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甲子園東京都予選での都立の活躍

今年の甲子園東京都予選を見ていて驚いたのは、都立の学校が思ったより残っていたこと。
毎年、ベスト8以上に1校進めば良い方で、ほとんが私学であることがほとんど。
今年は、西東京の富士森高校。東東京では、城東高校、小山台高校がベスト4~8に勝ち進んでいたのだ。

とはいえ、過去に都立高校が私学を破って甲子園に出場したこともあるのでそれほど驚くことじゃ無いような?
その例としては、都立雪谷高校が有名かと思う。
2003年の優勝なので、私とほぼ同級生なのもあってよく覚えている。

東東京といえば、帝京や、二松学舎など他にも私学の強豪がいる中で、設備や、選手層、練習時間など野球をやるための環境は私学の方が良い。
その中で、都立高校が勝つことはかなりの難易度になると想像できる。
実際に地方でよくあるのが、私学の学校が県外から人を集めて圧倒的な強さで試合に勝ち続け、優勝し続けるということだ。

私の時代では、そこを倒そうという気持ちがあるものの、本当に倒して甲子園に出場することはほとんどなかったと思う。
「あの強い私学によく善戦したよ。よくやった」がほとんどだと思う。
しかし、今年は本当に私学を倒してしまう公立高校が多かったように感じた。試合をよく見てみると、体格や実績では私学の学校の子の方がすごいと感じることが多い。ピッチャーの球速も、スイングスピードも目視でも違いを感じられる程だ。

同じ高校生ではあるが、私学を倒すような都立の学校の生徒には、おおよその共通点があるように感じた。

・相手が強豪であることは理解しつつも落ち着いている
・攻守において、約束事がしっかり定着しているので迷いが少ない

これは私学の強豪ももちろんそういう部分はあるが、元々の能力やセンス任せにプレーするような部分も見受けられたりする。そのあたりでおそらく隙が出るのだと思う。私学の選手は勝つことを宿命づけられている学校もあり、それが逆にプレッシャーとなり得るのだ。

また、日本はアメリカに次ぐ野球大国でもあり、競技人口も多い。
なので、小学校から野球を続けている子も多いから、実は経験者で、私学には行かないけど、都立の学校で野球を続けていた能力やセンスのある子がいたのではないだろうか。

競技人口もチーム数も多い東京都でたまたまベスト8以上に勝ち上がるのはかなり確率が低い。トーナメントのくじ運もあるとは思うが、それでも4-5回戦まで勝ち上がれば必ず強豪私学と当たることは避けられない。
今年の東京都は、都立の学校の躍進が見られたので、来年にも期待したい。

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