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マスクをとって



ここ2年間ずっとマスク生活が続いている。

2年間マスクをし続けて思ったことがある。


笑うこと、そして鏡を見ることが少なくなった。


マスクとは便利なもので目元しか映さない。

目元さえ綺麗に化粧していればなんとかなる。

(私は目元の化粧さえしないのだけれど)


口元が隠れると人はあまり笑わなくなる。

なぜだろうか。

隠れているところを見ないようにするためであろうか。


泣くことは多くなったけど、笑うことは少なくなった。

いつも笑顔でいたはずなのに、いつの間にか笑顔がどこかへ行ってしまった。


そして今日、久しぶりに鏡に映った自分を見た。

別になんの変化もない。けれど、久しぶりに見たなという感じだった。

右側にある遺伝的な丸ジミも右頬にある赤いニキビも健在。(なかなか治ってくれないやつ笑)彫りの深い目元もいつも通り。

ちょっと日焼けをした肌。

鏡の前で久しぶりに笑うとちょっと大人っぽい表情になっていた。

ああ、変わったのだなと思いながら、エクボが消えてなくてよかったと安心した。


自分自身が鏡を見て笑った顔を見るのはすごく嬉しかった。

なぜだろう。すぐできることなのにね。

それほど疲れていたし、心が別なもので支配されていた。


マスクをとって鏡を見て笑うことが何よりもいいのかもしれない。


マスクをとって笑おう。

そして、鏡を見て「今日もかわいい自分」と言ってあげよう。







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