入院中の(怖い?)話
IVIGg入院やってるときの話。
今から振り返れば、幻覚幻聴の範囲かなとも思うんですが、そんでも当時は不思議だったので書いておきますね。まとまってないし意味もオチもないんですけど。
視神経炎と言われて二回目の入院。2回目となれば、ちょっと勝手もわかってきてたので案外のんびり過ごしてました。1回目のときは同室の方がご高齢で症状が大変そうな方が多くてナースコールが多かったりで(病院…大変なところだ…)と心に沁みてたのですが、この時のご同室は安定した方が多くてナースコールの少なさに驚いたりしてました。
そんな四人部屋でしたが、部屋移動になって移動したところ、四人部屋に私だけになりました。どこの部屋もそうだと思いますが、ベッドは手前の廊下側左右と奥の窓側左右にある配置です。
私が案内してもらったのは窓側です。
私、歯軋りしてたのかも。そんでうるさかったから部屋を離されたのかな。口開けて寝るようにしてたんだけどなぁ。マウスピースは持ってきてない。
わかりませんが、とりあえず、実質一人部屋。
しばらくは一人で点滴を受けて過ごしてましたら、当たり前にお向かいのベッドにもう一人いらっしゃいました。四人部屋に一人なんて長く続くわけないわぁ。病床はいつも混んでるので、すぐ埋まりますね。
お向かいさんということは、四人部屋のもう一つの窓側ベッドです。コロナ禍で常時ベッド毎のカーテンを閉めてるので、同室の方といえどほぼお顔を合わせることはないのですが、お声は聞こえます。
日に2回は看護士さんの交代挨拶もありますし、入院して入ってきた時や退院されるときなどはヘルパーさんや看護師さんとの会話が多いのでわかりやすいです。この方はお声で私よりお若そうな、結構しっかり受け答えできるお方なのはわかりました。お姿も歯磨きとかのカーテンの開いたタイミングでちょっと見えたので、お向かいさんは確実にいらっしゃいました。私が入院中に途中でいらっしゃって退院されて行った方でした。退院のときも、退院する会話が聞こえてきてたので、ちゃんと退院してらっしゃいます。だいたい退院される方は、退院の目処が立ったら看護師さんが「いついつに退院ですね」とかお声かけ始めて、当日も「今日退院ですね」とか会話して、このお向かいさんは最後には書類がどうのってゴタゴタしたのも聞こえてました。
そんで四人部屋の私の斜向かいのベッド。こちらは、品の良いおばあさまがいらっしゃいました。
四六時中ベッドにいる私の入院生活ですけど、診察や検査に呼ばれたり、デイルーム(談話室)行ったりして案外歩き回ってましたし、先にも書いた歯磨きやらトイレやらでもカーテン開けて出歩いてるので、そん時に同室の方とお顔を合わせることは前の病室でも体験済みです。そのおばあさまについては、私が入室したときはこの部屋は私一人って思っていたらいつの間にか斜向かいさんのカーテンが閉まってたので「だれか入られたのかな」と思っておりました。自分が診察や検査でベッドから離れてる間に入室された方はいつ入られたかわかんないので。
トイレか何かで通ったときにカーテンからお姿が見えて「あ、静かそうなおばあさまなのね」と認識したのを覚えてます。隙間からのお姿は2回くらい拝見しました。コロナ禍でカーテン開けている人いらっしゃらないので、二回拝見したのも多い回数な方だなって感覚です。見かけたお姿がベッドの上じゃなくて、椅子の方に座られて静かに佇んでいらっしゃったのも印象深いです。2回ともその場所、その格好。
といっても、通りすがりにカーテンが空いてただけのことなので、仔細はそれ以上はないです。
四人部屋に一人で始まりましたが、ついにお隣さんもいらっしゃったのでベッドは全部埋まりました。こちらもお声の限りはお若い方で、この方も受け答えはしっかりできるご様子。ノートパソコンかiPadかのタイピングの音がします。
ある夜に聞こえてきた大声で目が覚めます。
1回目の入院のときは同室の方がだいたい夜のトイレや眠れないとかで頻繁にナースコールされてたのとご高齢でお耳が遠いせいかご自身のお声も大きかったので起こされるこちらも慣れたものでしたが、同室の方のただの大声は初めてでした。いや、ちょっと遠目の他の部屋とかからの叫び声ならたまにありましたけど。そこは、やっぱり病院なので。
同室からの声で目がぱっちり覚めたのですが、どうやら大音声は斜向かいさんから聞こえます。でも、声量的には健康な成人が腹から出してるような肺活量。あのおばあさまからこの声量??
よくわからないんですが、最初は口で「ひょぉぉ」みたいな「ひゃぁぁ」みたいな擬音みたいなのを長く声に出していて、私はそれにも(???)してたのですが、それが終わった後「あ〝あ〝あ〝あ〝あ〝あ〝」ってこれも長く続いて、しばらくしてピタッと止まりました。
すぐにナースステーションから駆け足の音がして看護師さんがライトを持ってやってきます。部屋に入って、窓を照らした後、窓側まで来て私のベッドを照らします。いや、大声出したの私じゃないのです。
ここでキビキビ動くのも怪しいし、実際寝起きなのでふわんふわんとしか動けなかったので、眩しいっぽいような、私じゃないんですよみたいな、手を挙げて下ろすのだけして、看護師さんもそれだけ見てお部屋から出て行かれました。
いや、他のベッド見てないん。
私がやったことになってない??????
このときは斜向かいさんもですけどお向かいさんもお隣さんもいらっしゃいましたよ!!!
翌朝から特に看護師さんから何か確認もなく、そのままいつも通りに挨拶して、体温測ったりお薬の確認したり、他のご同室の方とも同じ感じで挨拶したり、診察の予定を確認したり。
私、寝るときは歯軋りしないようにちょっとだけ歯を浮かすようにしてたけど、あの声で起きたときは大きく口を開けたりしてた感じはなかったから、違うと思いたい。自分であの声量出そうとしたら呼吸も寝起きの感じじゃなくなってそうだしなぁ。
あれはなんだったんだろうなーって不思議不思議と気になったまま過ごしてお向かいさんが退院して、自分も退院する頃に気がついたのですが、斜向かいさんが看護師さんと会話してるの聞こえたことないね???
斜向かいさんのベッドは、気がついたときには空でした。
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