Twista - Slow Jamz featuring Kanye West & Jamie Foxx 日本語訳・和訳・意訳・歌詞解説
なんで今更・・・!!?
わたし、反抗期というか一番尖ってたガキンチョ(嘘。大人しめボーイ)の頃にこの曲をMTVで聞いて、しっかり洋HIP-HOP('90s イーストコーストに行っちゃいましたが・・・)に目覚めてしまったんですが、XGのラップの翻訳をしていくうちに「昔大好きになった曲を再解釈したいな」と思ったので、本noteで翻訳(いつも通りChatGPTに大頼りしまくり)を掲載させて下さい。
「懐かしいな〜」から「あぁ、こういう曲だったんだ〜」と思ってくださると幸いです。(一緒に懐かしがってくれる友達欲しい)
基本情報
楽曲タイトル: Slow Jamz
アーティスト: Twista feat. Kanye West & Jamie Foxx
リリース日: 2003年11月
収録アルバム: Twistaのアルバム「Kamikaze」(2004年)、Kanye Westのデビューアルバム「The College Dropout」(2004年)
作詞・作曲: Kanye West、Twista
プロデューサー: Kanye West
ジャンル: ポップラップ、R&B、ヒップホップ、ソウル
当時の評価
「Slow Jamz」は、当時の音楽シーンにおいて非常に高く評価されました。特に、旧来のR&B楽曲に対するオマージュとして、Luther Vandrossの1981年のカバー曲「A House Is Not a Home」をサンプリングしている点が注目されました。Jamie Foxxのフックが曲にノスタルジックな魅力を加え、Twistaの速いラップが楽曲にダイナミズムをもたらしています。
受賞とノミネーション
第47回グラミー賞: Best Rap/Sung Collaborationにノミネート
2004年のSource Awards: R&B/Rap Collaboration of the Yearにノミネート
2004年のBET Awards: Best Collaborationにノミネート
代表曲のリリースの背景と成功
「Slow Jamz」は、Kanye Westのデビューアルバム「The College Dropout」のセカンドシングルとしてもリリースされました。楽曲はすぐにチャート上位にランクインし、Kanye WestとTwistaの両方のキャリアにおいて重要な曲となりました。特にKanye Westのプロデューススキルと、Jamie Foxxのヴォーカルが楽曲の成功に寄与しました。
「Slow Jamz」は、スピーディーなドラムビートと滑らかなストリングスを特徴とし、R&Bとヒップホップを融合させたスタイルで多くのリスナーに愛されました。
和訳・意訳
※ Twistaのアルバム「Kamikaze」に収録されているバージョンを元に翻訳をしています。
※ 下ネタ注意です!!!
Intro ~ Hook: Jamie Foxx
Verse 1: Kanye West
Hook: Jamie Foxx
Interlude: Aisha Tyler & Kanye West
Verse 2: Twista
Hook: Jamie Foxx
Outro: Twista
歌詞の面白いところ
ここ笑いどこやで的な箇所は以下だそうです。
"I'mma bring the Cool Whip, then I want you to strip":
ここでは、「Cool Whip」がアメリカの生クリームのブランド名として使われていますが、「whip」は車の俗語としても使われます。生クリームと車の二重の意味をかけています。
筆者追記:生クリームを裸に塗る的なエッティいニュアンスも含まれるそうです。このことをChatGPT先生に聞くと怒られました。
さらに筆者追記:ヒップホップやR&Bの歌詞では、しばしば食べ物がセクシャルなメタファーとして使われることがあります。食べ物は、感覚的な楽しみや快楽、親密さを連想させやすいため、セクシュアルな比喩に用いられることが一般的です。「Cool Whip」は、甘くてクリーミーな食べ物であるため、特にセクシャルなコンテクストで使われることがあり、軽い冗談や遊び心を持った歌詞の中で、食べ物を使って性的な楽しみを表現することが珍しくありません。・・・ということで、「I'mma bring the Cool Whip」は「ムラついてきたから」みたいなニュアンスで訳しても良いかもしれないです。
"She be grabbing, calling me Biggie, like Shyne home":
これは、ラッパーThe Notorious B.I.G.(Biggie)とShyneを指しています。特に、Shyneが刑務所から出て帰ってきたことを指すことで、Biggieのように彼女が彼に対して尊敬の念を持っている様子を示しています。リスナーは、BiggieとShyneの文脈を理解することで、このラインの巧みさを楽しむことができます。
筆者追記:ここは非常にややこしいんですけど、「彼女」が「俺(Kanye)」を(尊敬すべし)Biggieと呼ぶんだよ、Shyneが刑務所から出て帰ってきた時のテンションでよ〜、みたいなニュアンスだそうです。Shyneが刑務所から出て帰ってきた時に、すでにBiggieは亡くなっているので、BiggieとShyneの関係性への言及はないかと思われます。とりあえず「彼女」が「俺(Kanye)」をすげぇ尊敬してくれている、ということを誇張しているというニュアンスで受け取るのがいいかなと。
筆者追記:何がBiggieか問題。(サイテー)
"Telling me them diamonds, when she know they rhinestones":
ここでは、彼女がダイヤモンドだと偽ってラインストーン(模造品)を見せることを示しています。この皮肉な表現が面白いです。
筆者追記:歌詞全体からして、「彼女」はとりあえずお淑やかガールではなさそうだ。
"She got a light-skinned friend, look like Michael Jackson / Got a dark-skinned friend, look like Michael Jackson":
このラインは、Michael Jacksonの肌の色が変わったことに関するジョークです。彼の肌がライトスキンからダークスキンに変わったことを利用して、巧妙に言葉遊びをしています。
筆者追記:肌の色問題は差別的な話に繋がりセンシティブ感ありそうなものなのに、Michael Jacksonの件はみんなネタ化しているのが意外でした。
"I'mma play this Vandross, you gon' take your pants off":
ここでは、Luther Vandrossの曲をかけることでロマンチックなムードを作り、彼女が服を脱ぐというシーンを描写しています。このリリカルな流れがユーモラスです。
"I'mma play this Gladys Knight, me and you gon' get right":
Gladys Knightの曲をかけて、二人が親密になるという表現もまた、音楽と行動のリンクが巧妙に織り交ぜられています。
"I can't do it that fast... But I know somebody who can, Twista!":
この部分は、Kanye Westが「速くやる」ことに対して冗談を言い、Twistaの速いラップスキルを紹介しています。Twistaは非常に速いラップで知られており、このやり取りは聴衆に笑いを提供します。
筆者追記:当翻訳では「速くヤる」と意味深な感じで訳しました。早くSpit(ラップ)するのと早くピストンするは掛かっている気がしたので。
"Got you looking at the gliss' on my hands and wrists":
「gliss」は「glitz and glamour」の略で、手首と手に輝くジュエリーを見せびらかしている様子を指しています。これがリッチで豪華なライフスタイルを強調しています。
"When it come to rocking the rhythm like Marvin and Luther":
Marvin GayeとLuther Vandrossのリズムを揺らす能力を指しており、音楽の偉大さを強調しています。
"Come with me and sip on some Evelyn Champagne":
Evelyn "Champagne" Kingの音楽を聞きながらシャンパンを飲むという洒落です。「Champagne」は二重の意味を持ち、笑いを誘います。
"You ain't know Twista can work it like The Whispers?":
ここでは、TwistaがThe Whispersのように滑らかにパフォーマンスできることを指しており、聴衆を驚かせる表現です。
"His rims still moving so I bump a little Spinners":
車が停止しても回り続けるスピナー(ホイール)の洒落と、The Spinnersという音楽グループの曲をかけるという二重の意味があります。
"With my Earth in the Wind smokin' Fire":
これは「Earth, Wind & Fire」というバンド名を使った洒落です。非常に巧妙で、音楽ファンにとってはニヤリとさせる部分です。
"Let me get your sheets wet listening to Keith Sweat":
Keith Sweatの名前を使って、ロマンチックなムードを作り出しながら、少し性的なニュアンスを含む表現です。
筆者追記:このエロ韻踏みサイテー!(笑)って思いました。
"Put you in a daze with Maze":
Mazeというバンド名を使って、彼女を夢中にさせるという意味の洒落です。
"Fulfilling her with every temptation, slow-jamming, having deep sex":
The Temptationsというバンド名を使いながら、性的な行為を暗示しています。この二重の意味が面白いです。
"You be bumpin' Teddy Pendergrass":
Teddy Pendergrassの音楽をかけることで、彼女がムードを盛り上げることを指しています。Teddy Pendergrassのロマンチックな曲がシーンの雰囲気をさらに強調します。
"I done hit it from the back to the melody of 'Roll It Slow'":
性的な行為を音楽に合わせて行うことを示唆しています。ここでも音楽と行為を結びつけた洒落があります。
筆者追記:https://www.vinylmeplease.com/blogs/magazine/ranking-24-rb-groups-mentioned-slow-jamz-scientific-survey
を参照しましたところ、どうやら当リリックはLove Doctorの「Slow Roll It」という曲への言及かもしれないそうです。これが信憑性を持つ理由は、Love DoctorがシカゴのDJであり、TwistaとKanyeもシカゴ出身であるため、これはシカゴにおける内輪ネタかもしれないためです。(ローリング、特にゆっくりとしたリズムや動きを伴う性行為と言うのもリリックに合ってますしね。)
"No matter how much of a thug you see, I still spit it like its R&B, go to the club with me":
自分がどんなにギャングスタに見えても、R&Bのような感情を持っていることを強調しています。これは自分の多面性を示しています。
当楽曲内に登場するアーティスト
Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)
基本情報: アメリカのソウル、R&Bシンガーソングライター。モータウンレーベルの代表的なアーティスト。
代表曲: "What's Going On", "Let's Get It On", "Sexual Healing"
Luther Vandross(ルーサー・ヴァンドロス)
基本情報: アメリカのR&Bシンガーソングライター。彼のバラードは広く知られている。
代表曲: "Never Too Much", "Here and Now", "Dance with My Father"
Anita Baker(アニタ・ベイカー)
基本情報: アメリカのソウル、R&Bシンガー。1980年代から1990年代にかけて活躍。
代表曲: "Sweet Love", "Giving You the Best That I Got", "Caught Up in the Rapture"
Ready for the World(レディ・フォー・ザ・ワールド)
基本情報: アメリカのR&Bバンド。1980年代に人気を博した。
代表曲: "Oh Sheila", "Love You Down", "Digital Display"
New Edition(ニュー・エディション)
基本情報: アメリカのR&Bグループ。1980年代にボーイバンドとして成功を収めた。
代表曲: "Candy Girl", "Cool It Now", "Mr. Telephone Man"
Minnie Riperton(ミニー・リパートン)
基本情報: アメリカのソウルシンガー。彼女の5オクターブの声域が特徴。
代表曲: "Lovin' You", "Inside My Love", "Memory Lane"
The Notorious B.I.G.(ザ・ノートリアス・B.I.G. / ビギー・スモールズ)
Shyne(シャイン)
基本情報: ベリーズ出身のラッパーで、1990年代後半から2000年代初頭にかけて活動。
代表曲: "Bad Boyz", "Bonnie & Shyne", "That's Gangsta"
Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)
基本情報: アメリカのポップ、R&Bシンガーソングライター。キング・オブ・ポップと称される。
代表曲: "Thriller", "Billie Jean", "Beat It"
Gladys Knight(グラディス・ナイト)
基本情報: アメリカのソウル、R&Bシンガー。彼女のバックバンド「The Pips」とともに活動。
代表曲: "Midnight Train to Georgia", "Neither One of Us", "If I Were Your Woman"
Evelyn "Champagne" King(エヴリン・シャンパン・キング)
基本情報: アメリカのR&B、ディスコシンガー。1970年代後半から1980年代にかけて活躍。
代表曲: "Shame", "Love Come Down", "I'm in Love"
The Whispers(ザ・ウィスパーズ)
基本情報: アメリカのR&Bグループ。1960年代から活動を続ける。
代表曲: "And the Beat Goes On", "Rock Steady", "Keep On Loving Me"
The Isley Brothers(アイズレー・ブラザーズ)
基本情報: アメリカのR&B、ソウルバンド。1950年代から活動を続ける。
代表曲: "Shout", "It's Your Thing", "Between the Sheets"(←Big Poppaの元ネタ)
The Spinners(ザ・スピナーズ)
基本情報: アメリカのR&Bグループ。1970年代に大きな成功を収めた。
代表曲: "I'll Be Around", "Could It Be I'm Falling in Love", "Rubberband Man"
Earth, Wind & Fire(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)
基本情報: アメリカのファンク、ソウルバンド。1970年代に大きな影響を与えた。
代表曲: "September"(←神曲), "Boogie Wonderland", "Let's Groove"
Keith Sweat(キース・スウェット)
基本情報: アメリカのR&Bシンガーソングライター。ニュージャックスウィングの先駆者。
代表曲: "Twisted", "Nobody", "Make It Last Forever"
Maze(メイズ)
基本情報: アメリカのソウル、R&Bバンド。リードシンガーのFrankie Beverlyとともに知られる。
代表曲: "Joy and Pain", "Before I Let Go", "Happy Feelin's"
The Temptations(ザ・テンプテーションズ)
基本情報: アメリカのソウル、R&Bグループ。モータウンの代表的なグループの一つ。
代表曲: "My Girl", "Ain't Too Proud to Beg", "Papa Was a Rollin' Stone"
Teddy Pendergrass(テディ・ペンダーグラス)
基本情報: アメリカのR&Bシンガー。1970年代にソロアーティストとして成功を収めた。
代表曲: "Love TKO", "Close the Door", "Turn Off the Lights"
Jodeci(ジョデシィ)
基本情報: アメリカのR&Bグループ。1990年代に活躍し、セクシーなスタイルが特徴。
代表曲: "Forever My Lady", "Come and Talk to Me", "Freek'n You"
翻訳した感想
まぁ昔「kamikaze」は鬼リピしていたので、歌詞の雰囲気は知ってはいたんですが、想像以上にエロいなぁって思いました。
でもなんか歌詞の情景が私的にはくっきり見えて、「あぁ、Twistaさんなんかオシャレな詞を書きはるなぁ〜」と思いました。
Twistaのフローは基本的にすごい好きなんですけど、今回の翻訳の中で、特に以下の歌詞に謎にキュンときました。
私はJodeciの「Feenin'」という曲が何か好きなんですけど、
こちら、The Notorious B.I.G.のアルバム「Ready To Die」のインタールド「#!*@ Me(Fuck Me)」のバックグラウンドでうっすら流れているやつですね。
ちょっとそれを想像してオシャレなこと言うなぁと関心しました。
あと、リファレンスしているアーティストさんがとても多いですね。(Michael Jacksonはネタ感ありますが)リファレンスされてるアーティストさんを全部digできてないので、この後ぼちぼち聞いてみたいと思います。