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バイク便の仕事をして死にかけたこと・雪道対策

バイク便の仕事ってどんな感じ?

もう辞めてしまったけど最近までバイク便の仕事をしていました。
バイク便の仕事といっても依頼自体そんなにあるわけでもなく、もしかしたら私には仕事が振られなかっただけかもしれませんが配達の依頼は月に1,2回くらいでした。ほぼ依頼がないので出勤してからの一日の流れは法人のフードデリバリーが主です。

たま~~にしか仕事がないバイク便。
たのしー!って思うときもあればシヌ・・・タスケテ。。。。っていうときがあります。
私の場合、たのしー!って思えた仕事は2割
後はシヌ・・・タスケテ。。。。
って感じでした。

たのしー!って思えた依頼

五月の晴れの日、寒くもないし暑くもない超バイク日和に片道15kmの依頼主へスマホを届けるというだけの仕事でした。
走ったことがない田舎の道をひたすら目的地まで走っていく。荷物は軽い。景色はきれい。山が大きく見える。空気がおいしい。走っていて超気持ちいい!これで給料もらえるんだから最高!笑

まぁそんな天気がいい日の楽な荷物の依頼だけだったら本当にいいですよね。でもそんなやさしい依頼ばかりじゃありません。後の8割はほぼ地獄。

その中でも過酷すぎだと思った配達を紹介します。


過酷エピソード1【雪がだんだんやばくなる】

12月のある日、会社からバイク便の仕事をお願いされました。依頼内容は依頼主に薬をとどけてほしいという内容。とても軽いので全然問題ないのですが、距離なんと片道約40km!!遠い。だけど長距離は別に嫌いではない。ただ走ればいいのですから。むしろ好き。
でもその日、街中はちょっと雪がちらついていました。寒いのは防寒着を着ているから平気。雪もちらつく程度なら平気。道路に積もっていないし積もりそうにない。雪も小さい。今から行くところは田舎のほうだけど今降っている雪よりちょっと多いくらいでしょ?きっと大丈夫。

なんて、超超超あまーーーーい考えで仕事を引き受けてしまいました。
出発してしばらくは国道を走っていました。
北に約10km走ったころ、雪の粒が大きくなって歩道のほうはうっすら雪が積もってきました。
まあまあこのくらいは想定内。
街から外れて北に進んだからこんなもんだろう。道路は濡れているけどスノータイヤはいているし大丈夫。

さらに進み国道から県道に。約20km地点。雪が激しくなり路肩に雪が5㎝くらい積もっている。道路はうっすらシャーベット状の雪。これくらいなら何とか・・・。

30km地点。雪の降り方がさらに激しくなる。バイクで走っているから猛吹雪に感じる。路面はシャーベット状。積雪15cm(道路が)
ヘルメットのシールドが曇る、水滴で視界がぼやける、拭いても拭いても雪がつく。前が見えなさ過ぎて危険。前が見えなさ過ぎるからとシールドをあけると雪が目にぶつかってくる。
後輪が滑る。車が後ろから迫ってくる。60kmで走ってても地元の人はそれ以上のスピードで抜いていきます。
過酷すぎて真面目に泣きそうでした。笑

ここまで来たら行くしかねえ!という謎の根性で何とか配達物を届けることができました。しかしここがゴールではないのです。帰らなくてはいけません。配達が終わったので少しゆっくり帰りましたが帰り道も同じく危険。
国道に出るまで死ぬ思いで走りました。今回の雪はまだ新雪で雪が柔らかかったということもあり、なんとか走行できましたが圧雪路だったら私の運転技術では無理でした。

つらいつらいバイク便の配達が終わり家に帰りたい気持ちでしたが、定時まで働かなければなりません。しっかり働き(フードデリバリーの仕事)そして家に帰りました。家に帰ってから風呂に入ったのですが、体が芯の芯まで冷えすぎて全然温まりませんでした。冬のバイク辛すぎです。(エピソード2は次回書こうかな多分)

雪道のバイク走行で死なないために

雪道のバイク走行で死なないために装備しておけばよかったなと思うもの


・ヘルメットのシールドに曇り止め曇り止めシートを貼る
・撥水剤をつける

前が見えなくなるのは当たり前に危険

今回装備しててよかった、これがなかったら死んでたなと思った装備

・ハンドルカバー
手は全方位覆わないと手がかじかんで死にます。一度カバーをせずに雪が降る中を走ったことがあるんですが指先が動かなくなって死にかけました。
ナックルガードだけも多分ダメだと思いました。
スクーター用のナックルガードとハンドルカバーを組み合わせたら最強になるんじゃないのかなと思いながらもまだ試していません。
とにかく中ンドルカバーは冬は必須です。

・厚手の手袋・予備の手袋
手袋でヘルメットのシールドを拭いたりしていたので濡れてしまいました。
いくらハンドルカバーをしているとしても濡れた手袋での走行は死にます。

・ワークマンのスノーブーツ
長時間走行だったので結局染みてしまったけど
冬にバイクに乗るときは絶対に履いたほうがいい
スニーカーで走ったら足首が寒くて死にます。

・スノータイヤ
履き替えててよかった~・・・でも滑ります
ノーマルタイヤよりグリップ力がアップしますが滑るときは滑ります。

今回の服装

・ワークマンのイージス上下
・イージスの中にユニクロのウルトラライトダウン
・その下に普段着用してるトレーナーとスキニー
・靴下は冬の登山用の靴下(たまたま履いてた)
・ネックウォーマー

これらの服装で長時間走行で芯まで冷えたけど体は何とか守られた。首という首(首、手首、足首)は防寒必須

ホッカイロ

持って行ったのに使わずに走行していました次回は貼るホッカイロと貼れないホッカイロを身に着けたい。帰り道は使ったので少しマシになりました。発熱するものは持って行かないとね。

タオル

濡れまくるので忘れずに。
私は走行中にヘルメットを拭いてました。


これがあったらよかっただろうな~って思うもの


・グリップヒーター
バイク屋さんが言っていたことなんですが、ハンドルカバーとグリップヒーターの組み合わせが最強ですよって。
これは今回の雪道走行で痛感しました。

・スノーウェア
ウィンタースポーツは全然やらないのでわかりませんがスノーウェアって冬のバイク走行にいいのでは?って思いました。高くて手が出ないので試せませんが・・。

次回気を付けること

・予備の手袋やタオルを持って行っても濡れてしまっては元も子もないです。ビニールで保護しましょう。
・街中は少しだけしか雪が降っていなくても田舎は想像以上に降っているし積もっていると思うこと。
・やばそうなバイク便の仕事は断りましょう笑(もう辞めたけど)

バイク便の仕事を振り返って

バイク便の仕事はまたやる?答えは・・・

またバイク便の仕事がしたいか?って聞かれたら答えはNOです。過酷&過酷&過酷ですから。
どんな天候にどんな依頼が来るかわかりません。でも今回の雪道走行はバイク便の仕事をしなかったら経験できなかったことです。泣きたくなるほど超危険だったけど、無事に帰ってこれた今はなんかいい思い出。じゃあまた行ってきてくれる?って言われたら、あ、うん結構です。。。。笑

バイクが楽しい季節は

バイク便の仕事をして思ったことは、バイクで走るなら冬が一番好きかもって思ったことです。どんな防寒対策をすれば寒くないのかを考えるのは楽しいですね。
夏は暑すぎてつらいし、突然の雨でずぶ濡れに。春、秋は気候が丁度良いから好きだけどバイクと言えば冬!!笑(ただし雪道は無理だけど・・。)
今の私の課題は雨が降った時の快適走行方法の研究です。

圧雪路のバイク走行

新雪路走行は経験したので、圧雪路も一応頑張ってみようと練習だけはしました。だけどカーブが怖すぎる!!後輪がトゥルルンって滑ってこけそうになり怖かったです。圧雪路走行は死ぬと感じたので仕事はお休みしました。
お休みすると給料が減りますが怪我したり死んだら終わりですからね。。。
郵便屋さんはどんな時でも走っていて圧雪路を難なくかどうかはわかりませんが走っていてすごすぎます。圧雪路を走る郵便屋さんは神々しいですね。


バイク便過酷エピソード2は書けるかどうかわかりませんが、そのうち・・・。

では死なないバイクライフを。

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