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仏蘭西生活記

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フランスに住んで考えたこと、気づいたこと
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#多様性を考える

友だちの結婚式へ行く

フランス人の友人Lと、そのブラジル人の彼氏Bの結婚式に参加して来た。ドレスアップし小さなお花を頭にたくさん載せ、カラフルなセンスの良いブーケを持ったLは幸せそのもので、とっても可愛かった。 フランスの結婚式は市役所のホールで市長さんと共に行われる。市長さんのスピーチがあり、婚姻の宣誓を読み上げ、新郎新婦がこれに同意し、各々証人と共に書類にサインをすると婚姻成立だ。 拍手が鳴り止まない中、何度も見つめあいキスし合う2人の様子を見るとこみ上げるものがあった。 コロナ禍もあり

いろいろなカップルのあり方

先週の土曜日、久しぶりにMをうちに招いて一緒に夜ご飯を食べた。ついつい連絡不足になってしまって、Mに会うのは去年の暮れに彼の誕生日会に呼んでもらって以来だった。 さて、なにを食べよう? そういえば、お気に入りのイタリア料理屋さんでこの前食べたサーディンとサフランのパスタがとっても美味しくて記憶に残っている。干し葡萄と松の実が入っていて、サフランの独特な芳雅を引き立てる干し葡萄の甘みと松の実の香ばしさ、そこにサーディンの旨味が混ざり合い、非常に印象的な組み合わせだった。 ち

あの無愛想なウェイターさんはどこへ

近所に行きつけの美味しいカフェがあります。シナモンロールが抜群に美味しくて、休みの日に朝食を食べに行きます。 朝はいつも大柄で色白の男性ウェイターさんがいます。パートナーと初めて行った日、カフェを出ると顔を見合わせ「感じの悪いウェイターだったね」と言い合いました。可愛いカフェの雰囲気に似合わずなんとも無愛想な人なのです。 それでも美味しいので通い続けました。 ある日ひとりでお茶をしに行くと、テラス席でオーナーシェフのマダムとウェイターさんが2人で話をしています。なかなか

髪の色いろいろ

先週、健康診断に行って来ました。 採血の順番待ちをしていると、採血ブースからマダムが顔を出し、次の患者さんを呼びます。採血担当マダムの髪の色がパッと目を引く青色です。心の中で、おぉ、と思いました。そして、おぉ、と思っている自分に気がつきました。 街中ではいろんな色に髪を染めている人を見かけます。ピンク、青、緑色。 撮影の仕事では虹色に髪を染めているモデルもいます。 そんな時にはいちいち、おぉ、と思わないのに、病院で青い髪の人を見ると、おぉ、と思ってしまったのは、どうしてか