【8月20日】解像度を爆上げする手法は課金一択、その理由
事故から10日。ここ数日のことなどを。
当初一番心配していた手首は大分よくなったが、それに反比例するかのように膝の調子が悪い。ちょっと動いたなと思えば翌日膝の内側がじくじくと痛み続ける。
お盆休み明けの整形外科にいくも、患者でごったがえして辟易しているのであろう担当医は文字通りの一瞥をくれ、カルテに筆記体でなにがしかを書きつけるだけであった。診察なのかそれは。
まあ、混んでる時に行ってじっくり診てもらおうというのが無理なので、別日にしよう。どのみち保険会社が治療費出してくれてるし。ありがたやありがたや。
買い出しも不便だろうと実家の母親が地元の野菜を集めて宅急便で送ってくれた。親ガチャという言葉は好きではないけれど、距離感温度感ともに最高。
そして夏の夜など妙に感傷的になるもので、折に触れては親がしてくれたことを思い出す。
最近は、塾の送り迎えをしてくれていたのに、待たせるのも当たり前、自分の機嫌が悪ければ口もきかずに過ごすのも当たり前だと思っていた時期があったことを思い出し、心底申し訳ない気持ちになっていた。
思い出した後は「あの頃はあんなにしてくれたのにごめん」と言うようにしているけれど、自己満足の偽善と欺瞞じゃなかろうか、と同時に自分に問うのをやめられない。
子どもってなんて傲慢なんだろう。その献身と愛情が報われるとも限らないのに、骨身を削って育て上げてくれた親のすごさが年々沁みる。まだ孫の顔見せてないどころか傍目にはさっぱり落ち着かないままに好きな生活しまくってて申し訳ない。マジごめん。今がんばってるところ。
真っ先にいただいたのはオクラ。でかい。
包帯を外したタイミングを狙って調理。塩もみしたオクラを茹で、粗熱をとったあと醤油と生姜と白胡麻で和える。冷蔵庫に入れて味が馴染んだら、豆腐と混ぜていただく。
家事がそこそこできるくらいには動けるようになってきたので、久しぶりにスチームモップをかける。絨毯敷きの部屋は掃除機だけだとどこか落ち着かず、スチームモップでわしわしがしがし高温水拭き。
細かい汚れは一気に落ちるし洗剤いらないしで本体メンテナンスフリー。
まことに素晴らしい。
今の部屋に引っ越すに当たり一番ネックになったのが絨毯って部分だったんだけど、スチームモップのおかげでクリアできた。大きな音も出ないしほこりも立たないので、ペット同居や小さい子どもがいるおうちにもおすすめ。
自宅のそばには宇野亞喜良氏の画があしらわれた電柱幕が舞う。
4年ぶりに麻布十番納涼祭りが開催されるそうだ。
思うに、縁のある土地というのは、日々の暮らしで地層状に折重ねられた数多の記憶から、紐づく思い出がするすると引き出せるような気がする。わたしがこの街を初めて意識したのは、友人と一緒に街歩きをしていて偶然お祭りに行き当たった時。その次は有名ラッパーの来日ライブで1OAK。
すぐに思い出せるほど印象深いから、その後も縁が続くということだろうか。
単純接触が多いほど親しみを持つとは限らないというのが対人関係との大きな違いかな。
夏至すぎてひと月、空が晩夏の様相。
歌舞伎町に真面目に通うようになって1年ほど。
歌舞伎町から徒歩2分という恐ろしいほど近いところに自分の会社があるので、自分のスタンスが決まるまでは過度に近寄らないようにしていた。半端な状態で深入りするとろくなことにならないと知っていたからだ。
この場合の「半端」とは、低い自己肯定感、逼迫した金銭状態、愛情欠乏感など。多くの夜の街はこれらをビジネスにしていることに多くの人が勘づきながらも、あえてその身を投じ燃やしている。
美しいよなあ。ここにしかない灯りで、ここでしか燃やせない思いがある。
毎日朝晩歌舞伎町を通って出勤して看板や路地をつぶさに観察したこともあったけど、学習の上で個人的に一番効いたのはやはり「課金」。
少ない金額だとしても、身銭を切ってみることで解像度が格段に上がる。
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