見出し画像

SNSの数字に重きを置く絵師たち

私はAIイラストをXに投稿した時、一方的にとんでもない侮辱を多数受けました
長い人生でここ2年間ほどこんなに酷い扱いを受けた経験はありません

私は今まで名前のない時期に軽くあしらわれたことはあっても努力して大きな仕事を勝ち取れば、見直してもらえると思って参りましたし実際にそのようなポジションを得てきました

ここ2年間の私に対する扱いは屈辱的なものでしかありませんでした
彼らは「こうであるべき」という価値観で簡単に他人を攻撃できるのです

AIイラストはもはやMicrosoftのブラウザでも生成できますし特殊なものではありません
一般人も子供も楽しく生成して遊んでいるでしょう

私にとってAIイラストとは本業での活動でもなんでもなく夕食の写真をアップする、その程度のことでしかありませんでした

SNSの数字によって発生するヒエラルキーの恐ろしさ

AIの使用とともに私がバカにされたことは、いいねとフォロワー数の少なさです
私は元々SNSはプライベートの場であり商業誌活動の裏の場だと思っていました
独り言を言い、ファンと交流する、それだけで幸せだったのです

AIのことで個人的な否定をされる時に数字の問題がよく出てきました
フォロワー数が少ないので格下だと直接言われたこともあります

そもそも私のファン層はすでに40代〜50代になっており今更SNSを始める人は少数派でしょう
家庭も持っていると思いますし企業で役職も得ているでしょう

そもそもプライベートのアピールをすることはリスクしかありませんし、作品を発表する場はコミケでしょう
年に2度旧友と顔を合わせるのが楽しみだと思います

SNSはコンテンツだと気付いた日

そもそも私のことを知らない人達にアピールする意味がわかりませんでした
商業誌活動があったら十分だと思いました
しかし若い人たちは違いました
彼らは自分に興味のない人に注目されるために自分の投稿で楽しませようとしていました

SNSはコンテンツになったのだ
私はそう気づきました

無償でイラストをネットに放流する気持ち

私には気持ちがわからないところがありました
若い人の多くは無償でイラストを描きネットに放流をしています
貴重な時間を割いて金銭的な見返りがないのになんのためにやっているのかわかりませんでした
そもそも損だとしか思えませんでした

デジタルネイティブの人たちの世界観

若い人たちの行動を見ていると気づいたのですが
彼らは絵を放流することで認識されることを目標にしているのです
こんな絵を描く絵師なのだ
こんなに上手い絵を描くのだ
そう言ったアピールをしているのでしょう

時間をかけた大事な絵をそのような目的で流してしまうなんて
と思いました
彼らの行動は意味不明でした
商業誌で活動していれば雑誌の表紙になり、各種媒体で宣伝され、アニメ化などすれば認識されるのに?

もしかしたら小学生、中学生の頃のお絵かき掲示板のような感覚なのかもしれません
私がゲーセンノートに落書きしていた時代と同じなのではないだろうか?

神絵師になることで得られるステイタス

AIのことで言葉でぶん殴られた時「有名絵師」という人達の名前を聞きました
私はそもそもそれらの人をフォローしておりませんので、全く認識していませんでした
聞けば主にpixivなどで活動している人だと知りました

そもそもpixivは投稿はしても他の人の絵など見ません
画風も違いますし参考にもしません
もしそこから何か影響を受けてしまったらパクリだと言って吊し上げられるかもしれませんしリスクしかありません

セミプロを尊敬するアマチュア絵師たち

SNSなどで有名になることはアマチュアにとっては大きな夢なんだと思います
自分もあのようにチヤホヤされたい
絵が上手くなったら尊敬されるのではないか
みんなそう思っているのではないでしょうか

しかし商業活動では必ずしも絵が上手くなければならないわけではありません
それには

技術で仕事をする人
芸で楽しませる人

の2種類のお仕事が存在するからです

芸で楽しませるイラストにはある意味性癖が必要です
いわゆる「絵から出てくるフェロモン」を感じる絵です
これはいくら上手さを磨いても得ることはできません
生来のものなのかもしれないのです

SNSの有名絵師の実態

有名絵師だというのでAmazonでどのような出版物、発売物が出ているか調べました
なぜAmazonかというと商業経歴を知りたかったのです

そうすると意外なことに気づきました
良くて画集やラノベ数冊
メインのキャラクターデザインをしたゲームソフトすら見当たりません

2000年からデジタルイラストに切り替わり
これほどまでにデジ絵師が飽和しているとは思わなかったのですが
改めて見た状況に驚くしかありませんでした


漫画が描けない、ゲームのキャラデザは十ぱ一絡げ

私が商業誌活動をしていた頃と大きく違うのはwebがメインになっているだけではありませんでした
絵師は漫画家とは別ジャンルであるという認識
ゲームのキャラクターデザインは単独のものが発売されていない
という状況なのです

こんな状況では「著作物」が発行されるはずがありません

ゲームが出ていても担当の絵師は何人かの寄せ集めです
でもキャラが並んでも違和感はほぼありません
大体の絵柄は一定の方向性でまとまっています
イラストの描き方に「正解」がもうあるのでしょう

「多少間違っていても飛び抜けた個性がある」
そんな絵柄はほぼ見かけません
大体の傾向は同じです

「AIのイラストと似ていると言われて傷ついた」

その前に絵師たちの絵柄がもう同じ方向に被っています
私は何人も「この人と、この人と、この人は同じ人??」と思ったことがあります

AIにイラストを盗まれた

私は何度もこのような言葉を聞きました
「そんなに大事な絵ならネットに放流しなきゃいいのに」
何度もそう思いました
宣伝のためにアピールした絵です
AI企業に取得されても普通のことと諦めるわけにはいかないのでしょうか?

そうでなければ鍵をかけて特定の人に販売すればいいのに
そもそも大多数の「AIユーザーが」絵を盗んでいるのか?

そしていつも思います

私は絵師の絵などまっったく欲しくはない

自分の絵柄があり今まで絵を描いてきました
ファンもいますし他人の絵がどうして必要なんでしょう?

全く理解ができません
バカにするのもほどほどにして欲しいものです

このようにたくさんの言葉で傷ついてきました
色々実生活が不安で憤慨しているのはわかりますが
侮辱や個人攻撃をされ続けた私はどうなるのでしょう

またSNSに戻れれば戻りたいですが
数字が全ての競争の場に身を置こうとは思えません

以上、ずっと考えていたことでした

それではまた〜
2024/05/27
七瀬葵

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?