見出し画像

愛すべきお局様

 お局様。職場で幅を利かせ、嫌味なことをいうオバちゃん達をそう呼ぶ。人(特に同性の若い職員)の粗を探すことが生きがいの種族。8割くらいの職場にはきっといるだろう。

 皆さんは知っているだろうか。本来「お局」というのは、重要なポジションを任される女性に対する「敬称」として生まれた言葉だということを。

 それがいつしか「蔑称」として使われていった。無意識に、自分に対して真っ直ぐに向き合ってくれる人にも「お局様」と烙印を押してしまうこともあるんじゃないか。私はそう思う。私なりにいいお局様の特徴を3つ挙げてみた。

①「怒る」じゃなくて「注意する」

 いいお局様は、感情を抜いて「何故これをしないといけないのか」を理論的に説明し、注意する。人格否定は一切入れない。「こうしてね」と端的に締めくくる。それ以上もそれ以下もない。

②自分の仕事術を出し惜しみせず教えてくれる

 これは本当にありがたい。「こうすると楽だよ」「こうすると他の仕事も同時にできるよ」と気前よく教えてくれる。

③毒の使い所を知っている。

毒。これは悪いお局にも共通している。色々経験した分、粗を探そうとしなくても目についてしまう。ただ、いいお局様はここぞという時だけに毒を放つ。例えば、職場で嫌がらせをする人に「チクリ」と嫌味をいって成敗する。自分で毒の使い所を分かっているのだ。

 正直、いいお局様でも話すときは緊張はする。いい人でも人間だし、大なり小なり感情の起伏はある。まだ意識をしてやっていることだけれど、「その人の良い所を探す」自分が好きだ。これからもそういう人間でありたい。

#私は私のここがすき

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?