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「君はどっちのお姉さんが好き?」

1‘

今日も今日とて、いいことなし…

毎日残業、残業…

そのせいで彼女とは別れた。

僕が悪いので言い訳もできなかった。

2‘

はぁ…誰かに癒されたい…

“prrrrr”

会社で残業していると

スマホに知らない電話番号ががかかってくる。

○「はい?」

?「もしもし?」

3‘

○「どなたでしょうか?」

?「私!麻衣だよ!」

まい?まい…って

○「もしかして、麻衣お姉ちゃん?」

麻衣「そうだよ!その呼び方懐かしいなぁ〜」

4‘

電話の相手は地元の群馬にいた頃のお隣のお姉さん。

昔からよくしてくれていた。

○「それよりいつこっちに?」

麻衣「1年くらい前かな」

○「そうなんだね!それで、電話くれたってことは僕に用だよね?」

5‘

麻衣「うん…少し言いづらいんだけど…」

声のトーンが少し下がる。

○「遠慮しないで言って」

麻衣「家に泊めてほしいの」

○「家に?いいけど…」

6‘

麻衣「本当!?じゃあそこに向かうから住所教えて!」

○「わかった!鍵は開いてるから入ってて!」

麻衣「不用心だな〜、でも先に入れせてもらうね!」

○「うん!1時間くらいで帰るよ」

電話を切る。

○「あと少し、頑張りますか!」

7‘

〜〜〜〜〜

8‘

○「ただいま〜」

家に帰るとリビングに灯りがついていた。

“ガチャ”

麻衣「おかえり〜!」

?「お帰りなさい」

9‘

リビングには麻衣お姉ちゃんともう1人女性がいた。

⚪︎「麻衣お姉ちゃんと…」

麻衣「あ!この子は奈々未っていうの!」

奈々未「橋本奈々未です」

⚪︎「松村〇〇です」

10‘

麻衣「悪いんだけど、奈々未も泊めてほしいの」

⚪︎「橋本さんも?」

奈々未「ほら迷惑だよ…」

⚪︎「い、いえ!迷惑ではないですよ!部屋はたくさん余ってるので!泊まってってください!」

奈々未「いいの?」

11‘

⚪︎「事情は知りませんが、麻衣お姉ちゃんのお友達ですし問題ないと思います」

奈々未「ありがとう!」

麻衣「〇〇、ありがとう!」

“ぎゅー!!!”

⚪︎「ふがっ!?」

12‘

麻衣に抱きしめられる〇〇。

奈々未「しーちゃん、〇〇くん、苦しがってるよ」

麻衣「あ、ごめん!」

⚪︎「ぷはっ!はぁはぁ…ありがとうございます、橋本さん」

奈々未「奈々未でいいよ」

13‘

⚪︎「わかりました、2人はご飯は食べました?」

麻衣「食べてない!」

奈々未「まだかな」

⚪︎「なら作りますよ」

麻衣「やった!」

14‘

奈々未「ごめんね?急に来たのに」

⚪︎「気にしないでください」

麻衣達は〇〇が作ったチャーハンを食べた後に

今回の経緯を説明した。

15‘

⚪︎「麻衣お姉ちゃん達はキャバクラで働いてたけど、常連さんにセクハラされそうになってその常連さんにビンタしてお店をクビになったと?」

麻衣「うん」

⚪︎「しかも住んでた所はその常連さんに借りてもらってた所なんだね」

奈々未「そうなの…」

16‘

⚪︎「…うん!2人共、好きなだけここにいていいよ!」

麻衣「いいの?」

奈々未「迷惑じゃない?」

⚪︎「全然迷惑じゃないですよ!2人は何も悪くないし、この家には開いてる部屋はたくさんありますし!」

17‘

〇〇は物欲がなく使い道のないお金で

一軒家を購入していた。

⚪︎「働く所もすぐに探さないでいいからね?2人を養うだけの稼ぎも貯金もあるから」

〇〇の会社は労働時間はブラックだが、

給料面ではかなりのホワイトである、

18‘

奈々未「色々と助けてもらってありがとう」

麻衣「仕事はなるべく早めに見つけるから」

⚪︎「細かいルールは後々決めていこう」

3人の同居生活が始まった。

19‘

〜〜〜〜〜

20‘

ある日の休日…

僕は急に会社に呼ばれて

休日出勤をしていた。

本日出勤予定の先輩が休んだ為だ。

21‘

⚪︎「うぅ…ほとんどプログラムできてないじゃないか…納期は明日だぞ、これ…」

この仕事を担当してる先輩はお世辞にも仕事ができない。

それなのによくサボって、誰かがその尻拭いをする。

今日だって、病欠ってなってるけど、多分嘘だ。

⚪︎「社長の息子だから誰も何も言えないんだよな…」

22‘

愚痴を言いながら、作業を進めていく。

それから5時間…

⚪︎「あー、終わった!げっ…22時じゃん、帰ろ」

時間は22時を回っていた。

23‘

〇〇は帰宅準備をして、会社を出る。

⚪︎「さむっ…雪だ…」

寒いわけだ…

冬って、肌恋しくなるっていうけど

それは寒いからだと思う。

24‘

〜〜〜〜〜

25‘

“ガチャ”

⚪︎「ただいま〜」

リビングには灯りは灯っておらず、

真っ暗だ。

⚪︎「流石に寝てるか」

26‘

僕はお風呂に入って、

軽く食事を済ませると

自室に戻る。

⚪︎「明日は休みになったし、少しだけ小説読んで、寝よう」

27‘

ベッドの背もたれに寄りかかり、

横のテーブルの間接照明をつけて、小説を読み始める。

“ガチャ”

麻衣「〇〇ー?」

28‘

小説を読み始めてすぐに部屋の扉が開き、

麻衣お姉ちゃんの声がする。

⚪︎「ん、どうしたn!?」

小説から目を離して、前を向くと

そこには下着姿の麻衣お姉ちゃんと奈々未さんがいた。

29‘

⚪︎「な、な、な!!!」

2人は動揺している〇〇をよそにベッドに近づき

左右からベッドの上に膝をつく。

麻衣「今日は頑張った〇〇にご褒美と」

奈々未「色々してくれたことの感謝をしたいと思って」

30‘

⚪︎「そ、そ、そんなことしなくていいですよ!!!!」

奈々未「私たちがしたいの///」

麻衣「〇〇はいや?」

⚪︎「そんなことは…でもどっちかなんて選べない…」

31‘

麻衣「選ばなくていいんだよ?2人を愛して?」

奈々未「うん、それでいいよ」

⚪︎「2人共…」

麻衣「あ、でも〇〇の好みhどっちか知りたいな?」

32‘

奈々未「…確かに」

⚪︎「え…?」

麻衣「〇〇はどっちの」

奈々未「お姉さんが」

2人「「好き?💕」」

そんなの…選べないよ!!!!

33‘

この作品はフィクションです。

実在の人物や団体などとは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品内での表現・行動なので実際に行っても、

一切の責任は取りかねますのでご了承ください。

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