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家族からコロナが出た話④

隔離生活が始まってからの生活はなるべく接触時間を少なくし、ほとんど自室にこもった。

ご飯もなるべくすぐ済むようにお惣菜やカップラーメン系を買いだめした。

洗い物もなるべく出さないように、必要以上にものを使わない食生活。
仕方ないと思いながら食べていたが、だんだん他の家族が道具を使ってご飯を作るようになった。

私はそれが許せなかった。

ただでさえ家の中の人数が多いのに、どうして感染リスクを上げることをしなければならないのだ。

それに加え、感染した母は隔離部屋から出てこようとするし、実際に出てくる。
最悪な状況である。

LINEで頼めばいいものを自分でやろうとする。

仕方ないで済ませてきたことが、済まなくなってきた。

私は言いたい。

「お前のせいで、私たちは迷惑している」
「お前のせいで、私は生徒の門出を祝うことができなかった」
「どうしてくれるんだよ」

同じ家族でも許せないことだってある。
許さなくていいこともあると思う。

ウィルスのせいで、ウィルスが、どうしょうもないと思うことで割り切ることもあると思う。
けれど、私は、それでは割り切れないこともあると思う。

私が感染しないようにやってきたことが、家族のせいで崩れる。

たまたま公務員で、たまたま家族が食いっぱぐれることがない仕事をしているから職を失うことはない。
けれど、これで職を失ったら、どうなるのだろう。

これも、しかたないで片付けるのだろうか。

しかたないで片付けられるのだろうか。


どうなんだろう。


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