入院37、38日目 イレウス菅再び
◯10.23 sun.
朝になって
おなかが痛みはじめる
下腹部に差し込む痛み
三分粥
やっぱりダメだったかなー
お腹痛くて
朝も昼も食べる気がしない
急遽CTを撮り行く
胃と小腸がパンパンに
二度目のバルーン拡張も
あまり効果が見られないみたい
結局手術になるかも
夜19時
おやすみだった先生が
わざわざ来てくださり
急遽また鼻から
イレウス菅を挿入することに
まさかの二度目
処置の後
駆けつけてくれた先生に
「明日でも良かったのに」
と話すと
「一日でも早く帰ってもらいたいから」
と
そんなこと言ってくださるなんて
思いもしなかったから
正直びっくりした
先生のことばには一点の曇りもなく
純粋な気持ちに満ちていて
ことばがじわーっと心に響いて
ほんとうに感動した
昔通院していた大学病院では
あまり先生のことを信頼できず
病院をやめるときも
なんの相談もせずにやめた
だけど
この先生は本当に裏切れない
と思った
入院した頃
「先生はどうして
消化器内科を希望されたんですか」
とふと聞いたことがあった
そしたら
「自分も潰瘍性大腸炎だから」
とのことだった
先生だけど
同じ病気の仲間
そのときから
なんだかこの先生は
信頼できると思った
話もしっかり聞いてくれるし
質問もしやすい雰囲気で
接してくれる
あとで聞いたら
年齢も同じ歳だった
イレウス菅は
2回目ともあって
前回よりは辛くはないけど
チューブが喉を刺激して夜中に嘔吐した
おなかの痛みで眠れず
痛み止めを点滴で
入れてもらい
ぐっすり寝た
◯10.24 mon.
入院38日目
今日からまた絶食
看護師さんが来て
エレンタールも回収された
あっても飲まないけれど
回収されるのは
なかなか切ない
また24時間点滴生活に戻る
担当の女性の先生も来てくれて
「血管大丈夫ですか?」
(点滴が続いているから)
からだをさすってくれたり
女性の先生もとても優しい
レントゲンや血液検査の結果が
出るといつもすぐ持ってきてくれた
大学病院の先生に対して
わたしはどこか偏見を持っていたかもしれない
そのことを恥ずかしく思った
心優しい先生たちに恵まれ
ほんとうにありがたいな
今日はおなかの右側が痛み
頭痛もする
痛み止めを飲むほどではないけれど
痛みがあると気持ちが沈んでくる
2日ぶりにシャワーを浴びた
シャワーの後なにかがすっきりとして
気持ちが前向きになった
看護師さんが
シリンダーで排液を吸引してくれて
気持ち的にもすっきりとして
なにかが楽になって
からだも楽になった
あとで聞いたら
ちょうどその頃
博多に帰った母が
父と千如寺に御祈祷に
行ってくれたそうで
その祈りが届いたのかもしれない
退院したらまた家族で
千如寺にも行きたいな
レントゲンに行ったあと
いつものコースを散歩した
きのうは痛みでしんどくて
1日中ほとんどベッドの上にいた
1日歩かないだけで
足がまた弱っているように思った
イレウス菅を入れた後は
管からの排液の量と
便が出るかどうかを見守る
この一週間
便が出てなかったから
気にはなっていた
先生も気になっていたそうで
やっぱり
腸からのお便りって
大事なことだなー
普段はどちらかと言えば
下痢になりがちで
こんなに便秘になったのは
生まれてはじめて
便秘にはスクワットもいいとの情報を見つけて
今日から軽めに
スクワットもすることにした
夜寝る前
腸を通過した気配があった
夜中に一週間ぶりにお通じがあって
ひとまずほっと安心した
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?