連載小説「オボステルラ」 【第二章】56話「その旅路の向こうには」(3)
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第二章の登場人物
とにかく言動からボロが出やすい上に、ただ立っているだけでも隠しきれない王女の品格が溢れ出てしまうミリア。
せめて、“貴族”感を少しでも薄めて王女であるとバレる可能性を減らすために、もっと一般的な仕立てで安い生地の洋服を着て欲しいと、リカルドはミリアに要望した。
もちろん本人がイヤでなければだったが、「影武者の装いをするのね」とミリアはかなり乗り気だ。それはそれで