あの日、君に恋をした。(読切)
僕は貴女に出会った、あの日から恋をしていた。
貴女を最初に見たのは大学生になって、初めての秋。
妙に落ち着いていたが、顔が幼かったから同級生だと思っていた。
〇「君っ!、名前は何て言うの?」
絵梨花「私?絵梨花…生田絵梨花、2年」
〇「あっ先輩ですか!?すみません!!1年の筒井〇〇ですっ!!」
絵梨花「あ、そう……気にしなくていいよ、じゃあ…」
僕とあなたの最初の出会いは最悪でした、
かなり恥ずかしかったし貴女もそっけなかった。
まあ、僕は大学の医学部に通う、身長175cm
髪は暗めの茶色で大学では身長以外は目立たない普通の生徒。
貴女は同じ大学の音楽部に通う先輩
黒髪はサラサラしていて手で梳かせば一切絡まることなく、
梳かすことが出来るだろう。
それにスタイルが良く、色が白くて勉強もできる。
それに親は有名企業の社長で大金持ちだ。
日の打ちどころがない。
あとで聞いた話だと、良いとこのご令嬢だとか
だから、この気持ちには蓋をして忘れてしまおうと思った。
幸い学部が違うから会わないと思っていたし、
会ったとしても相手は僕のことなんて覚えてないと思っていた、
だけどそんな思いとは裏腹に神様は意地悪で、
私とあの人を引き合わせてしまった。
また出会ったのは新入生が、キャンパスライフに胸と期待を膨らませる、
春風が吹く四月のこと。
〇「………(心;あ、生田先輩だ…あの時以来だ)」
まあ、覚えてないだろう。
そう思い、生田先輩が所属しているサークル【写真&料理研究】の勧誘スペースの横を通り過ぎる。
中々なサークル名で、
最初に聞いた時はなんだそれ?って思っていたけど、
かなり功績を出しているらしい。
それに所属しているメンバーも大学内では有名人ばかり。
まずは生田先輩と同学年で御三家とも呼ばれている3人
橋本奈々未・・・頭が良く運動もできる、そしてクール。
白石麻衣・・・肌が驚くほど白く、言いよる男が後を立たない美人。
松村沙友理・・・天真爛漫が似合いそうな可愛らしい笑顔。
衛藤美彩・・・九州出身の酒豪、みさみさサークルなんていういわゆる、【合コン】を主催している。
高山一実・・・剣道をやっていたおかげか程よくついた筋肉は綺麗で足なんて誰もが羨むほどの美脚。
西野七瀬・・・可愛くてどこか守ってあげたくなっちゃう儚さ。
全員、異様に美人ばかり。
大学内ではかなり有名でお近づきになりたくて
何人もの男子がサークルに入ったが、
相手にされないせいで、
一週間もせずに辞めていってる。
そんな色々と目立つサークルに入れるわけない。
…はずだった。
ありがとう!