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デジタルイラストはどうやって画展で価値を持つのだろうか?

こんにちは、七瀬葵です
今必死こいて画展用のイラストを描いています
アクリル絵の具やコピック、カラーインクなどで着彩をします
筆先でコントロールしながら一点一点心を込めて描くというのは本当に楽しいです

デジタルイラストはどのように価値を持つのだろう??

描きながらふと思いました
画展においてデジタルイラストはどのように展示し、どのように売るのだろう?
プリントアウト?
ジークレー?
いずれも一点ものではありません
ポスターと同じです
売れたとして一万円もするだろうか?

限定何枚という制限を設けたらどうだろう?
しかしそれは世界にただ一点というものではありません
複製が効くデジタルは何枚かしかプリントアウトしたとしてもエディション的な価値しか持たないのではないか?
お隣で買っている人と全くお揃いの絵かもしれません
それにお金を払わせるなんて可哀想、、、
となんとなく思ってしまいました

私はアナログしかイラストや作品を描いてきたわけではありません
角川書店さんや富士見書房さんでデジタルイラストの画集が出ています

漫画単行本はデビュー作からデジタルです
角川書店さん、集英社さんからコミックスが出ています

当時(1999年)ではまだそのような方法で漫画を出版していた人は多くはなかったと思います
むしろ先進的だったのではないでしょうか?
それではなぜ今はデジタルでイラストをあまり描いていないのでしょうか?

デジタルは商業誌において省力化と量産、スピードアップに必要だった

そうなのです
わざわざデジタルを導入したのには厳しいスケジュールに対応するためでした
下手すると真っ白なページが載ってしまうからです

では今の絵師はなぜアマチュアでもデジタルを使うのか?

それは生まれた時からデジタルネイティブだからなのでしょう
イラストといえばPCで描くもの
多分画材で色を塗って一枚絵を完成させた人は少ない方ではないのでしょうか?

pixivの自己紹介の項目に作業環境を書くところがあってびっくりしました
お絵かきとは、、、?
しかし1番の理由は

ラクだから

なんだと思います
ネットにタダで流すイラストにそこまで手間をかけたくない
心を込めるというのが馬鹿らしい
でも承認欲求はある

そんなところなんでしょう
大体AIイラストをSNSで投下した時に「承認欲求」という言葉を聞いてびっくりしました

そんなの商業誌で名前出てたら必要ないじゃない
若い人たちは一体何をしてるんだろう?
絵を描くのは生活のためではないのだろうか?
私はとても困惑しました

AIは手抜きなのだろうか?

私がAIで生成した絵をXで流していると、もうAIに切り替えてしまったと思うようで
AIにブッパした とか
若い人の絵柄になりたいんだろう
と言われました
ろくに私のことも事情も聞かず一方的に侮辱してきます

そもそも「描く」という作業と「生成する」という作業は全く方法が異なるはずです
ではなぜそのようなことが起きるのか?

デジタルイラストはAIと見分けがつかない

そうなのです
どちらもデジタルデータでしかありません
プリントアウトした場合どうやって価値を高めて売るのだろう?
という疑問はAIと同じではないか?
と思います

デジ絵師はこれからどうしていくのでしょう?
プリントアウトした絵にアナログで加筆する?
今までプロで画材を使った作品でやったことのない見よう見まねで?
ちょっと理解ができません、、、

今回私が痛感したことは
絵は唯一無二のものであるべき
ということです

個人的な考えで申し訳ありません
今日ふと思ったことでした

それではまた
2024/05/27
七瀬葵

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