ジュエリーデザインについて

お世話になっております。

nana nanakaです。

今、アクセサリー の新作作品を制作しており、気づいた事があります。それは、

・紙上でのデザインと実際に金属を加工した造形デザインでは、大きな違いがある事について

スケッチブック上で描いたデザイン案が、かなり良くても実際、形にした時そうでも無い事が多くあります。

 多分その様に感じるのは、多くの理由があると思いますが、大きな理由とは、2Dと3Dの違いであると思う。当たり前であると思いますが、よく考えて見ると、スケッチブックに描く時、好きな角度で描きます。なので、一方向だけを映し出します。実際制作をして、3Dにして見ると当然ですが、あらゆる角度から物を見る事になります。つまり、大きな違いとは、人の顔と同じで、自分が綺麗に見える角度で撮った写真と、実際会ってその角度以外から顔を見る事になると、印象が変わります。これと同じであり、形にした時想像より、悪い結果になってしまう事がある理由とは、一方向の角度でしか想像しておらず、自分の中で美化していると思われます。

 正直どんなけ入念に紙上のデザインを突き詰めても、実際に形を作ってみないと気付けない事があります。シンプルなリングでさえも、リングの幅、リングの厚み、断面の形(楕円、円、長方形、など)、数ミリの違いで大きく出来や、印象が変化していく物である。なので、紙上でそこまで計算し完璧な準備をする事は、もしかしたら出来るのかもしれませんが、そこまでする必要もないのだろうと思います。


・アクセサリーデザインの楽しさについて

 アクセサリーデザインで面白い事なのですが、デザイナーの中でどの様な基準でどの様な事を重要とするのかで、発想の流れに違いが出てそこに、それぞれのストーリー生まれる。特にアクセサリーデザインは、幅が広くそれぞれの良さが存在する。

 どういう事なのかというと、アクセサリーデザインをする時、何を大切にして、何を優先するのかを考えます。自分の理想を詰め込んだとしても、バランスが変になり、美しくなりません。

例えば、

・アクセサリー単体での立体的な特徴を優先

・実際に人に飾った時のアクセサリーの美しさを優先

・付け心地を優先

・コーディネートし易いアクセサリーを優先

などあります。

 アクセサリー をデザインするにあたって、何を優先するのか、何を妥協するのか、何が良い物なのかの基準が人それぞれです。あくまでも画家ではないので、スケッチブックに描いた状態が完成形ではない、つまりスケッチブック上であまり良くないデザインであっても、制作して見て凄く素敵な作品になれば、それで十分である。


 色々上手くいかない事の方が、多いです。ですが、実際アクセサリーを制作していて、上手くいき、最高の作品が出来た時の嬉しさがあります。

また、ボツになった作品も次の作品への素晴らしいタネとなります。(*どのデザインについても言えますがw)個人的には、デザインの発想の流れ、ストーリーなどを考えながら、作品制作を詰めていく事が好きです。w


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