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ライフキャリアコーチへの軌跡

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学生時代にやりたいことが分からないまま就職活動、社会人になってから自分と向き合い始めて、やりたいことを探し続けた約5年間を振り返ったストーリー。
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2024年6月の記事一覧

求めていた「学び」との出会い|ライフキャリアコーチへの軌跡(7)

それまではただただ空いた時間を埋めるように、流れてくるものを拒まず、何気なく予定を埋めていましたが、「シャワーが当たっても感覚を感じない、自分の身体が自分ではないみたい」という感覚を体験し、精神科・心療内科で「やらないといけないことを思い出さないくらい、やりたいことをやる時間、考える時間を増やすように」と助言をもらったその日以来、自分の時間の使い方を見直すことにフォーカスし始めていました。これからは意図をもって時間を使っていこうと考えたのです。 ふとある日、食堂で一緒にラン

心のアラームが鳴り始める|ライフキャリアコーチへの軌跡(6)

あり余った体力を使いたい欲が当時はとても強く、基本は仕事終わりにフラダンスを習いに通い、休みの日はサーフィンを習いに行き、さらに、ずっと会っていなかった友達と再会の約束をしたり、一緒にサーフィンを習い始めた友人とサーフトリップに行ったり、予定をとことん入れていきました。両親も、私がそれまでの心身を切り詰めた働き方から変化したのを見て安心してくれたのか、家族旅行も開催され、さらに予定がどんどん組み込まれていきました。 コロナの影響で外出しにくくなっていた時期でしたが、コロナの

無意識に求め続けてしまう同じ構図|ライフキャリアコーチへの軌跡(5)

新入社員の頃は「他人から課題を与えてもらう」環境でやりこなすことに必死でしたが、できることも増えてきて自信も付いてくると同時に、だんだん慣れにより日常が同じことの繰り返しに感じ始め、それまで忙しくてしばらく頭の中に浮かぶことなく離れていた「自分は何をしたいんだろう」という疑問の声が再び頻繁に現れ始めるようになりました。 新しいことを吸収することに必死だったそれまでは「今が楽しいからいいじゃん!」という気持ちで誤魔化していましたが、それができないくらい仕事に慣れてしまい、浮か

自分の限界を考えずに突っ走る|ライフキャリアコーチへの軌跡(4)

無事に本配属の部署で入社2年目を迎え、与えられた仕事には一切NOと言わず、どんどんスポンジのように新しいことを吸収することに意識していました。響きはいいかもしれませんが、それはとても極端で、自分で業務量をコントロールすることを知らず、自分の身を削ればできないことはない!と信じて疑わず、新しい業務をどんどん取り込んでは、お昼休憩時間を自ら削ったり、始発で出勤して終電で帰るような生活を送っていました。しかも、そこにやりがいを感じていたのです。 もちろん、今振り返ると異常な働き方