『ずっとお城で暮らしてる』シャーリィ・ジャクスン
狂人の日記を読んでいるような、いままで疑うこともなかった常識が歪められ、めまいを感じる一冊、シャーリィ・ジャクスン著『ずっとお城で暮らしてる』。
あらすじ
家族が殺された屋敷に住むメアリ・キャサリンと姉のコンスタンス。外界との関わりを断ちふたりきりで過ごす楽園に、従兄のチャールズがやってくることで、閉ざされた美しくも病的な世界に変化が起こり始める。
解説の桜庭一樹さんが呼ぶ”本の形をした怪物”と言う異名に負けない、静かな衝撃作です。
※本書の桜庭さんの解説に、後述する