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ヤンキー君とお嬢様

1‘

俺には好きな子がいる。

それは隣席の筒井あやめ

いわゆるお嬢様ってやつで

ヤンキーの俺とは正反対

2‘

最初はお嬢様なんてって思ってたけど、

筒井はヤンキーの俺にも優しくしてくれた。

学校の教師も俺を見放してるのに

好きにならないわけねぇだろ…

3‘

自分でもちょろいなってわかってる

でも筒井のあの笑顔で接さられたら

誰だって好きになっちまうさ

まぁ俺がゆるさねぇけど…

4‘

〜〜〜〜〜

5‘

あやめ「梅澤くん、おはよ」

〇「…はよ」

毎朝、挨拶してくれる筒井。

嬉しいぜ

6‘

あ、数学の教科書持ってきてねぇーや

まぁいっか…

あやめ「教科書忘れちゃったの?」

〇「え…まぁ」

7‘

あやめ「見せてあげる」

そう言って、席をくっつけてくる筒井。

〇「あ、ちょっ!」

あやめ「よろしくね?」

8‘

授業が始まる。

教師「えぇ〜、ここはこうすると…」

ふぁ〜、簡単すぎてつまんねぇ

あやめ「どうしてこうなるのかしら?」

9‘

へぇ〜、以外にも筒井って数学得意じゃないんだな…

あやめの横顔を眺める〇〇。

あやめ「…ん?どうしたの?」

〇「な、なんでもねぇ!」

10‘

急いで黒板に目を向ける〇〇。

“ツンツン”

あやめ「ねぇ?」

〇「…なんだ」

11‘

あやめ「もしかして、この問題わかる?」

〇「それはこうすると解けるよ」

あやめ「あら、ほんとね…ありがとう!梅澤くん!」

〇「…どうってことねぇよ」

12‘

〜〜〜〜〜

13‘

昼か〜、購買にでも…

やべぇっ!

財布忘れた!

今日は忘れ物ばっかだな…飯抜きか…

14‘

大人しく昼寝をしようと中庭に向かう。

あやめ「あら?梅澤くんも中庭で昼食?」

〇「あ、いや、財布忘れちまって…」

あやめ「なら一緒に食べましょ?」

15‘

そう言って、弁当袋から重箱を取り出す。

〇「え、筒井、いつもその量を食べてるのか?」

あやめ「…?そうだけど?」

〇「そっか…」

16‘

あやめ「さぁ早くきて」

腕を引かれて、レジャーシートに座る。

〇「うわぁっ!」

あやめ「一緒に食べたほうが美味しいわ!」

17‘

お皿に移すあやめ。

〇「ありがとう…」

あやめ「まぁ!初めて梅澤くんにお礼を言われたわ!今日は良いことが起きそうね!」

〇「ふっ、なんだよそれ」

あやめの言葉に笑う〇〇。

18‘

あやめ「梅澤くんってそういう風に笑うのね?ふふ、また梅澤くんの良い所みっけね?」

笑顔を向けてくる筒井。

〇「っ…気のせいだよ、このおかずもらい!」

あやめ「あっ!それは私が食べようと思ったやつ!」

19‘

〇「ぼーっとしてる筒井が悪い」

あやめ「もう!子供みたいな人ね!」

〇「あははは」

あやめ「ふふふふ」

誰かが言った、『ヤンキー君とお嬢様の中庭の奇跡』と

20‘

この作品はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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