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音MADにおいて「初心忘るべからず」はどれほど重要なのか

寒い日が続きますね、こんな寒い日は外に出るのも億劫になるし家でぬくぬくしてる人も多いんじゃないでしょうか。

家にいる時は動画を見たりすることも多いんですが、この間自分の今までの投稿動画をたまたま振り返っていたんですよ。それで見ていくとその動画の中に今の自分の作風の核になってるモノを見出したりできたので、それについて連連と書いていこうと思います。
技術的な話はたくさん投稿されてるのでこの記事は『音MAD作者の抱えている感覚』と『多様性』を感じてくれると幸いです。

この記事は音MAD Advent Calender 2021に参加しています

https://adventar.org/calendars/6506

はじめに

この記事を書くにあたって【自分が何故音MAD作者になったのか】とか【初心ってなんだろう】みたいなことを考え始めてしまって自分ひとりでは分からなくなってきたので、当企画の他の参加者数人に色々聞いてみました。
これを読んでいる音MAD作者の人は初心、覚えてますか?
見る専のあなたは今どんな気持ちで音MADを見ていますか?

まあいいや、とっとといきましょうか。
まずはこの人!レヴュースタァライト観ました!

1人目 あるくおすしさん

https://note.com/walkingsushibox/n/n4f9061ba27c5

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

チルノのパーフェクトさんすう教室の事は何も知らず、イナズマイレブンのおもしろ動画としてみていました。やたらキャッチーだったので友達と一緒に歌ったりしていた。

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

暇だったのと、自分でも作れたら楽しそうだと思ったので

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

4年

制作初期の頃に最も意識していたこと

何も考えず思いついた組み合わせをひたすら手元で試していました。情報のソースとしてはytpmv.infoとかAviUtlの易しい使い方をよく見ていた印象があります。

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

人の言うことを聞かないで自由な動画を作ってください!!


素晴らしすぎる…自分で作ってみようという気になるのも早いし、思いついた組合わせでとにかく試すのもいいですね。
最初は分からないことだらけなので自分である程度調べたり人に聞く能力が大事になりますね。
意外とこういう話を人から聞くことも少ないので気になってきました。次の方も行ってみましょう。

2人目 ruiji/RGVさん

https://ruiji.hatenablog.jp/entry/20211214/1639486800

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

全く覚えていませんが、今までに感じたことのない感覚が襲ってきたとは思います。

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

いろいろ音MADを見てきて、「これとこれの組み合わせの音MADが見たい!」と思い、作り始めました。

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

1年弱?全く覚えてないですが、アカウント作成から初投稿までこのくらいです。

制作初期の頃に最も意識していたこと

当時テキストが動くのが面白いと思っていたので、動きのあるテキストを多用していました。

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

好きなもん作れ!!!動画の伸びを気にするのは後でいい!

やはり自分の見たい組み合わせを実現するために作者になるという思考を持つ人が多いっぽいですね。あとこのお二方に共通するのは「とにかく好きなものを作れ!」という熱い思いです。実際のところこの意志を持って数年投稿し続けられれば気づいたら有名投稿者になってると思います。今までに感じたことのない感覚ってなんなんでしょうか。
ではお次の方に行ってみましょう。

3人目 かすてらさん

12月20日更新予定

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

よくわかりませんでした。わかるために何度もリピートしていたらハマってしまいました。

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

ニコニコ動画で何かを投稿したいと思った時、自分でも作れそうなジャンルが音MADしかなかったからです。

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

5年

制作初期の頃に最も意識していたこと

コメントをもらえるように必ずツッコミどころを作るよう心がけていました。

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

コメントで叩かれてもくじけないでください。

「コメントでのツッコミどころを残す」って割とやってる人は多いんですけど視聴者目線だったり、界隈に対する理解度が高くないとスベるっていうリスクもあるので個人的には難易度高いんじゃないかって思います。
自分でも作れるジャンルが音MADしかないっていうのもなんだか運命を感じますね。視聴者目線の動画を作る姿勢は昔からずっと変わっていないんだなと感じました。そして次はこの方。

4人目 kaikityouさん

https://kaikityou.hatenablog.com/entry/2021/12/12/210749

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

スマブラのおもしろ動画だ!なんでドナルド戦ってんの???

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

ネット友達が作っていて影響された
(詳細:https://kaikityou.hatenablog.com/entry/2019/07/03/234716)

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

2年

制作初期の頃に最も意識していたこと

何にも意識してなかったけど、強いて言えば自分が気に入ったものはアニメでも変なCMでも何でも音MADにしていた気がする。

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

なりたい自分を我慢しないでいいよ

ここでも出てきましたね。「おもしろ動画」という単語。昔はFlashとかでそういうモノが流行っていたという経緯もあるので目に触れやすかったんだと思います。あとは人によって制作に至るまでの期間にバラツキがあることですね。これは意外でした。

5人目 ShiMaさん

https://shima1296.hatenablog.com/entry/2021/12/04/221208

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

よくわかんないけどおもしろかった

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

本当の初期:作り方講座を見つけて、大好きな音MADを自分でも作れることを知ったから
初投稿直前:もともとニコニコメドレーを作りたかったけど、耳コピができなかったから、耳コピ練習としてやってみようと思ったから

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

半年くらい? 初投稿までは2年半

制作初期の頃に最も意識していたこと

本当の初期は「音並べて楽しんで飽きる」のループで投稿しなかった(しなくて本当に良かった)ので、意識は特になかったです。
初投稿くらいのときは、ちゃんと自分の力で耳コピするっていう目標は立てていました。

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

1. 思ったより伸びません。
2. 思ったよりコメントはつきません。
3. そして、それらのことで病まないほうがいいです。なぜなら、それが普通だからです。

初期の頃に音並べただけで飽きちゃうっていうのはよくあるパターンだと思いますね。あと皆さんこれから作ろうとしてる人に優しすぎる!誰かに憧れて作ったりすると、それとの比較してしまいがちなんですが落ち込んだりしないでほしいですね。
多分それで全員今まで病んだことある説。じゃあ次行ってみますか。

6人目 かっぱさん

https://note.com/klunakapa/n/nb4f468146f05

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

小学生の時に大爆笑した

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

アニメにめちゃくちゃハマったからそれの二次創作がしたくて

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

7、8年ぐらい

制作初期の頃に最も意識していたこと

他の人と違うことをすること

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

自分の好きなものを好きといえる人になったら自ずと物が創れるようになります

波グルは今でも流行ってるし、当時見ても笑える自信がある動画ですね。
制作に至るまでの期間が今までで一番長いかっぱさんですが、その期間が長かったからこそ煮詰めた構成ができてるのもあるんじゃないですかね。
「他の人と違うことをする」これは本当に大事なことで、投稿後に我を出して後悔せずに済むようなムーブをするのは自信をつける上ですごく大事なことだと思います。そして次は!!!!

7人目 竹塔さん

https://taket-a.hateblo.jp/entry/mass-posting

最初に見たであろう音MAD

その動画を見た感想

おもしろフラッシュのサイトで見たんですけど、笑いとかギャグとかじゃないオモシロって印象でした。なんか他のやつとは全然違うぞこれって。振り返ると、多分人生で最初に見た音MADはこれだと思います。

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

色々音MADを見るうちに、「なんで俺の見たいこの組み合わせがないんだ?」っていう所から、自分自身が見たい聞きたいっていう動機だったと思います。

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

知ってからは1年以上だけど、作ることのできる環境になってからは4ヶ月ぐらいだと思います。

制作初期の頃に最も意識していたこと

自分が面白いと思うかどうかじゃないですかね~、自分で面白くないと思ったものは当時自分で消しちゃってたぐらいだから。

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

ボトルさん、いい事言ってるな…
いや今まで全員言ってたようなことだけど重鎮が言うと重みが違いますね。
やっぱり見ていると自分の好きな組み合わせで見たい!っていう気持ちが先行して他の人に見せたい!という気持ちとは違うのかもしれませんね。
ある程度箔が付くと、人からの評価を気にしがちですけど初心を忘れない心得を実践してる人だと思います。そして最後はこちら!

8人目 大内乙打さん

https://note.com/oouc2/n/na6811f9f0fc9

最初に見たであろう音MAD

現存しない?(Youtubeにあったフタエノキワミの音MAD)

その動画を見た感想

ひたすら下ネタを叫んでいて、よく分からないが面白かった

なぜ音MADを作ろうと思ったのか 

その動画からニコニコの存在を知り、見ていくうちに自分も作りたいと思った

音MADという存在を知ってから制作に至るまでの期間 

1年ぐらい

制作初期の頃に最も意識していたこと

笑わせる意味での面白さ
音感がなかったのでリズム感でごり押ししていた

今から音MADを作ろうとしている人に対するアドバイス

今はいくらでも情報やソフトがあるし作者との距離も近いから楽ですよ

笑わせてやろう!という気持ちを今でも強く持っているのを企画等を見ても感じさせてくれる作者の一人ですが、それを初志貫徹してるのが伝わってきますね!YouTubeからニコニコに行く流れは当時はログインしないと見れなかったので諦めてた人も多かったんじゃないですかね…

そんなこんなで

ファーストインパクトがYouTubeのおもしろ動画ってパターンが多かったですね。自分の場合もそうだったんですけど、ちなみにこの動画です。

ちょうどスマブラXの動画を探しててこれに行き着きました。
意味不明な動画だったんですけど、ニコニコのコメントが字幕代わりになってセリフを覚えやすかったので何度も見てしまいましたね。今見てもセリフ合わせが上手なのでほたてゐさんの凄さを今でも感じますね。ちなみにこれを見て半年くらいでうごメモで音MADを作り始め、そこから4年後に初めてニコニコに上げた気がします。
当時はピスコラとDSiで作ってたのでREAPERやAEに慣れた今からしたら考えられないですけど、小学生の自分は向上心の塊だったのかもしれません。

ニコニコに上げると一部の人に粘着されたりして辞めようと思った時期もありましたが、それを超えて今があるので挫けない心は大事だと思います。
乙打さんも言ってましたが、今は作者間の距離も近いので聞きやすい環境ができているのもいいと思います。とにかく人に聞け!が自分から伝えたいことです。
人の動画を真似したりするのは上達の近道ではあるんですけど、その先にある拘りであったり、感覚的な部分を聞くと創作する上での気持ちの持っていき方みたいなものも学べるのでオススメです。

個人的にはこのあたりの曲から作るといいと思います。

セリフ合わせ重視のものが多いんですけど、最初のうちはセリフを置く楽しさを知ってほしいです。音程合わせよりかは個人的に簡単だと思っているので、是非チャレンジしてみてください!(なんか作者になりたい人向けの記事になっちゃったな…)

ちなみに宣伝なんですけど、そんな見る専の方も参加できるイベントがあるんですよ!

よければ参加してくれると嬉しいです。もちろん作者の方も投票できるので気軽にどうぞ!

あ!あとこの記事は音MAD Advent Calenderに参加してます!(二度言う方がマーケティングとしては効果的なので)

明日以降も週末まで毎日更新されるから覚悟しとけ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

最後に倫理観の終了した相席食堂のコラを貼って締めたいと思います。回答してくれた8名の作者の方々本当にありがとうございました!

https://www.asahi.co.jp/aisekishokudou/


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