教会に行く。主日礼拝。プロテスタント。
このnoteの続きです。
https://note.com/nanaminanana/n/n05001be7fd1e
7時半開始のカトリックのミサに行った後、関内にあるプロテスタント教会に向かう。
日本のキリスト教の信者数は人口の1%程度と言われている。その中でカトリックが4割程度、プロテスタント6割程度、正教会系は人数にして1万人程度と言われている。
カトリックよりもプロテスタントの方が多いわけだが、プロテスタント自体の成り立ち含めて、プロテスタントと言われる中でも複数の組織が日本にもある(素人には分かりづらいなと思ってしまった)。
そんな中で日本で一番古い1872年にできた、関内にあるプロテスタント教会に行くことにした。
10時半開始であったのでカフェでコーヒーを飲みつつ、さっきの反省を活かして少し余裕を持って向かう。
日本最古のプロテスタント教会
最寄りの日本大通り駅はベイスターズの選手の写真がいっぱいで横浜スタジアムに行きそうになったが、教会に向かう。歩いて2分くらいで着いた。
朝の地獄の階段がトラウマになったので平地でありがたいと思った。
教会の外観は都会のビルに挟まれてこじんまりとしていて派手さは無いがキレイな建物だった。
階段を上り中に入ると想像以上に人がいるなと思った。受付のような場所があったので、
「初めてなんですけどいいですか」
と聞くと名前、住所、メールアドレスなどを書く紙(名前のみ書いて提出した。どこにでも居るモブ本名は強い)と献金用の封筒と聖書を渡された。また軽めであるが説明をして貰えた。
あと筆者は30歳になるが学生さんですかと聞かれたので少し気分が良くなった。
主日礼拝の会場に入ると、庶民的な香りが漂う。案内の人に促されて座った席はベテランのおばちゃんの空気がする人の隣だった。
彼女は前後の席の人と話をしている。讃美歌の歌唱についての様だった。話の内容は筆者にとっては何でも良かった。
だが、(プロテスタントを信仰する人達は気分を悪くする表現かもしれないが)話し方が筆者が小さい頃から見てきた新興宗教の会で見る口が達者なおばさんだった。山手のカトリック教会で見たハイソサエティな空気と違って妙な懐かしさと安心感があった。
そんな会話を聞きながらクルッと内装を見る。プロテスタントとカトリックの大きな違いとして、マリア様の像が教会に飾られているかがある。やはり飾られておらず、またステンドグラスなど美麗な内装はない。堅実な印象を受けた。
カトリックとの違いとして強く思ったのは確かに賛美歌を歌う場面はあったが、聖書を渡されただけあり、聖書に関する説法(この表現が正しいか分からないが)の色が強い。
堅実かつ学ぶ方向性が強くキリスト教の日曜の集まりと一括りにしてしまうと方向性が違って中々面白かった。
ただ内容が現代文の筆者の意見を考えなさい的なテストの解説に聞こえてしまったのは、私が信仰心がないクズ人間であるからだ。
そもそも聖書はキリストが筆者でもないよなとか考えてしまったのも私がクズ人間であるからに違いない。
そんなことを考えたり、たまに賛美歌を歌ってると2時間弱の会は終わりに近づいていた。
内容よりも驚いたことは最後に初めてきた人の名前、所在地、学生なら大学の名前を読み上げて起立して頭を下げるという謎コーナーが用意されていた事だ。
め、目立ちたくないのにと思いつつもノリに従うしか無く流れに沿ったが個人情報名前しかかかなくてよかったと思った。
また日本のプロテスタントで歴史がある場所なので学生さん達が7人くらいおり初参戦組が10人程度居たので悪目立ちはしないで済んだのが救いだった。
会が終わり聖書を返して帰ろうかと思ったが、その際会の偉い人に捕まってしまい少し話をしてからという空気になってしまった。
他の初参加の人たちの説明を受けた。学生とその他で分けられて筆者と一人の中年女性と教会の40代くらいの中間管理職的な人と話をする。
定番の質問
「なんで来たんですか」
と聞かれた際筆者は正直に
「軽い気持ちで来ました」
と答えた。宗教界なんて日本社会以上に高齢化に悩んでいる業界だ。若い女性は歓迎される存在である。その為嘘をつく方が変な空気になると考えた。
「そうなんですか。凄いですねー」
ニコニコと予想通りの返答が帰って来る。私は歓迎されるべき存在だよな。しかしそれは自惚れだったのかもしれない。
中年女性から
「私は軽い気持ちできたわけじゃない」
少し怒りを滲ませた声で彼女は言った。その後話しを聞くと一度他の場所であるがキリスト教会に行ったことがあったが、色々落ち着きやっと日曜礼拝に来た方のようだ。
何時だって浅はかな人間であるが、ショックを受けた。宗教界の事情や空気感は理解しているつもりであったが
そこに集う人、特に初めてくる人の気持ちを何も理解していなかったと。
中年女性はその後のイベントにも参加する様であるが私はその場を後にした。
長居する気も無かったが、この場に居るには私は場違いだと思った。
ハマスタに行くためによく来ていた関内が別物に見えた。
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