人を見下さないと自分の頑張りを認められない私の父さんへの、届くことのない手紙

父さん。お久しぶりです。
私があなたと口を利かなくなってからもう3〜4年ほど経つでしょうか。
お元気ですか。

この文章を書こうと思った理由は、いくつかあります。
・パートナーと暮らし続けるにあたって、生まれ育った家族に対する感情を処理してしまいたいと思ったこと。

・「大人が望む人生」(しっかり勉強して、人当たり良くいて、名前の通った大学に行き、大きな会社に入る)を歩めなかった、そもそも歩んでこなかった自分を許すこと。

・「人の望み通りの大人」になれなかったこと。それでも私は人生を自分で選択しようと思ったこと。

・「優等生」「出来損ない」のどちらかではなく、良いところも出来ていないところもある私を生きること。

こういった思いを整理するために、父さんに手紙を書こうと思いました。

父さんの生き方は1つの生き方である、しかし私は受け継がない

まず、私は父さんの生き方を肯定も否定もしません。あなたの生き方はあなた自身が認めないといけないものだからです。
おそらく父さんは、名の通った大企業に入って組織にもまれながら管理職になったのだと推測します。

シフト勤務のしんどさ、制服の窮屈さに耐え、苦手な人間関係も嫌嫌こなし、飲酒しないと眠れなくなったことは知っています。

同居している間、私は子供でした。父のしんどさと頑張りは、社会の違う場所での出来事だと感じていました。

子供は子供で、学業や進路に打ち込んだりなど、することがたくさんあります。

父を褒め称え、功績を持ち上げるのは、子どもの仕事ではありません。(ちなみに奥さんの仕事でもありません。母には母の悩みや楽しみがあります。)

私達は同調しあえない。よくわかり合ったり理解し合ったりしないまま「家族」という肩書きだけで仲間感を出していた。それを明確にしよう。

父や祖父という中高年男性の感情を受け止めるのは、子どものころも、10代のころも、20代になっても、難しいと感じます。
お偉いさんぶってばっかりで、特に生身の交流もうまくいかなかった、そんな人の事はよく分かりません。

まず、私達父と娘、ひいては祖父と孫、(もしかしたら祖父と父も)はお互いに親しみがなく、つながりがうまく出来ていない、関係のギクシャクした2人であったことを明確にしたいと思います。
(父と娘なんてどこの家族においてもお互いよくわからないものなのでしょうか?)


権力を振りかざす父と、権威主義に関心のない私

「女なんか自分が偉くなって主導権を握って従えないといけない」なんて思わないでくださいね。そういうの求めてないので。。
権力者しぐさが鼻につくので父のことはあんまり好きじゃないです。偉ぶるのやめてください。

学業を通じて知恵を身に着けた人間、考えることを覚えた人間は、「その人に権威性があるがゆえに相手の言うことに従う」という行動を嫌います。なぜなら盲目的に権威者の発言に同調するのではなく、その人が正しい事をいい正しい行動を取るか、批判的に思考しなければならないからです。

お父さんは発言の妥当性を、論理ではなく発言者の権威性に求めることがあまりにも多かったです。「偉い人の言うことを聞け」という理屈では、反感を買っても仕方ないと思います。
人を納得させるには立場を振りかざすのではなく物事の道理を説明するほうが良いですよ。

私は父ほど権威への指向性がありません。私がほしいのは実利です。彼と楽しく生きていくこと及びそれに必要な生活リソースと、リソースを得るための知識と行動力です。
私は絶対に、「偉い人」にはなりたくありません。そんなことをしても好きな人や好きな物事に囲まれて暮らすことから遠ざかるばかりだからです。


別々のライフスタイルを生きるために父らしさを追いかけることをやめる。

「偉い人」「立派な人」で居続けるための苦労から降りようと思います。私は優等生的人生を諦めます。

父さんは、「大企業の人」でしたね。大変だっただろうと思います。

私達の世代ほど、「自分らしさ」「個性」「生きづらさ」などについて考える風潮はなかったのだろうと思います。
あなたの生き方、あなたの趣味は、あなたのものです。
私の生き方、私の趣味は、私のものです。

私が個人的にあなたのライフスタイルが苦手なことと、あなたがそれを選んだことは、別です。私が理解しないからと言って、あなたが選んだものの価値が低まるわけではありません。

同じように、私は、父さん、ひいては親、祖父母たちに、「私の選んだ生き方」を受け入れてもらおう、分かってもらおう、とは思いません。

あなた方が「優等生的生き方」を良いとするなら、私の選択や行動は受け入れがたいでしょう。それならそれでいいです。

権力指向性がないことへの気付き

私は、「偉い人」たちの一員でいることを望みません。堅苦しい集まりが嫌いだからです。
自分たちは正しいと思い込むために若者を同調させないでください。

私は確かに「頑張りや」「努力家」かもしれませんが、「優秀」「優等生」「権力指向」「組織人」ではありません。
人の集まりの中で自分の偉さを誇示するつもりはまったくないのです。興味がないと言ってもいいです。

人を従えようとするの、やめてください。立場で動かされるのには飽き飽きしていますし、個人的に慕ってないので。。。

飼い犬いじめるなよって話
怒鳴りグセをなおしてほしい

肩書抜きで話がしてみたかったと思います。
ただ、父特有の見栄が嫌いなのであんまり話しても楽しくなさそうだとも思います。
父ってめんどくさい。
飼い犬のこと怒鳴りつけてたお父さんは嫌いです。犬の躾も出来ないんですね。
正直犬のほうが情緒豊かで利口だと思ってました。
お父さんの怒鳴り癖は、飼い犬の吠え癖と同じようなレベルではないでしょうか。
あなたは人間なのですから、主張があるのなら言葉で伝えるクセをつけたらいかがでしょう、と思います。(諦めていますが。。人はいつからでも変われる、君は絶対成長できる、と信じたほうが良いのでしょうか。)
お父さんの沸点が低くてすぐ怒鳴るのはもうそういうものだと思ってます。

これがますます父、ひいては中高年男性への無関心へと繋がります。なんかめんどくさそうなので、おじさんとおじいさんは全体的にうっすら苦手です。(本当は人間性は人それぞれなのは分かりますが、人としてちゃんと向き合うのもなんか怖いのです。もし暴言タイプを引いたらめんどくさいので年上の男性たちとあんまり真剣に向き合いたくないというのが正直な気持ちです。)



娘は父の望むように育たねーから安心しろ、自分の成し遂げたことくらい取り巻きをつけずに自分で認めなさい。

私は父さんの望むようには育ちませんでした。目の前の人を見ないで、自分の生き方をコピーさせようとしたり、2世にさせようとしても、反発を生むのがオチというわけです。
「子供がうまく育たない!」って悲鳴を上げていましたね。全部私のせいにしてるところ、恨んでます。
きめ細やかに関わっても来なかったくせに何を今更、という感じです。


お父さんは、自分の人生、生き方を、「自分で」認めなければなりません。
人が褒めてくれることをやるのはやめましょう。
流石にもうだれも、あなたの生き方を持ち上げ肯定し続けることは出来ません。だれもあなたの取り巻きではないのですよ。

私は父さんにとって都合の良い存在であるつもりはありません。



中高生ぐらいになったあたりから父が女の子扱いするようになってきたのが気持ち悪いと思ってるって話。
父さん、子供は関心ないくせに女は好きだよね。幻滅する。

黙れ、聞きたくないって喚くんでしょうね。本当に愚かですね。あなたは女の子に優しさとか理想とか、そういうものを投影しすぎですよ。
優しくて柔順で気遣いができて、僕のことを認めてくれる女の子、いませんからね。少なくとも私はその役割をやりたくない。きついから。彼氏が好きなんで。。。
娘に余計な粘着質な感情を向けたり何かを期待したりするの、やめてください。
仕事中心で生きて家族との関係性をおろそかにした、もしくはそうせざるを得なかったのはあなたです。
自分の妻ともうまくいかなかったからって娘になにか優しさめいたものを期待しないでください。今まで適当な扱いしかしなかったくせに思春期を超えた頃から態度が変わったこと、汚いと思ってます。人間性が欲望ベースで動いていて気持ち悪いですよね。
児童から若い娘に育ったあたりで態度が変わってきたの、きったねえなって思ってます。中身は私の性格のままですからね。
薄ら汚いというか、ヒューマニズムや家族愛はなくて、「むき出しのモテたさ」が出てくるところが、家族として扱いたくないって思いました。

お父さんとまともに接したくなくなったのは、思春期に入ってからの関わりを間違えたからです。人間として接するのをやめたからです。
親子として誠実に話すことはあまり望めないでしょう。父のほうが私の肉体的成長について軽はずみに言及して、「気色悪いクソ親父」として見なされることになったのですから。
実の娘にそういう目を向けるの普通に汚いです。まともに関わって変に好意を持たれたくないと思うようになりました。
家族の絆とか、つながりとか、ぶち壊したのはあなたの言動ですからね。家族のこと若い女扱いするの汚えなって思います。
子どもとして、家族としてではなく女として言うけどおっさんより若いイケメンのほうが良いですからね。
父と子ではなくおじさんと娘として話すなら、「きたねえなこいつ」くらいの感情しか伝えられませんから。。。人として誠実に対話できないならもう家族ぶることすらやめてくださいね。
父への嫌悪、というよりも、生物的な仕組みとして娘は近親相姦を避けるために父を嫌いになるものらしいです。
これについてはあまり人格否定とは受け取らないでください。生物的に女子高生くらいの年頃の娘は父親が嫌いです。
年齢を重ね距離を取り、ある程度冷静に家族について考えることが出来るようになったからこうして文章を書けていますが、人間関係がどうという以前に、高校生ぐらいの女の子は父親が嫌いなものです。人間関係や価値観が合わない、関わり方がわからない以前に思春期の子はおっさんを理由もなく遠ざけるものです。


こういう事を言いたくないですが、やっぱり父の人間性は偉そうで利己的で変に地域主義で、先進性がなくて臆病で、嫌いです。
特に面白い話が聞ける相手でもないと思ってます。

クソ親父へ

お父さん、権力が好きで金が好きで女が好きで、真っ直ぐだよな〜と思います。
家族としては大嫌いです。

その真っ直ぐさはある種かっこいいですよ、でも家族としては押し付けがましいところが苦手でした。
自分の意見を通そうとするならもう少し論理的に話して人を納得させる努力をされたらどうですか。
どうしても集団のリーダーぶりたいんですね。一人じゃ何も出来ないような、内面は寂しがりな人でしたね。
お父さんみたいなタイプは人に囲まれてないと元気が出ないんだろうと思います。それならそれで、人に好かれる努力をしたらどうでしょうか。
人を従える形でしか人と居られないのは可愛そうですね。

母さんと仲良くしろよ。
娘より

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?