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human trafficking について

human trafficking 人身取引・売買についての記事です。(ちょうど今この内容を扱ったプレゼンの準備をしているところ)

あまり日本では話題にならないけれど、実は非常に大きな問題なんです。信じがたいかもしれないけど人身売買は今でも行われている。”modern slavery"(現代の奴隷)なんて言葉をオバマ大統領も使っています。

まずデータから。

世界では人身取引の被害者が4000万人以上いると推定されている。

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ピンクが性的搾取。ヨーロッパ、アメリカ、アジア諸国で一番多い(報告件数もこの地域で一番多い)。オレンジが強制労働。南アフリカや中東で多く報告されている。そして茶色がその他(臓器売買など)北アフリカで臓器移植のケースが多く報告されている。実際は、人身取引のほとんどを性的搾取と強制労働の二つが占めている。

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これは、男(緑)女(赤)そして18歳以下の子供(薄緑)の割合。女性のほとんどが性的搾取のターゲットに。

国際機関としては国連機関UNODC, ILO, UNICEFなどがこの問題に尽力を挙げている。国や政府も法律などを強化。結果、検挙件数は増えている。

臓器移植目的の人身取引に注目しよう。主に被害者は知識のない人。取引される臓器は腎臓(二つのうち一つなら生きたまま摘出できるから)。紛争地域などでは特にさかん(国連はISISが被害者の臓器を売り資金調達していたのではないかと調べている)。

この取引は、主に三つのカテゴリーに分類される。

①強制的、あるいは被害者をだまして臓器を渡すことに同意させる

②同意するが、報酬の少ししか渡さない、または全く渡さない

③弱った人の病気を治すという名目で手術をさせ、本人が知らないうちに臓器を奪う

一番多いのが②のケース。起きたら腹部に縫い目があると考えただけでゾッとする...。

なぜ複雑なのって、深刻な臓器不足。例えばアメリカでは毎年4000人以上の人が臓器を受け取ることができず亡くなっている。提供の順番待ちも1万人以上。平均待機時間4年以上。日本も例外ではなく、臓器提供の数に関しては世界最低レベルだ。だから比較的裕福な人は例えば中国やインド、中東へ行き、裏社会の医療部門で移植手術を受ける。

去年の夏にこんなニュースもあった。【パキスタンで少なくとも邦人4人が違法売買の臓器移植】:https://www.sankei.com/life/news/190820/lif1908200027-n1.html

性的搾取、強制労働とともに、これも間違いなく悪ではあるのだけど、ドナーとブローカーの間に人の命が絡んできて、もっともっと複雑な状況になっている。

臓器移植なんて完全に自然の摂理に反していると思うのだが、いざ、自分や周りの人が移植すれば生き延びられますということになったら(それでいてまだ若かったら)、これに手を伸ばしてしまうんだろうな。

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