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書くことは、思い出からの卒業。

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#音楽

しおりが飛んだ日。forelsket weekend

現実と空想と思い出の狭間を、時間軸をなくして短編のようなものを書きました。書きながら流していた曲はこちら、よければBGMに。 大阪発の電車に揺られて、気になる短編集を読みながら向かう日曜日の昼は、どこか頼りない。心ばかりが秋へ向かい、日焼け止めを塗るのも忘れてしまったので窓際からそっと離れる。宝塚を過ぎたあたりから、遮光カーテンをそっと開けて挨拶をした。あんなにあり得ないと思っていた建物の低さも、緑も空も。いつの間にか心の支えだった。携帯がなったのでラインを開くと、昔の隣人

サラバ青春、いつまでも儚くそこにいて

もう誰かから勧められた音楽を、毎日のように聞く日々は来ないかも知れない。 好きなひとのために8センチのピンヒールを履いて背伸びした日々は、もう繰り返されない。 いつまでも終わらない過去との戦いに終止符を打ってくれたのは、間違いなく彼女たちだ。 「過去に勝てない」ということを受け入れられないことほど、苦しいものはない。 だから、過去と今、未来は別のものだと。感情をそのまま冷凍保存して比べることなんて不可能なことなんだからと教えてくれたのは、絶対に彼女たちなのだ。 突然だ