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はじめに、作品のこと


◎自己紹介
石原七生(いしはらななみ)
画家
東京出身

作品のことを中心に考えていることを書いていきます。
展示のこと、作品のテーマについて、活動記録、などなど自由にまとめていこうと思います。

◎作品について

 特別な日、非日常を描いています。

  物語の持つイメージを接続させること、人との出会い、訪れた場所、忘れられない風景、不安感を含めて心が騒ぐこと、辻褄の合わないことを掻き/描き集める先に、必然性や何かとの共通点を見出したいと考えています。

  神話、伝承、謡曲などの古典、小説…、様々な物語を読み解き、解釈して絵を描いていく。
 そのような感覚で作品に向かうことがほとんどですが、この過程で生じる誤読、誤解、読み違いも含めて、おかしなところと紐付けられ飛躍したまま描いている状態に近いように思います。

  いつも物語に求めるのは、「今日しかない特別な日、登場人物が織りなす非日常」です。
当たり前の毎日を捉えることにそこまで関心はありません。それは尊い幸せであることに違いはないと理解していても、私は物語にあるような特別な日、特別な人物、劇的な出来事に憧れ続けています。

  考えめぐらせるなかで、現在の出来事、些細な気付き、過去に紡がれていた壮大な物語に、理屈を超えた結びつきを感じることがあります。
すでに存在する逃れられない現実、ごく個人的な心象風景、憧れの対象、興味を抱いたもの…。
その一見関連性のない多数の点と点を、描くことで繰り返し繋いでいきます。

  その作業の中で外界から及ぼされる社会的な影響と、内的に結びついた物語によって自分を取り巻く世界との関係を見出したい。
さらにその先は何と繋がっているのかを探りたいと思うようになりました。

  何より泥臭く描いていくこと、コントロールしきれない行為の中で現れる意味不明さに核心や本当に言いたいことが潜んでいるのではないかと日々感じています。


文章は難しい、note右も左もわからない
(2021年2月19日)


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