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実験室#8 ファスティングの失敗談

ファスティング方法はたくさんある

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マスタークレンズと酵素ドリンクファスティングについて書きましたが、これよりずーっと前に、テレビかなんかで見ただけのファスティングで痛い目を見たことがあります。

わたしが「ファスティングは危険なこともあります」「個人差があります」とかなり繰り返し書くのは、わたし自身が「やっちまった」と思ったことがあるからなのです。

わたしの場合は、救急車の人になったりはしませんでしたが、一人だったので単純に救急車を呼べなかっただけで、家族がいたら救急車を読んでもらうレベルでした。

ということで、痛い思いをした話です。

この話は、わたしが適当な情報を元に適当に行った断食の話です。にんじんとりんごのジュースの断食が悪いものであると言う話ではありません。

2日断食をやってみた話

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確かまだ会社員をしていた頃(だいぶ昔)、「にんじんりんごジュース断食ですごく痩せる!」みたいな番組を見ました。
内容は、にんじんとりんごで作ったジュースを使って2日間の断食を行うというもので、その番組ではとにかく美味しいジュースで健康的に痩せる!みたいに言っていたと思います。

にんじんとりんごという簡単に手に入れられる食材で、しかもすごい痩せるらしいし、しかも2日間だけだし、ということでやってみることにしました。
要はなんとなく面白そうくらいのものでした。いつも通りです。2日程度食べなくても、まぁ平気だと思っていましたし。

断食の日程は2日間、確か夏の3連休の最初の2日で行う予定にしていました。24時間テレビ的なものがやっていた覚えがあります。

初日、まずは何も食べずに過ごし、お腹がぺこぺこになったタイミングで、にんじんりんごジュースを飲むことに。我が家にはジューサーはなかったので、にんじんとりんごをすりおろし、まずはそのまま飲みましたが、明らかにジュースではなかったので(ただのすりおろしりんごとにんじんでした)、その後は布巾で絞ってジュースを作っていました。
初日はジュースを数杯飲み、基本は空腹を我慢しつつゴロゴロしていました。
数杯のジュースを作って思ったのは、「作るのにすごい体力がいるなぁ」でした。りんごはともかく、にんじんをすりおろすのがたいへんなのです。

翌日、問題は起きました。
前日に引き続き、起きた時にはお腹はぺこぺこ。にんじんとりんごをすりおろすのもめんどくさいレベルにぺこぺこ。動きたくなくて、ギリギリまで我慢。
で、我慢も限界になったので、にんじんとりんごをすりおろし、布巾で絞っていたのですが、1杯ぶん作るだけでも結構大変で、途中布巾で絞るのがめんどうになり、まぁいいかと思ってすりおろしただけで飲むことにしました。

で、ジュースっぽいすりおろしのりんごとにんじんを飲んでいたのですが、途中、すりおろしのはじっこだったらしい小指の爪ほどの固形のりんごが口に入り、まいいかと噛んで飲み込んだところ、とてつもない胃痛と吐き気。

本当に胃がひっくり返るような感じで、ああ、やっちまったと思いましたが、時すでに遅し。
前日からほとんど食べていないので、吐き気はするけど上手に吐くこともできず、とてつもなく苦しかったです。

当然断食はそこで中断。しばらく体を丸めて耐え、家に食べるものも何もなかったので、とりあえずきな粉を舐めるという方法でその場を乗り切りました…。対応も適当すぎます。

原因を考える

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だいぶ前の出来事なので、記憶が曖昧な部分は多々ありますが、当時考えていた原因に加えて、今考えるポイントです。

最大の原因は、長い時間の空腹後にいきなり固形物を入れたことだとは思うのですが、りんごのかけら程度で、あんなにもひどいことになるのかは疑問です。しかも、1日ぐらい何も食べないことはあるので、運が悪かったのか何かが悪かったのか、はっきりはしていません。
絞ったジュースじゃなくて、すりおろしだったのもいけなかったのかもしれません。

今だから思う他に考えられる原因としては、前日までいつも通りの適当な食事だった(準備食なし)だったことも影響しているとは思います。前日までにちょうど良い生活をしていたならまだしも、食べたり食べなかったり適当で、食べるときはビックマックを2個ずつ食べるくらいの食生活だったわけで、体もびっくりしたことでしょう。
また、真夏だったので、毎日かなり暑い日が続いていて、もともと体力が落ちていたことも一因かもしれません。

本来は、にんじんりんごジュースを適宜飲んで過ごすはずなのに、この時の断食では、にんじんりんごジュースすら飲まずに過ごしているので(飲まない方が痩せるかなとか思ったんだと思われる)、そもそも根本が違っているのです。

情報源がテレビ番組のワンコーナーという曖昧なものだったこともポイントの一つでしょう。見返すことができない状態ですから、見た時のことを思い出してやったんだと思います。
もしかしたら準備食や回復食の大切さの説明もしていたのかもしれないし、にんじんりんごジュースの正しい作り方もやっていたのかもしれませんが、わたしが守らなかったのか、そもそも放送されていなかったのかは定かではありませんが、断食の際のわたしが、ちゃんとした手順を踏んでいないことは明らかです。

そして、当時まだ会社員をしていて、人生の中でストレスが最大値だった頃であったためというのが大きな原因かなと思います。
調子を整えるためにファスティングは行うわけですが、そもそも調子を整えるつもりがなかった可能性があるわけです。

当時のわたしは、自分で言うのもなんですがかなり病んでいて、体調が悪くなった→やった会社に行かなくていいくらいのものだったので、簡単に痩せるらしいし、体調も良くなるらしいし、りんごとにんじんだけで過ごせるなら食費がめっちゃ抑えられるし、いいことだらけじゃん、と安易に、そして比較的後ろ向きな理由で、さらにはその奥に「失敗して入院したら会社行かなくていい」くらいの気持ちでやったことが、失敗の原因だったかなと思います。

ですので、当時のわたしの場合、もしかしたらマスタークレンズをやっても酵素ドリンクを使っても同じように中断することになっていた可能性はあると思います。

ちなみに、その後会社をどうしたのか覚えていないので、休み明けにはちゃんと出社したんだと思います。その後すぐ辞めますけど。

失敗から学ぶ

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ということで、とてつもなく辛かった経験から、ファスティングを急に中断する危険性は身を以て理解しましたし、あまりにも適当に行うことも危険だと学びました。
ファスティングを行う際は、いざという時のための備えもしながら行うようにしています。メープルシロップを用意しているだけですが。

正直、あのときはほんと死ななくてよかったと思います。そんなことで死なないとは思いますが、例えばあのまま気を失っていたとしたら、真夏の暑い時期、脱水症状や熱中症などの危険性はあったのです。

わたしは現在、ある程度の知識と経験を得て、ある程度危険はない状態でファスティングを行なっていますが、100%安全というわけではないと言うことも頭には置いています。

わたしは無駄に自分自身の体を使った人体実験を行っていますが、ちょっと調べればわかることも多くあります。当時は今ほど簡単に検索できなかったと言うのはありますが、今ならやはり、まずはちゃんと調べてからの方がいいでしょう。
にんじんりんごジュースの断食も、もっとちゃんとした方法がちょっと調べればわかるはずなのです。

どんなに効く薬でも(むしろ効く薬だからこそ)、飲み方を間違えると危険なことがあります。
筋トレなども、やっぱりちゃんとまなんでやらないと体を痛めることになる可能性があります。
どんなことでも、適当にやってしまえば効果がないどころか逆効果になる可能性はあるのです。

健康になってより快適に暮らすために、ファスティングは非常に有効ですが、それは正しい手順や効果的な方法を使った時です。
ものすごく厳格に学ばないとやっちゃダメってことはないですが、ある程度の知識は自分を守ってくれます。
専門家に聞くのもいい方法ですよね。

わたしはなんとなく面白そうで様々な実験をしていますが、早いうちに痛い思いをしていたことで、気をつけなくてはいけない部分は抑えていたりします。

抑えておきたいポイントは、人によって違うと思いますので、わたしの体験と全く同じことが起こるということではありませんが、少しでも参考になればと思います。


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