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【超抜粋シリーズ】(目次1-10)書籍『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』のポイントを抽出してみました

いろいろ興味の幅が広すぎて読書の時間がなかなか捻出できない方、
書籍を購入する前に立ち読みならぬ、座り読み?で少しだけ読んでみたい方、
などなどにお勧めしたい【超抜粋シリーズ】です。

今回は、
書籍『Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』

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さあ、始まり、始まり。

=== 超抜粋(始まり) ===

01|考えるより、行動しよう

「思考の飽和点」に達する前に始める

時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり、すぐに思考は「飽和点」に達してしまう。

頭の中で熟考しても、懐中電灯で照らす程度の範囲にしか考えはおよばないが、行動を起こせばサーチライトであたりを照らし出したかのように、一気にいろいろなものが見えるようになる。その強い光は、考えただけでは見通せない世界の奥まで行き届く。
それに、いったん光を見通せる新しい場所にたどり着いてしまえば、懐中電灯を使った頭の中での熟考もまた力を発揮するようになる。

率先して行動を起こすより、考えているだけのほうが気楽だ、実行に移すよりぼんやりと思いをめぐらせているほうが、心地がいいのだ。
考えているだけなら失敗するリスクはゼロだが、行動すれば失敗のリスクは確実にゼロより高くなる。

考えているだけの人は現実とかかわらない。そのため、挫折する心配は一切ない。一方、行動する人は挫折のリスクと無縁ではないが、その代わり経験を積むことができる。

人生において自分が何を求めているかを知るには、何かを始めてみるのが一番だ。


02|なんでも柔軟に修正しよう

完璧な条件設定が存在しないわけ

私たちはなぜ、何かを修正をしたり見直したりすることに、こんなにも「抵抗」があるのだろう?
それは、どんな些細な修正も「計画が間違っていたことの証拠」のように思えるからだ。計画は失敗だったと落ち込み、自分は無能な人間だと感じてしまう。

実際には、ものごとがすべて計画通りに運ぶことなど、まずない。例外的に修正なしで計画が実現できたとしても、それはまったくの偶然にすぎない。

「修正」に抱いている悪いイメージを、私たちは断ち切らねばならない。
早いうちに軌道修正した人は、長い時間をかけて完璧な条件設定をつくりあげ、計画がうまくいくのをいたずらに待ちつづける人より得るものが大きい。

何ごともある条件のもとでスタートさせ、それが進んでいく過程で持続的に調整をほどこすのが、正しいやり方である。


03|大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう

最初に「全体図」を把握する

興味があるものだけに限らず、できるだけたくさんのものを試してから、最終的な判断を下す。
どんな選択肢があるか、全体像をつかむ前にひとつを選びとってしまうのでは、早計すぎる。

私たちはなぜ、「早い段階」で決断を下してしまいがちなのだろう?この忍耐力のなさはどこからくるのだろう?
それは、いろいろなサンプルを試すには「労力」がいるからだ。
いろいろなことを試そうと思えば、手間がかかる。その手間を省きたいのだ。

早計に決断してしまいがちな理由は、もうひとつある。決断を保留にしたままいろいろなことを試すより、ひとつのテーマを終えてから次のテーマに取りかかったほうが、頭の中の整理ができて心地がいいからだ。
あまり重要でない決断をするときにはそれでもいいが、その方法では最適な選択が難しくなるので、重要な決断の際にはあまりいい結果につながらない。

世界は私たちが思っているよりもずっと広く、ずっと多彩で、いろいろなものを含んでいる。

大人になったからの最初の数年間で重要なのは、お金を稼ぐことでもキャリアを積むことでもない。「人生の全体図を把握すること」だ。
常にオープンな姿勢を崩さず、偶然が与えてくれたものはすべて試すようにしよう。本もたくさん読んだ方がいい。小説を読めばすばらしい人生を疑似体験できる。ものごととの向き合い方を変えるのは、年をとってからでいい。

そうして年をとったら、かかわることをぐっと絞り込もう、その頃にはあなたはもう、自分の好みをしっかりと把握できているはずだから。


04|支払いを先にしよう

わざと「心の錯覚」を起こす

自分のふところからお金を支払わなければならないときに、どれほど抵抗感を抱くかは、その「お金の出どころ」によって違う。
それは心の錯覚を利用した一種のトリックといえ、心理学では「メンタルアカウンティング(心の会計)」と呼ばれている。
これはどういうことかというと、たとえば同じお金でも、「道ばたで拾った100ユーロ札(1万円札)」なら「働いて稼いだお金」より、気楽に無造作に使うことができる。
心が穏やかでいられるように、わざと自分を錯覚させるのだ。

起きてしまったことをどう意味づけ、どう解釈するかは、あなた自身でコントロールすることができる。そう、よい人生を送れるかどうかは、「事実を前向きに解釈できるかどうか」で決まることが多いのである。

心理学には、支払いを先にすませてあとから消費を行う「プレコミットメント」という手法がある。支出の痛手を少しでも減らすための、メンタルアカウンティングの一種である。

イライラしたら、次のことを考えてみてほしい。
ストレスは、だんだんとあなたの心と体をむしばんでいく。余計なストレスを抱えなければ、あなたの人生は一年は長くなる。いらだちを避けるだけで、一生のうちでまつために費やす時間の合計よりも、もっと長い時間が手に入るのだ。

失った時間とお金は取り戻せないが、起きた出来事の解釈の仕方を変えることはできる。


05|簡単に頼みごとに応じるのはやめよう

小さな親切に潜む大きな罠

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