見出し画像

【本誌感想と考察】スパイファミリーMISSION93・星獲得!デズモンド兄が登場!

前回からの続きで学期末テスト回です

アーニャちゃん星獲得!


星獲得おめでとう〜!!

冒頭で余裕満々に1位だろうと言っていたから1位はないとわかってしまいましたが、結果は2位!
無事に星取れたね〜!

ロイドさんから早々に勉学での星は無理だと切り捨てられたあのアーニャちゃんが、得意科目を伸ばして頑張って掴んだ栄誉。

なんかもう感無量です。泣けてきます。本当におめでとう、アーニャちゃん。

前回の中間テストでの順位は、

ベッキー46位
ダミアン11位、歴史94点で2位
アーニャ213位

5巻から引用

アーニャちゃんは168位、なんと45も順位アップ!
ベッキーも38位で成績上がってます!

ダミアンはなんと、歴史で1位に!
遊ぶのを我慢して猛勉強した成果が報われて本当に良かったです!おめでとうダミアン!

でもアーニャちゃん、数学で赤点。
まさかの星と雷同時に獲得という、なんともアーニャちゃんらしいオチに笑っちゃいました。

同級生たちの心情や言動


今回印象的だったのは、ベッキーたち同級生の心情や言動です。

ベッキーはアーニャちゃんにおめでとうと言いますが、ダミアンにも同じように声をかけるんですよね。

デズモンドの人間なら1位で当然、別に大したことじゃないように振る舞いたいのに、星獲得で思わず声を大きくして喜んでしまい照れるダミアンに、ベッキーが普通にすごいことだと言えるのがえらいなあと。

ベッキーはアーニャちゃんが星を授与されるのを見ながら悔しさはあると心で言っていたのに、喧嘩ばかりしている相手でも人の努力を正直に褒められるのは大人ですね。

ベッキーは元々、幼稚園時代つんけんしていて、他人の程度の低さを見下していた子だったのに、アーニャちゃんと友達になって本来の優しい子になったんだなあと。

自分よりも成績が良い人たちがいる環境に身を置くことで、周りの人への認識も改めて成長してるのが感じられてしみじみしてしまいます。

そしてユーインも、アーニャに勉強で先を越されたと悔しがっています。
エミールは素直にすごいと口に出していますね。

格下だと馬鹿にしていた相手のすごさを見せつけられて、認めたくないけどそれを認めることで今後より成長するようになるのなあと思いました。

決してダミアンの腰巾着ではないユーインとエミール。
個人的には彼らがどうやって友達になったのか過去編も描いてほしいと思います。

ビルくんも数学で2位でしたね!
彼も父親の期待に応えたいという思いがありますから、努力が実ってよかったです。

それにしてもビルくん、アニメ化済みのドッヂボールに加えて、トニトおばさん、バスジャックとちょいちょい出てくるようになりましたね。
CV安元洋貴さんの出番がたくさん……笑

ロイドさんの心境の変化


前回、東雲の杜撰な潜入により答案保管が厳重に強化され、改ざんのリスクを負えなかったロイドさん。どんな気持ちで待っていたんでしょう。
星と雷の結果を持ち帰ってきたアーニャちゃんにものすごい変顔を(笑)

でも、ダメだったことよりもアーニャちゃんの頑張りを認めて褒めてあげるのがも〜!
任務じゃなくてただの1人の父親になってるんですよ〜!

ベッドに入るアーニャちゃんに、昔古語を使う環境にいたのか聞いてしまうロイドさん。
アーニャちゃんの過去を知りたいと思ってしまってるんですよね。

7巻では詮索しても意味がないと深掘りしなかったのに、少しでもアーニャちゃんの出自を知ろうとしている。
もう単なる娘役ではなくなってます。

ヨルさんは、アーニャちゃんの星獲得を祝してワイン飲んでソファで寝ていましたが、きっとこの後ロイドさんがテーブルを片付けて、ヨルさんが寝言でもアーニャちゃんのこと褒めてるの聞いて、ふっと口元弛めるんだろうなあと想像してしまいます。

この仮初の家族がロイドさんの心に根付いていて、黄昏として切り捨てることはもはや不可能では?

アーニャちゃんは昔のことを聞かれ、幼少期のことはあんまり覚えていないと答えてますが、これは本心なのか、嘘なのか。

ママや研究所のことは語られていないので、物心ついた時に研究所にいたとしたらそれを隠そうとしているのかもしれませんね。

ロイドさんがいつかアーニャちゃんの過去を知る日が来るのでしょうか……

兄・デミトリアスが登場!


そしてついに!
アニメで声だけ先に明かされていたダミアンの兄が登場!

目が父親似。
ダミアンは母親似、兄は父親似。
父親似だったらあの特徴的な目であんまりイケメンじゃないのかなと思ってましたが、女子生徒からの視線も熱そうです。

6つも星を一気に獲得するの、皇帝の学徒でもかなり優等生ですね。
もしものパロですが、これロイドさんがイーデン校の学生だったら同じように星ラッシュだろうなあと思いました。

その優等生の兄は、心の声がほぼ聴こえない。無感情。

「人間がわからん
……いやどうでもいい 考えるだけ時間のムダだ」

MISSION93より引用

心死んでる……?
他人に関心がないというレベルではないですね。
見たものに一瞬意識が向く「わからんbot」みたいです。

母のメリンダさんの心も愛憎が入り混ざっていて、へんてこでした。
デズモンド家ではダミアンが唯一まともですね。寂しさは抱えているけど、闇にはなっていない。

アーニャちゃんがドノバンの心読んだらどうなるのか……
江口さんはアニメで対峙する時に、ドノバンがこんなことを考えていると知ってしまったとSpotifyで話していましたが……

愛情に満ちた声ではなさそうですし、常に敵国への攻撃とか物騒なこと考えてそうで怖い……

ダミアンが、父上母上呼びする中でお兄さんだけ「兄貴」呼びなのが違和感あります。
デミトリアスが兄上と呼ぶなと言ったのでは?と予想していましたが、本人のキャラクターを見るに呼び方なんてどうでも良さそうです。

昔は仲の良い兄弟だったから、という線も薄そう。
アーニャちゃんのアニメのように、ダミアンが何かに影響を受けてなのでしょうか。
でもその呼び方を正す使用人とか教育者もいなかったのでしょうか。うーん……

あと、ダミアンが国語は10位以内に入っていないこと、デミトリアスが6つも星を獲得しているのに国語は授与されていないことから、デズモンド家は人の感情を理解するのが不得手のようです。

デミトリアスが星獲得した外国語は語学勉強なので文法を覚えることは容易でも、国語は感情表現を読み取ることを求められますからね。

まあ、デミトリアスはそもそも必要ないと切り捨てていそうです。

ダミアンはこんなデズモンド家で育ったから、人の言動がどんな感情に繋がるのかが読み取れず、混乱して理解できないのかもしれないですね。

あの何考えてるのか分からない父親に認められたいという意識を持ってるので、なおさら難しそう……

昔はドノバンがデミトリアスに付きっきりで勉強を教えていたと。
その頃はまだ人の心があったのでしょうか。
それが今は忙しくなり、兄にも構わなくなったのは、デミトリアスが捻じ曲がってしまった要因でしょうか。

ドノバンが忙しくて家族と向き合わないのは、戦争を企てているからだとも考えられます。
家族すらもどうでも良くなったから、戦争を起こそうとしてるのか……

このままアーニャちゃんとダミアンが星を取り続ければ皇帝の学徒になり、懇親会に参加できます。
そこでロイドさんがドノバンと再び対峙し、アーニャちゃんが心を読むことで物語が大きく動くのでは?

スパイファミリーがどこまで続くのか、本当にアーニャちゃんが皇帝の学徒になることを見込んでいるのか。
多分星8つ集めた時、雷7つ持ってると思います(笑)

今後の展開予想


今回、古語のテストで1位だった生徒は「アーノルド・クローリー」、ダミアン曰く2組の生徒だそう。

7巻には、学力別クラス分けが始まるのは後期からだと記載があります。

今回の学期末テストは前期に含まれるので、ここからアーニャちゃんが自発的に勉強するようになり、めきめきと頭角を現していけば、初等部2年にはベッキーやダミアンとまた同じクラスになれるのでは?

あるいは、クラスが別々になり、古語のテスト1位の生徒、アーノルドと友達になることでアーニャちゃんの交友関係が広がるのではと予想。

現時点で古語は習い始めたばかり、にも関わらずアーニャちゃんの89点より高い点数を取った生徒ということは、古語を話す環境で育ったのかもしれません。

アーニャちゃんの過去を知る手掛かりになるのでは?



年明けから情報過多で重要回でした。
最後のロイドさんの顔、遠藤先生の疲労度を表しているように思えてなりません。

次回更新は2週間後の22日ですが、正月もなかなか仕事納めできなかったようですし、本当に先生休んで欲しいです。
しばらく休載でも我慢しますので……!


続き↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?