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【考察】スパイファミリー・ガーデン及び店長について

ついにアニメで豪華客船編がスタートし、ヨルもとい、いばら姫が雇われる組織・ガーデンとそのボスが明らかに。
市役所の部長さんも初登場。勉強がさほど得意ではなく、公式ファンブックで『仕事が中の下』と評されるヨルが市役所勤めできているのは、ガーデンの根回しのようですね。

改めてガーデンについて気になる点を考察していきます。


なぜヨルは殺し屋をしている?

ヨルは弟を育てるため汚れ仕事を引き受けてきたというけど、なぜ殺し屋を選んだのか。
こんな素直で心優しい子が人を殺すことを生業とするなんて。
幼い少女が弟を養うために人様の命を奪う仕事をして、返り血浴びてニッコリ笑顔で帰宅するのはとても尋常ではない。
公式ファンブックでも細かい情報は記載されていません。

店長
ヨルが店長と呼ぶ「ガーデン」の司令官と思しき人物。幼いヨルに生きる術を教えた恩師でもある。
マシュー・マクマホン
表と裏でヨルを監修する「ガーデン」の一員。豪華客船の任務では作戦の主導と死体処理を行った。

※公式ファンブックP41引用
店長と部長(マシュー・マクマホン)の人物説明

生きる術を教えたというあたり、ヨルの身体能力を見込んで殺し屋として育てたのかな。
店長の教えによって強化され、毒耐性も身につけたのかもしれません。
にしても、この書き方だと店長以上の大物がガーデンにいてもおかしくないですね。

「最初は弟を養うために始めた仕事ですが 今では誇りを持っています」
「店長もおっしゃってました この仕事は軍の兵隊さんと同じで国家に命を捧げる尊いものだと」

※コミックス5巻MISSION29引用 ヨルのセリフ

幼い頃から純粋で優しいヨルに、悪人を殺すのは正義だと信じ込ませて刷り込ませたとしたらほぼ洗脳だし、本当にこの店長は底が知れず恐ろしい。
何らかの理由で両親がいなくなってしまったブライア家で、生きるためにできることを店長に教えてもらったのだとしたら、「人を殺してはいけない」という一般常識を持ち合わせていないから、感覚が麻痺してしまっているのかも。

売国奴を排除することはあくまでも弟を養うための仕事なのに、ユーリが独り立ちしても続けていたのはルーティーンのように日常の一部としてこなしていたのかな?
それがフォージャー家で弟以外の人と関わるようになって、ふと続ける意味があるのか疑問が浮かんでしまうのは、ヨルの考え方が弟以外の家族によって良い方向に変化していったということ。

そもそも裏の顔がバレないよう偽装結婚したけれど、ヨルが殺し屋って言われても誰も信じないのでは?
彼女から受ける印象とちぐはぐなんですよね。
万が一、この歳で独身は怪しいと密告されたら保安局のユーリが黙っていないでしょうし……秘密裏に手を回して密告した人処刑しそう。

ガーデンの他のメンバーは?

豪華客船編の前、フランキー回の冒頭ではイメージとして結構人数がいたけれど、構成規模は不明。
部長が取りまとめているようなので、案外市役所にいそうだと思いましたが、他に同業者がいるなら今回の豪華客船で事情を知らない産業振興課の職員は帯同させないですよね。

そもそも接客自体が少なく、ヨルだけで数をこなせているのか。豪華客船編での護衛任務も久しぶりの仕事とのこと。

〈いばら姫〉の仕事の成功率はどれくらい?
目撃者が出る場合もありますが、「ターゲットを始末する」という意味では恐らく100%です。彼女にとって確実に達成できる仕事しかガーデンも任せなさそう。

※公式ファンブックP43引用 Q&Aヨル編

ヨルに振る仕事を選んでいるとしたら、いばら姫と部長以外にも戦闘員はいるのでは?

ガーデンはWISEと違い過重労働というわけではなさそう。いや、ヨルの身体能力が高すぎて百人力の可能性もありますね。

今後新キャラが登場して、いばら姫と共同任務の可能性はあるのでは?
原作では保安局にも新キャラ(クロエ)が出たし、ガーデンのメンバーが増えてもおかしくはないかなと。

殺しの仕事って簡単に辞められるの?

ヨルは豪華客船での護衛任務を最後にすることを考えていますが、いばら姫を辞めるのは無理じゃないかと思います。

部長や店長の顔だけでなくガーデンの隠れ家の場所も知っているヨルが、殺し屋から足を洗いますと言ったところで、あの店長がはい分かりましたと野放しにするとは思えません。

何日も家を空けるなら家族への言い訳を考えようとした時のヨルに向けた店長の表情……偽装結婚が殺しを続ける上で利になると了承したけれど、フォージャー家で暮らし始めてからヨルに変化が見られることを感じ取ったのでは?その変化がガーデンにとっては良くないことだと思っていそう。

店長はヨルを娘のように可愛がっているのか、それとも殺しの道具としか見ていないのか。

部長は淡々と割り切って護衛の任務に従事してるので、ガーデンは仲間というよりは国のための組織の構成員という認識が強そう。

偽装結婚も、コミックス10巻でメリンダと友人になった際にも、ヨルは店長に問題ないか確認を取っているので、ガーデンの構成員として生活に変化があれば報告なり許可が必要なのかも。把握というか、監視に近い感じがします。

店長は原作に出るたびに底知れなさを醸し出しているのでハラハラ……
実際、メリンダのことも何かあればその時は、と言っていたし。何か国にとって悪と判断されればいばら姫として友人を手にかけることになりますよ、という意味合いだとしたら怖すぎる。

豪華客船編が今のところ一番ヨルを掘り下げた話ですが、更なる深掘りは来るのでしょうか。
なぜブライア家から両親がいなくなってしまったのかも明かされていないので、今後の展開に期待します。


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