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『ぞうのマメパオ』刊行記念対談 藤岡拓太郎×村井光男 <後編>デス・プルーフと駐車場

<前編はこちら>

* * *

<後編>デス・プルーフと駐車場

2022年3月30日(水)午後1時すぎ

この日も、藤岡は大阪市内の自宅にて
村井は東京・旗の台のナナロク社にて


村井  お待たせをいたしました


藤岡  おつかれさまです!


村井  あらためてよろしくお願いいたします!


藤岡  お願いします!
藤岡  大阪めっちゃあったかいです今
藤岡  20度くらい


村井  東京もほかほかです
村井  19度
村井  花粉症は大丈夫ですか?


藤岡  昨日はヒートテック必須の寒さだったというのに
藤岡  花粉症はずっと縁がないもので大丈夫です!


村井  よかった! わたしは、2,3年前からじょじょに。でも、鼻がかゆいぐらいですね。


藤岡  ありゃ、ひどくならないといいですね


村井  そうありたいです。それでは今日は、一昨日のつづきですね。


藤岡  今日は、皆さんから頂いた質問の続きを。


村井  はい!そうしたら、藤岡さんにまた質問えらんでいただきましょうか


藤岡  はい!
藤岡  ペンネーム うろたえ丸さんからです
「こんにちは。
藤岡さんには、お守りのようにしているものはありますか?
私は『大丈夫マン』を枕元に置いて、思考がマイナスになっている夜に読んで身を守っています。
LINEスタンプも買いました。お守りが増えていくようで嬉しい、生きやすい、最高です。
『ぞうのマメパオ』も楽しみにしています!」

『大丈夫マン 藤岡拓太郎作品集』(ナナロク社)


藤岡  うろたえ丸さん、ありがとうございます


村井  ありがとうございます!


藤岡  お守りってなにかあるかな・・・村井さん何かあります?


村井  お守りか…


藤岡  物体としては特にないですね


村井  小さいチョコとか鞄にあると安心ですね


藤岡  あー


村井  いつでも甘さに。
村井  あと、


藤岡   夏は塩飴ずっと鞄にいれてますが、それはお守りとはちょっと違いますね


村井  塩飴、それは本当に熱中症対策としてはいいですね。あとは、聴こうと思っているラジオ番組とか。楽しみにしているものはお守りっぽいです。


藤岡  ああ、いいですねー
藤岡  ついさっきちょうど、ツイートしたんですが、京都みなみ会館のラジオを毎週楽しみにしてたんですが、こないだ終わっちゃって。


村井  あら


藤岡  みなみ会館の館長さんと、ご友人のライターの方が映画についてまったり喋るラジオです


村井  いま検索していきつきました
村井  「偶然と想像」と「スモーク」の回、さっそく聴きたい


藤岡  過去回ぜんぶ聞けるので、ぜひ。村井さん、楽しみにしてるラジオはなんですか


村井  ラジオは、けっこう多いんですが、でもわりと普通で、ナイツのラジオショーの冒頭とゲスト
村井  夜は、TBSジャンクのいくつかと、オールナイトのいくつか。アトロクと、荻上チキさんのセッションは、クラウドで、気になる特集を、という感じです。


藤岡  ナナロク社でみんなでラジオききながら作業することもあるんですか?


村井  ナナロク社は、ノーミュージックです。


藤岡  ほうほう


村井  ぼくは、行きと帰りが徒歩なので、


藤岡  箱詰めとかをみんなでやる時もありますよね


村井  ありますあります


藤岡  その時も黙々と。


村井  いえ、みんなで声出しながら、話しながらやってますね。


藤岡  楽しそう


村井  なんか、ノーミュージックなんですが、音が鳴ってる感じです。いつも。
村井  なんだろう。
村井  人が動いたり、ちょっと話したりとかが、小さいので、それが音楽っぽかも!


藤岡  ナナロク社は、外から学校帰りの子どもの声とかも聴こえてきますもんね


村井  そうなんです!
村井  小学校も近いので。
村井  「俺、今日の夜、マックなんだー!!ぱらっぱっぱぱーら!♪」とか、子どもが叫んでるのがきこえます。


藤岡  夜マックいいなあ


村井  藤岡さんは、どんなまわりですか
村井  今のところ。


藤岡  家のまわりですか?


村井  はい


藤岡  幼稚園が近いですけど、そんなに騒がしくはないですね
藤岡  幼稚園じゃないのかな


村井  子どもの存在を近くに感じられる場所はいいですね


藤岡  あと野良猫がわりといて


村井  猫!


藤岡  名前をつけてる野良猫が4匹ほどいます


村井  けっこういますね


(※藤岡補足・・・・・・「よくよく数えてみたら12匹いました」)


藤岡  そのうちなでることができたのは1匹
藤岡  あとは逃げていきます


村井  おお~
村井  藤岡さんの描くネコ、いいですよね。「たぷの里」にも、「夏がとまらない」にもでてきます

『藤岡拓太郎作品集 夏がとまらない』(ナナロク社)


藤岡  猫漫画とか猫絵本を自分もいつか描いてしまうのでしょうか


村井  漫画猫とか絵本猫をつくりだすかもしれませんね
村井  イメージできませんが


藤岡  全然わからなかった
藤岡  お守りの話にもどるんですが、


村井  質問なんですしたっけ
村井  それだ


藤岡  くだらないネタとかの記憶がそのままお守りになってる感じですね
藤岡  ハリウッドザコシショウのモノマネとか


村井  ああ
村井  すばらしい
村井  それはお守りです


藤岡  次、村井さんどうぞ!


村井  はい!それでは、
村井  「《質問》
藤岡拓太郎さんへ
・春に見たくなる映画は何ですか?
(去年ごろ、夏に見たくなる映画と本100リストを知ることができ、知らない映画と出会い、楽しみが増えました。)」


藤岡  これは、お名前なしのかたですね


村井  ですです


藤岡  リストから映画知ってもらえてうれしいですね


村井  嬉しいです円。映画と本100リストは、去年、藤岡さんのフェアの特典用に作成したものです。
村井  円じゃないや、ね。


藤岡  こないだ天満橋のジュンク堂に行ったとき、リストいっぱい置いてありました。他のお店にもまだ置いてもらってるかも。見つけたら皆様ぜひ


村井  おお! ぜひみなさんにゲットしていただきたい。


藤岡  春に見たくなる映画
藤岡  岩井俊二の、松たか子主演の
藤岡  なんでしたっけ


村井  四月物語


藤岡  それです


村井  わたしも好きです。とくに冒頭の桜吹雪。


藤岡  たしか40分ぐらいの映画で。


村井  短いですよね。60分かな、でも、とにかく短編です。


藤岡  引っ越しの場面から始まる、新生活にぴったりの映画です
藤岡  新生活にぴったりの映画ってなんだ
藤岡  映画とか本の紹介が本当に苦手で


村井  映画にぴったりの新生活 をおくりたいです。


藤岡  まずあらすじをすっと喋れないです


村井  あー、なるほどなるほど
村井  藤岡さんの映画や本を紹介されるのは、愛があふれていて好きです
村井  ではぼくは、グーニーズをあげておきます。


藤岡  おお、あれ春なんですか
藤岡  何年か前に初めてみたんですが15分ぐらいでやめてしまいました・・・


村井  まったく春じゃないんですが、
村井  なんていうか、途中でトイレにいってもきにならないし、でも流しているだけでいいやってなる、
村井  窓が開いてて、いい風がはいってきて、いい加減な気持ちで観れる映画が流れている部屋って、感じがします。春。


藤岡  おお、そういう映画もいいですよね
藤岡  僕もそういうの何か一つ挙げたいです


村井  お願いします


藤岡  後で思いついたら補足しておきます


村井  ありがとうございます!


(※藤岡補足・・・・・「『Mr.ビーン カンヌで大迷惑!?』でお願いします。」)


村井  では、続いての質問をば。


藤岡  はい
藤岡  あれ、今の質問のかた、まだありますね。全文貼りますね


村井  <いま電話がきたので、しばしお待ちを>


藤岡  はい!


(5分後)


村井  <おわました!>


藤岡  はい!そういえばそろそろマメパオ届くんでしたっけ、ナナロク社に。


村井  マメパオ、到着31日となりました。すみません、ご連絡しておりませんでいた。


藤岡  あ、了解です!


村井  なので、4月1日に藤岡さんのお手元に!


藤岡  エイプリルフールに。


村井  まさに!
村井  エイプリルフールですねー


藤岡  楽しみです。いよいよですね


村井  いよいよです!


藤岡  質問にもどりましょう


村井  はい

藤岡  「ナナロク社 御中

藤岡拓太郎さんの漫画を見ていると、とっても安心します。大好きです。
『夏がとまらない』を開くと、全身が喜んで「ふふっ」「やばっ」「なんかわかる」と笑ってます。
好きすぎて、友人と拓太郎写真を公園などで撮影しています。(『夏がとまらない』 に入っていた暑中見舞いカードの電柱と人でスイカを挟む姿が強烈すぎて、それをもとに、鳥除けのビーチボールのようなものを買って、スイカに見立てて友人と私で挟んで3ショットしたりして遊んでます。写真を見返すと、二人ともなぜか真顔や寂しそうな表情ばかりで、変な面白い写真が撮れました。いつも感動と喜びをありがとうございます。マメパオ楽しみです。ちなみに4/9が誕生日なのでamazon発売日と重なりなんだか嬉しいです。)

《質問》
藤岡拓太郎さんへ

・藤岡拓太郎さんはどのようにして漫画家になったのですか?

・村井さんは、どのような人ですか?」

藤岡  あのスイカの絵から、そんな遊びにつながっているとは。

2021年夏に書店で配布されたハガキ


村井  楽しんでいますね


藤岡  「・藤岡拓太郎さんはどのようにして漫画家になったのですか?」
これは長くなりそうですね。またの機会でいいでしょうか


村井  またの機会にいたしましょう
村井  とても興味深いです


藤岡  「・村井さんは、どのような人ですか?」
藤岡  村井さんはいつもわりとご機嫌ですよね


村井  それは藤岡さんと接しているからでしょうねー


藤岡  そうなんですか


村井  ご機嫌になれるひとと働くようにしています


藤岡  いいですね
藤岡  これからお仕事してみたい人っていますか?一緒に本を作りたい方。


村井  真剣に答えると、


藤岡  ゴクリ


村井  タランティーノは、本当に、一度って思っています


藤岡  うおお


村井  装丁とかしてもらいたいです。詩集の


藤岡  おお、そっち?


村井  書くのもぜひです!
村井  でも映画のなかの書体選びとかも、最高ですよね。


藤岡   ああ、いいですよね


藤岡  タランティーノの小説ってもう向こうでは出たんですかね。それの日本版をナナロク社で・・・


村井  いや、日本語版の描きおろしで。


藤岡  描き下ろしで!


村井  デザインは、扉とか、お願いしたらめちゃくちゃかっこいいでしょうね!
村井  「昔の本のこの部分がつかいたいんだ!」とか、言われたいです。この50年代の詩集の色味と同じ印刷でやりたい、とか。実現したいです。


藤岡  いやあ、夢いっぱいですね


村井  楽しいです
村井  では、ご機嫌で楽しい、ということで。


藤岡  あの映画が好きなんですよね、村井さん
藤岡  ジョージクルーニー共演の
藤岡  フロムダスクティルドーン


村井  あー!
村井  もちろん、好きです!


藤岡  初めて会った時ぐらいにおっしゃってました


村井  前半と後半で2本みている気分になります。
村井  笑っちゃうんですよね


藤岡  あの構成は最初びっくりでしたね


村井  はい
村井  あと、なんか映画の話であれですが、
村井  ヘイトフルエイト を、映画館で観れてなくて
村井  あとから家で観たときに、なんでちょっとの努力を惜しんだのかと呪いたくなりました。
村井  人生があと30分だけとなったら、デス・プルーフの最後の30分を観て死のうと思います。


藤岡  デス・プルーフは映画館でみれたんですか?


村井  それも観てないんです!


藤岡  僕はヘイトフルは映画館でみましたが、


村井  へええ、いいなあ!


藤岡  デスプルーフは、当時まだタランティーノあまりしらなくて、みてなくて。デスプルーフのラストは、リアルタイムで劇場で体感したかった・・・


村井  あんな天才が、あれだけ努力をしているのだから、
村井  全力を尽くそうと思いますね。


藤岡  タランティーノがナナロク社でサイン作りする未来を夢見て
藤岡  次にいきますか


村井  いきましょう!


藤岡  村井さん、どうぞ


村井  はい、ではですね
村井  これも、お名前はないかな。

「最高な友達が、夏がとまらないを大好き本として去年の晩夏に貸してくれました。

炊飯器のお釜がいきなり飛び出して、食卓をドンガラガッシャーーンと駆け抜ける2コマ漫画が1番衝撃的且つシンパシーを感じました。

あの本の中で人間が出ていないのはあの2コマだけだった気がするのですが、炊飯器に魂があるものとしてあれは描かれたのでしょうか。
それとも単なる故障だったのでしょうか。

私はあの炊飯器がどうしても、やってらんねぇときに妄想する暴れる私に重なって仕方ありません。良すぎて爆笑しました。

ぞうのマメパオ、とても楽しみにしております。ページ数だけで心をグッと掴まれました。
大切にします。」

村井  『夏がとまらない』を読んでのご質問ですね。

『夏がとまらない』(ナナロク社)収録


藤岡  名無しのかた、ありがとうございます
藤岡  炊飯器は、生きもののように描いた、って感じでは無かったと思います
藤岡  むしろ逆かな、と今思いました
藤岡  無機物がただそこにあるだけで笑いが作れたら最高ですよね


村井  無機物がただそこにあるだけ
村井  天体の運行をみて、にやりと笑うみたいなこともありえるのかも


藤岡  無機物がただそこにあるだけで笑いをつくれるような腕はまだ自分に無いので、釜を飛び出させたんですかね
藤岡  いや、そんなこと当時はたぶん考えてないな


村井  たしかに不思議というか、なんていうか、
村井  リズムだけの漫画というか、


藤岡  なんですかね、でもあの炊飯器はただの故障です。


村井  結論としては、ただの故障と。


藤岡  故障です


村井  実話系でした
村井  怖い話にならなくて、笑えるのがいいですね。
村井  それでは、継ぎを
村井  次を。


藤岡  はい!
藤岡  あ、最後ですね!


村井  最後だ


藤岡  こちらもお名前ありません

「お二人へ
・最近はまっていることは何ですか?
・私は、春に4年になる地方の大学生なのですが、長期休暇に都心散歩をしたいと考えています。東京でおすすめの街やなんか面白い街、好きな街があれば教えてください!それと、普段、散歩はされますか?」

藤岡  はまっていること、こないだ村井さんにもLINEしたんですが、


村井  うんうん


藤岡  Googleストリートビューで、現在だけじゃなくて、過去10年くらいの画像も見られるんですよね。それを今頃知って、近所をタイムスリップするのに夢中になってます


村井  あれ、いいですよね。わたしもすこしスリップしました


藤岡  ストリートビューが始まった2009年ぐらいからの画像がのこっていて。
藤岡  どのへんスリップしました?


村井  やっぱり今住んでる周辺ですね。


藤岡  旗の台近辺。


村井  そうそう。
村井  10年前には、あった古い喫茶店を訪ねました


藤岡  通っていた喫茶店ですか?


村井  そこはそんなに行ってないんですよね。でも、毎日見てたから、あるときなくなって。


藤岡  行きつけじゃなくても寂しくなりますよね


村井  旗の台に事務所をうつしたのが11年からなので、ちょうど、この10年の変化をふりかえりました


藤岡  10年で町ってめちゃくちゃ変わりますね


村井  かわりますね。
村井  藤岡さんはどのあたりを?


藤岡  まず今住んでるところは10年前は駐車場でした


村井  おお、そうですか!
村井  逆パターンは感傷的になりますが、そのパターンだと、大丈夫そうです。


藤岡  そうなんですよね、なんか不思議な感情になりました
藤岡  そばの古い家のおばあさんの目線から、その駐車場を見たりして。


村井  うんうん
村井  時間はそれだけで、物語があるますね。
村井  ありますね


藤岡  あるます


村井  あるますか。


藤岡  よくいくスーパーも10年前は駐車場で、森山直太朗さんの曲が流れてきました


村井  どこもかしこも駐車場


藤岡  名曲ですね


村井  名曲です。


村井  あの作詞は、御徒町凧さんで、これまた、ナナロク社の大切な詩人です。


藤岡  そうでした。


村井  天才おおいなあ。
村井  ご質問、もうひとつのほう


藤岡  ちょうど、スムーズに
藤岡  好きな街。


村井  「・私は、春に4年になる地方の大学生なのですが、長期休暇に都心散歩をしたいと考えています。東京でおすすめの街やなんか面白い街、好きな街があれば教えてください!それと、普段、散歩はされますか?」


藤岡  東京の好きな町と言えば、村井さんは。


村井  旗の台は、まず好きです。
村井  そして、中野。
村井  中野は、私が生まれて7歳までいたので、これも愛着があるし、街らしい街です。


藤岡  僕も旗の台何回か行きましたが、いい雰囲気でした


村井  藤岡さん、ありがとうございました。また来てください。


藤岡  ぜひ。旗の台も変わってるのかなあ


村井  獏さんの詩を読んでいたら、
村井  山之口 貘ですね。
村井  旗の台の旧名の、旗が岡で、出てきてびっくりしました。旗の台の喫茶店のかわいいこに会いに来たという内容の短い詩です。嬉しかったなあ。


藤岡  旗が岡だったんですね!へえー


村井  藤岡さんの好きな街、教えてください!


(1分間沈黙)


藤岡  すみません、今宅急便がきておりました
藤岡  失礼しました


村井  いえいえ


藤岡  東京は何回かしか行ってないので、大阪でいうと、中之島公園のあたりが好きです


村井  あー、公会堂のあたり


藤岡  そうです


村井  いいところですよね


藤岡  あの図書館まだいけてなくて。安藤忠雄さんの

(※「こども本の森 中之島」は「図書館」ではないので本の貸し出しはありませんが、すぐそばの中之島公園内に限り、ひとり一冊、本の持ち出しができるようです。詳しくはHPへ→ https://kodomohonnomori.osaka/guide/


村井  ああ
村井  私も外側はみました。
村井  予約制で、たしか入れなかった。


藤岡  そうそう、予約制なんですよね
藤岡  今度行く予定です。たぷとマメパオこっそり置いてこようかな


村井  こっそり!ぜひ!!


藤岡  ぜひ!は駄目です笑


村井  ナナロク社に連絡あったら、「きっとお子さんが置いて行かれたのですね。」とお応えします。


藤岡  悪いなあ


村井  やさしい口調でいえば、なんかすてきな話にならないかなと。
村井  怒られたら、あやまります。


藤岡  村井さんが炎上するところ見たくないんですよ


村井  寄贈できるか、聴いてみようかな。


藤岡  堂々と寄贈申請しましょう!


村井  はい!


藤岡  中之島、水場が近くにあるのがなんか好きです


村井  うんうんうん、いいですね。


藤岡  海沿いの町とかも。


村井  どこか、大阪以外でありますか?
村井  尾道にいったときに、私も、ぐっと心をつかまれたな。


藤岡  ぼくも今ちょうど尾道を言おうと。


村井  おお!


藤岡  コロナ禍になる直前ぐらいに旅行で一回行って。また行きたいですねー


村井  私も、ちょうど2,3年前に1度いったきりです。


村井  とてもいい街ですよね。
村井  紙片さん、いかれましたか?


藤岡  僕も今それを言おうとしていて。


村井  いいですね!
村井  同時現象


藤岡  最高の本屋さんですね。夏とまにサイン描かせてもらいました!

(※夏とま=『夏がとまらない』)


村井  そうなんですよね。
村井  藤岡拓太郎作品が、とてもよく売れているんです。


藤岡  店主さんが本棚の色んなところから、夏とまを3冊ぐらい抜き出してくれて。


村井  おおお、それはいいですね、絵がうかびます


藤岡  時間の流れ方が全然違いますね
藤岡  尾道。


村井  違いますね。
村井  これは、ふたりのおすすめが一致しました。


藤岡  尾道のパン屋航路のカレーパンがもう一度たべたい


村井  パン屋航路!人気ですね。私は、はいらずじまいでした。
村井  はいれずですね、並んでて。


藤岡  レンタル自転車で、となりの島を駆け抜けました


村井  いいなあ。


藤岡  なに島だったかな


村井  次行ったら、やりたいです。
村井  舟でわたるんですか?


藤岡  自転車ごと、渡し船で。
藤岡  中学生、高校生たちと一緒に。


村井  ますますいいですね。


藤岡  大林宣彦の映画の光景そのままでした


村井  尾道3部作の世界。
村井  ご質問の最後、
村井  「普段散歩をされますか?」


藤岡  わりとします!


村井  わたしも!
村井  どのへんをあるかれます?


藤岡  このごろは近くの池にカモが来ているので、それを見に。
藤岡  また水場・・・


村井  のら猫やのらカモをみる生活。
村井  いいですね。
村井  きまった時間とかありますか?


藤岡  昼下がりが多いですかね


村井  お仕事の合間とかでしょうか?


藤岡  いえ、仕事は仕事でぶっ続けでやることが多いです


村井  おお


藤岡  休みと決めた日に、ぶらぶらと


村井  なるほどなるほど


藤岡  早朝散歩をしようと思っているのに、今のところに越してから一度も出来てないです
藤岡  早朝って最高ですよね


村井  これからますますよくなりますね!早朝!


藤岡  時代は早朝ですよ


村井  わたしは、始発電車が好きで、
村井  地元駅から海のある鎌倉駅まで1時間ほど電車にのると着くんですが、あさイチでいこうと決めて、夜9時ぐらいに寝るというのを、毎年2回ほどやります。夏に。


藤岡  へえー!いいですね
藤岡  なぜ夏に?


村井  夏だと、7時すぎごろから、いくつかのお店があくんですね。海に来る観光客用に。最終的にそこでご飯食べて、帰ります。昼頃までに。


藤岡  なるほどー。村井さんは泳がない?


村井  僕、水にぬれるとみすぼらしくなるので、海には、足だけいれて、あとは座っています。


藤岡  悲しいこと言わないでください


村井  濡れリーマンの雰囲気になります


藤岡  ぼく、始発と終電に一回も乗ったことがないです


村井  おお!
村井  終電にも。


藤岡  終電に駆け込んだ経験あります?


村井  あります!


藤岡  間に合いました?


村井  間にあっちゃいましたね
村井  なんかちょっと、電車もいつもより待ってくれるんです
村井  終電なので。


藤岡  へえ!
藤岡  終電じゃないとありえないですね
藤岡  バスなら、わりとあるけど。


村井  バスもそうですね
村井  運転手さんの呼吸を感じます


藤岡  鎌倉もいつか行ってみます
藤岡  水も多そうだし


村井  藤岡さんと鎌倉は似合うと思います。江ノ電にのって、海までいってください。
村井  麦わら帽子、お似合いですよね。


藤岡  ここ3年ほどかぶってないですね
藤岡  キャップ派になってしまいました


村井  そうなんだー!! そういえば、それぐらい、お会いできてないですね。コロナめ。


藤岡  鎌倉の本屋さんといえば、どこかあります?


村井  そんなにお付き合い深いところないんですよね
村井  出版社だと、港の人というよい版元があります


藤岡  おお、鎌倉なんですね


村井  鎌倉なんです!
村井  詩人だと田村隆一が、住んでいた街です。


藤岡  詩人のかたですか。存じ上げなくて。


村井  藤岡さん、きっと好きになると思います。


藤岡  よんでみます!


村井  はい!


村井  ご質問、ずいぶん広がりましたね
村井  尾道に鎌倉と。


藤岡  一応マメパオの宣伝という目的の対談だったんですが
藤岡  水場の話が多くなってしまいましたね


村井  尾道にも鎌倉にもマメパオをお届けしましょう
村井  もしくは、マメパオをもって、訪れてほしい。


藤岡  ぜひぜひ


村井  今回はあらためてみなさんの質問で、藤岡さんの日常や考えをお聞きすることができました。


藤岡  皆さんありがとうございました。


村井  ありがとうございました。


藤岡  では、このあたりで


村井  はい!藤岡さん、ありがとうございました!


藤岡  ありがとうございました!


村井   <END>


絵本『ぞうのマメパオ』(ナナロク社)
2022年4月上旬発売

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