lonely

時折、とてつもなく一人になりたいと思ってしまう時がある。
それでも、本当の心のうちは違うのだと、最近気がついた。

人同士のつながりや、ぬくもりを、心底愛してきた私だったけど、いつからか、他人と私の間には、相容れない間があるもので、私と他人の間に明確に一線を置くようになった。全くの別人で、分かち合おうと無理することはしなくていい、と、かなりドライになった。
「大好き」と豪語する私は、どこかへ消えていた。
それは、自然とそう、年齢を重ねたからなったのか、それとも、今私が置かれている環境からそうなったのかはわからない。けれども、明確に、変わったと自分で言えるくらい、変化は明らかだった。

けどね、寂しさを、孤独であることを、他人に悟られるのは、心底嫌だ。
寂しそうに見られるのも、寂しいと感じるのも、孤独が美しいという考えを押し通すのも、嫌だ。寂しいなんて、口が裂けても言えない。

「寂しい」とことばにせずとも、今の私の寂しさに気づいて欲しい、そう思う気持ちがある、
もっと深く掘り下げると、私から相手に歩み寄らなくても、相手が離れていかないかを試している自分がいる、そんなことに気がついてしまったのだ。
私は、あまのじゃくだ。
本心を隠して、無意識に他人を試していただなんて。

去るもの追わずー
拒みはしないけれど、心の扉の鍵は、しっかりと掛けられていて、それは気安く開けられるものではない。
離れてしまうことは自然なことで、誰かが悪いわけではない。

寂しさと孤独を胸に抱き、これからも生きてゆくのだろう。
悲しい時は自分で自分を抱きしめる。ひとりそっと、自然の偉大さに抱きしめられる。
無条件の愛に、憧れを抱きながら。

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