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nanaが「ギフト機能」を始める理由

本日、nanaで「ギフト機能」が開始となりました。ギフト機能については、実は僕たちも2014年頃から考え始めてはいたのですが、ようやくリリースに至りました。なぜ今nanaがギフト機能を始めるのか、今回のリリースの背景や僕たちの想いなどを改めてみなさんにお話ししたいと思います。

その前に、もしまだご覧になっていない方がいましたら、先にこちらの「nanaのこれからについて、今考えている3つのこと」を読んでみてください。ギフト機能を実装したその先に何を見ているか、代表文原のビジョンについてはこの中で詳しく触れています。

この記事を公開した時、特にこのギフト機能については本当にたくさんの反響をいただきました。機能を喜んでくださる方も多い反面、nanaが変わってしまうのでは?心配、不安だという声も多く寄せられました。その気持ちはとてもよく分かります。正直、僕たちにも不安や葛藤があったからです。先ほど2014年頃から考え始めたと書きましたが、この5〜6年間ずっと考え、悩んできました。楽しいから使うという純粋な理由以外のーーつまり”稼げる”という利用動機が入ることでコミュニティの形が大きく変わってしまうのではないか、という不安です。

一方でこの数年で、ギフトという機能はコミュニケーションの一つとして多くのサービスに浸透し、カジュアルに使われるようになりました。「いいな」と思う人を応援する気持ちは至極真っ当なことだし、自分の作品、自分の表現を発表して応援という形で対価を貰える仕組みというのはやっぱり素晴らしいものなのだと思います。

不安と、しかしそれによって生まれる価値とを天秤にかけて考えた結果、僕たちも一度チャレンジしてみようと決断しました。

nanaがこのギフトで生み出したいのは「ストリートミュージシャンにチップを送るように、いいなと思った人をカジュアルに応援できる仕組みです。そしてそれにより、自分の創った作品、表現が収益を生み出すという形で認められ、自分の中でより大きな自信や誇りにつながるという体験です。
すべての作品、表現に等しく価値がある、と僕たちは考えています。作品に優劣をつけるべきではないし、応援の数で煽るようなことはしません。「いいな」と思った時、これまでは拍手を送ったりコメントで伝えたりリスインという形で表現していたと思うのですが、そこにギフトを贈るという伝え方がひとつ追加された、と。素敵な歌声を聴かせてくれてありがとう、素敵な演奏を聴かせてくれてありがとう、良いトラックを作ってくれてありがとう、楽しい声劇や台本を作ってくれてありがとう。このありがとうという応援、感謝の気持ちがギフトになる。これがnanaが考えるギフトの世界です。

とはいえ、もちろんギフトは必須ではありません。音楽で人とつながれる楽しさは変わらず、そこにプラスα応援という形で創作への支援もできるようになる、それが両立できる場を目指しています。

そして今回ギフト機能を実現するにあたり、コラボ元の人たちにもきちんと収益が還元される仕組みづくりをしました。nanaは伴奏を中心としたサウンドをきっかけに、コラボによって作品が生まれ人のつながりの輪が広がっていく場所です。みんながどんどんコラボしてくれることでよりみんなの収益化に繋がる、それがnanaらしいギフトの仕組みだと思っています。

今回はまず第一段階としてnanaパーティーのみを対象として開始します。が、すぐに投稿サウンドにもギフトを贈れる機能を実装していく予定です。

今後も「3つのこと」で書いた機能を一つ一つ実現して行きたいと思っていますので、どうぞこれからもnanaを楽しんで頂けますと幸いです。

ギフト機能の使い方等については、こちらの記事もご覧ください。



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