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【初心者投資家の読書(10)】投資家みたいに生きろ

この本は、投資家という職業になるための本ではありません。
投資家みたいに生きるための本です。


初心者の率直な感想

気がついたらだいぶ日が空いてしまいました。

リモート研修が続き、気が滅入りそうな日々を過ごしています新卒投資家ケンキです。

今回はたまたまTwitterで「日常生活における投資家の思考」を学ぶことができるとオススメされていた、この本をAmazonでポチってみました。

こちらは、投資のテクニックなどを紹介する本ではなく、いわゆる自己啓発本の一種です。この本の著者は、非常に人気の高い投資信託「ひふみ」を運用する、資産運用会社「レオスキャピタルワークス 」の代表です。

2017年にガイアの夜明けで取り上げられていた回を見ていたので、この方を以前から知っていましたが、素敵なファンド・マネージャーの方だなあという印象を無知ながらに抱いた覚えがあります。

自分たちが日常を生きていく上で、投資家が普段行っているようなマインドで生活していくことができれば、将来大きなリターンを得ることができるという内容が書かれています。

投資家の思考の例として、本文では次のような記述がありました。

将来のお金の不安をなくす方法
一般的な考え
・「たくさん稼ぐ」
・「支出を抑える」 

投資家的解決
・「長く働き続ける」
・「収入の一部を投資に回す」

有名な投資ファンドの主宰者として知られる著者の言葉には説得力があり、投資とはエネルギーを投入して未来からお返しをいただく行為と説明した上で、時間などの「目に見えない資産」への投資についてのお話が大変興味深かったです。

この本のマイナスポイント

著者はとても著名な方ではありますが、本の本質的な内容自体はファンド・マネージャーでしか書けないという内容ではなく、他の一般的な自己啓発本を読んでいる人は特段読む必要はないかもしれません。

著者

藤野英人さん
レオス・キャピタルワークス株式会社代表取締役社長・最高投資責任者。1966年富山県生まれ。早稲田大学法学部卒。国内・外資大手投資運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年レオス・キャピタルワークスを創業。主に日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資教育にも注力しており、明治大学商学部兼任講師、JPXアカデミーフェローを長年務める。一般社団法人投資信託協会理事。


内容紹介(Amazonより)

投資家ほど「成長」を間近で見続けてきた人はいない!サラリーマン気質から抜け出す思考と習慣のシン・スタイル。

「投資 ≠ お金」
「投資」という言葉を聞いて、「お金でお金を増やすことだ」としか考えられない人は、これからの新時代を生き抜いていくことができない。投資という概念は、もっと広く、深く、とてつもない力を持っています。

「5つの要素」
すべての行為には、「エネルギー」があります。それが、「主体性」「時間」「お金」「決断」「運」です。これらの要素を意識的に磨くことで、あなたは未来からリターンを得られます。

「3つの資産」
貯金に逃げても、不安はとれません。お金以外の資産を貯めていくことが重要です。特に、「目に見えない資産」「明るい未来」が得られるように行動していきましょう。

「たった1つの質問」
行動を起こすときには、心の中でつぶやいてみてください。「これは投資になっているか」「浪費になっていないか」。たったこれだけで、あなたは雪だるま式に成長していきます。

勉強メモ

少額投資マインド
3日坊主でもいいので、少しづつとりあえず始めてみる。
長期投資マインド
長い時間をかけ、成果を少しずつ出す。短期的に努力しただけでは基本成功できない。
分散投資マインド
日本人が陥りがちな1専門領域に特化した人材になるのではなく、80天くらいの3〜5つの得意な領域を作ることが大切。
主体性
全ての行為の前に「投資or浪費」を自問自答して行動する。
浪費は自覚してたまにやるならオーケー。
明らかに無思考なせいで非効率なことをしてしまうなら、効率化のために考える時間が必要
1ヶ月間のすべての買い物、消費行動を家計簿に落とし込む
「マネーフォワード」・「ザイム」・「マネーツリー」など自動家計簿サービスが便利
投資では「インビジブルアセット」という考え方がある。
資金や所有物件など財務に現れる資産だけでなく、経営者のカリスマ性なども資産だという考え方。私たちにも健康な体や、人脈、スキルなど目に見えない資産が存在する。
未来からのお返しは、「目に見える資産」・「目に見えない資産」・「明るい未来」という三つの形でやってくる
「リスクはゼロになる」は思い込みに過ぎない
安全な場所、安全な会社なんて存在しない。
アンテナを立てて日常生活を送る大切さ
流行しているものを実際に試してみて、世の中の価値観に対する自分の身体的な感覚が得られる。家電量販店を月に一度くまなく回ることで、最新技術のインプットをする。コンビニも同じく最新商品の宝庫。ネットの新サービスもすぐ試すべき
若くして上に上り詰める人は「年上から可愛がられる天才」
「あいつにいつもたかられてるんだよ」なんて言われるくらい、上司を昼食に誘ってみる。面白かった本や映画などオススメされたものを試すのも効果的。

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