち米を研いで素といっしょに炊飯器のスイッチオン。お手軽です。
炊き上がるのをワクワクしながら待ちましょう。


…赤飯のおにぎりと言えば、小学生のとき好きで何度も図書館で借りて読んでいた本がありまして。
灰谷健次郎さんの『太陽の子』

好きで何度も読んでいたわりに内容はすっかり忘れてしまった(戦争が関係していたはず)のですが、曼珠沙華(彼岸花)と赤飯のおにぎりが出てくるシーンはとても印象に残っています。
小説ですが、映像として記憶に残っている。沖縄のおいしそうなお料理も。

あと、そういうシーンがあったかどうかも記憶が定かではないのですが、いつも「消しゴム」のシーンで泣いていた気がします。

本当に、それくらいしか覚えていない。
今読んだらどんなふうに感じるんだろう。
小学生の私は、その本のどんなところが好きだったんだろう。
読み返してみたいな。  


赤飯のおにぎりと言えば(その2)、私が高校生の頃。
普段はお弁当かおにぎりを作って学校に持って行ってたのですが、たまに親がお昼代として500円をくれることがあって、そのときは決まってコンビニの赤飯おにぎり1個とツナコーンサラダを買って行ってました。
…よく足りたな。

しかもその頃の私は間食を全くしなくって。
部活は文化部とはいえ和太鼓部だったので、わりと全身運動だし体力も使うのですが…
よく足りたな。

当時の私はとても早起き(4時半)起きで、
自分の分だけでなく、父と弟の分のお弁当も作っていました。
前にもちらっと書いているのですが、私の両親は私が高校3年生のときに離婚していて、離婚に至るまでには別居の期間がありました。
家を出たのは母だったので(私は母について行くと言ったのですが、経済的に父のところにいた方がいいと母に説得されて実家にとどまることに)、母の代わりに…という部分も無くはないですが、わりと自発的に作っていた記憶。
もともと料理が好きなので特に苦ではなかったかな。
お弁当も、自分で作れば自分の好きなもの入れられるし。
夜ご飯は父も頑張ってくれていました(中華が多かった)

でも、たまに食べるコンビニの赤飯おにぎりはとってもウキウキして美味しかったです。
なんか、独特のおいしさがある気がする。何がかは分からないけれど。
多分ローソンのだった気がします。
ファミリーマートではなかったはず。
セブンイレブンは、当時の大分県にはまだ存在すらしていませんでした。
修学旅行で東京へ行ったとき、はじめて本物のセブンイレブンを見て感動したな。


…あ、炊飯器から湯気がもくもくっと上がってきました。
小豆ともち米のいい香りもしてきましたよ。
炊き上がるまであともう少し。

赤飯のおにぎりと言えば(その3)、私が高校を卒業して地元を離れ大阪へ旅立つ日の朝のこと。
大阪へは、父の車で片道9時間ほどかけて送ってもらうことになっていました。
早朝、母が駆けつけてお弁当を持たせてくれました。私たちよりももっと早くに起きて、あるいは前日の夜からこさえてくれたのでしょう。
お弁当を受けとって、母とはそこでお別れです。
本当は母も大阪まで見送りたかったかもしれない。
でも、離婚したとはいえ私にとっては「お父さん」である父を信頼して娘の私を託したんだろうと思います。
言葉にならない様々な想いは、お弁当に込めて。

長旅なので、途中のサービスエリアで昼食をとることに。
母からのお弁当を開けると、私の好きなものばかり入っていました。
赤飯のおにぎり、高野豆腐の煮物、かぼちゃの煮物、たまごやき、冷凍のコーンクリームコロッケ…

とてもとても美味しくて、うれしくて、後日その日のお弁当を絵に描いて母に送ったら、母もとてもよろこんでいました。
多分、母のことなので今でもその絵を大事にとってあるのでしょう。


あ!お赤飯が炊けました。
炊飯器の蓋を開けると、もわっと一気に湯気が立ち込めます。眼鏡だったらくもるやつ。
お赤飯のいい香りをいっぱいに吸い込むと、しあわせ。

しゃもじで切るようにほぐして… 
ところでご飯を「つぐ」って方言なのでしょうか。
標準語は「よそう」?
今日はお茶碗へはつがずに、おにぎりにしちゃいます。

平たいタッパーなどに一旦広げて、少し冷まして。
あちち!とならない程度に冷めたら、まな板なりお皿なりにラップをピッと張って、ごま塩ぱっぱ。
そこへほんのりまだ温かいお赤飯をのせて…
上からもごま塩ぱっぱ。
ラップで包み込んで… にぎる!
弱すぎず、強すぎず。

そのまま少し置いて、ごま塩をなじませます。
他におかずは無くてもいいけど、せっかくだからこの間にたまご焼きでも作ろかな。
甘いのも、出汁の効いたのもそのときの気分でどっちも好き。今日はお出汁にしよう。

そういえば、いい感じの竹皮があったな〜

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できた!
それでは、いただきまーす!

はぁ〜 やっぱりなんでこんなに美味しいかな赤飯のおにぎりは。

気持ち的にはもっと食べたかったけど2つでお腹いっぱいになったので、残りはまたお昼に。
いまのうちに全部おにぎりにしておこう。冷凍もできるしね。

おいしかった。
ごちそうさまでした。


ところで平日フル出勤の件ですが、このご時世とは関係なく、もともと去年の9月頃から仕事の相方さん(と表現することにする)が3月いっぱいで辞めますと言っていた結果のことです。

今までは相方さんと私の2人でシフトを組んで私は週に3日の出勤だったので、新しい人が見つからない限りは私がフルで出勤することになるのは必然です。

2人だけでシフトを組むとなると、例えば子どもが熱を出したりなどで休まなければならない場合のプレッシャーが凄そうですが、私が2年間プレッシャーに押し潰されず心地よく働けていたのは相方さんのお人柄あってこそでした。
お互い幼い子どもがいる同士、どちらかがダメなときはもう一方が。そうやって助け合ってここまで来られました。
(ちなみに、滅多になかったですがどちらもダウンしたときは別の場所にいるベテランさんが登場します)

だから、相方さんが辞めてしまうのは正直さみしい。
けれど、相方さんには相方さんの思い描く人生があり、それを私が引き止める権利はありません。

とは言え4月までに新しい人が見つからないとは思っていなかったのでフル出勤は予想外でしたが。
でも、このご時世でも働けているのはリスク(正直とても不安ですが)はあれど助かっています。
もともと我が家は生活苦ですので。
働いていてもライフラインが止まりそうになるような生活の中、仕事を失っては本当に生きていけなくなります。
でも今、そのような窮地に追い込まれている人が確実にいるのだと思うと、自分には何もできないことが歯痒いです。

夫は時短勤務になりました。
いつもは22時や23時に帰宅するところ、最近は20時までには帰宅していて、子どもたちと食卓を囲む日も多いです。
休日には夫と息子、休業中の夫の友人の3人で通信ゲームをして遊んでいたりします。
一見すると和やかな風景です。
でもその背後ではじわじわと首をしめられているような薄気味悪さも同居しています。

時短勤務で夫の収入は減ってしまうでしょう。
私の収入が増えたとしても、決してプラスには傾かないと思います。
相変わらず苦しい状態はつづくでしょう。  
請求書の山を見るたび、督促状が届くたび、「絶望」に似た気持ちで心の中が暗くなります。

そんな中、いま私には書きたい文章がたくさんあって、作りたいお菓子もたくさんあって、絵も描きたくて、ギターも弾きたくて。
高校生以来あんまり本を読まなくなってしまったけど、最近はなんだか読みたい本もたくさんある。

このご時世だからなのか、それとは関係なくたまたまなのかは分かりませんが、心の中にはワクワクがあふれています。
自由な時間は減っているにもかかわらず、あれもしたい、これもしたいと焦ってワクワクはフル回転。
不謹慎だと怒られてしまうでしょうか。
でも、おかげで心がしおれすぎずに過ごせています。

1週間前の時点で、わが家の全財産は4,603円(お米代含む)でした。
月曜日は私のお給料日です。少しだけ、救われる日。
今月もよく生きのびました。

ちなみにお赤飯はわが家では私とお義母さんくらいしか食べないので、夫と子どもたちにはホットケーキを焼くことに。
最近、ホットケーキミックスが品薄ですね。
おうちで作る人が増えているのかもしれません。お手軽ですものね。お子さんと一緒に作ったりとか。

園のおやつ作りでもよく使用します。
でも、無いものは仕方がないのでこれからしばらくは小麦粉とベーキングパウダーで作ろうかなと(小麦粉は、品薄ではない…はず)
今日はその練習もかねて。

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わりといい感じに出来たので、明日にでもレシピを載せられたらいいなぁなんて思っています。


食べることは、生きること。
今日もだれかの空腹が満たされていますように。

みなさまの週末が、穏やかなものでありますように。




2021.08.31  追記

タダノヒトミさん(はじめまして)の企画、『いちまいごはんコンテスト』にふと滑り込みで飛び入り参加してみます。

フォロワーさんが何名か参加されてて気になってはいたのですが、昨日改めてコンテストの詳細を知って心を動かされました。


「いちまいごはん」とは?


コンテストの詳細はこちら。


私が思い出したのは、旅立ちの日に母が持たせてくれた「大好物ばかりのおべんとう」

このnoteは過去に書いたもの。今からコンテスト用に新たに書き直す余裕はなさそうなので、そのまま過去記事にタグを貼っての応募です。
故に、おべんとう以外のエピソードも含まれていますが、これはこれで。

読み返したら、お赤飯食べたくなっちゃった。
週末は赤飯を炊こうかな。

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