見出し画像

「ストーカーされていたので、幼馴染の美月に相談したら一緒に暮らすことになりました」

1‘

どうも、星野〇〇です。

どうやら僕はストーカーに遭ってるみたいです

帰り道に誰かにつけられていたり

男の僕の下着がなくなったり

2‘

思い当たる節がたくさんある。

僕は母に似て

身長も低いし

声も高いし

3‘

顔も女顔だ。

おまけに力もないから

襲われたら太刀打ちできない。

怖いから武術を習っていた

幼馴染に相談することにした。

4‘

〜〜〜〜〜

5‘

⚪︎「ということなんだ」

美月「そっか、確かに〇〇って側から見たら女の子に萌えるもんね〜」

⚪︎「でも下着とか男物だし」

美月「そんなの気になんないくらいだもん」

6‘

⚪︎「どうしたらいいかな?」

美月「今の所、実害は?」

⚪︎「パンツを盗まれてるくらいかな」

美月「なら警察はいかなくていいね、少し様子見しよう」

⚪︎「わかった!」

7‘

〜〜〜〜〜

8‘

美月の助言通りに数週間は

いつも通りに過ごしていた。

美月に相談してから

特に変わったことはなかった。

9‘

強いていうなら、ストーカーは気にならなくなった。

下着が盗まれる以外は特に害はないからだ。

美月に相談できたのが気持ちに影響してるのだろう。

誰かに相談するのはいいことだ。

10‘

呑気にもそんなことを考えていた僕は

不用心にも部屋の鍵を閉め忘れて

仕事に行ってしまった。

家に帰ると、部屋が荒らされていた。

11‘

⚪︎「なんだこれ…今までこんなことなかったのに…」

その場に座り込む。

“ピーンポーン”

⚪︎「っ!」ビクッ

12

だれ?

もしかして、ストーカー?

“ピンポーン”

またインターホンが鳴る。

“〇〇〜!いる〜?“

13‘

この声…美月?

扉を開けるとそこには美月がいた。

⚪︎「美月〜!」

美月「うわぁ!どうしたの?」

⚪︎「ストーカーに入られた…」

14‘

美月「え!?」

部屋に入る美月。

美月「うわ…がっつりやられてるね、何か盗られたものは?」

⚪︎「わかんない…今帰って来たばかりだから」

15‘

美月「とりあえず、私の家に行こう?」

⚪︎「うん…」

美月「行こう!」

僕達は美月の家に向かった。

16‘

〜〜〜〜〜

17‘

美月「あまり片付けてないけど、ゆっくりしてね」

⚪︎「ありがとう」

片付けてないって言ってるけど、

ちゃんと整理整頓されている部屋だ。

18‘

美月「あまり見られると恥ずかしい」

⚪︎「ご、ごめん!」

美月「まぁいいけど(笑)お茶でいい?」

⚪︎「うん!」

19‘

美月「はい、どうぞ」

⚪︎「ありがとう!」

美月「早速で申し訳ないんだけど、提案があるの」

⚪︎「提案?」

20‘

美月「ストーカーに家に入られたでしょ?だから家に帰るのが怖いんじゃないかなって思ってるの」

⚪︎「うん、そうだね」

美月「だから、私と同棲しない?」

⚪︎「えっ!?」

21‘

美月「私ん家って、3LDKだから部屋は待ってるし、どうかな?」

⚪︎「どうかなって…こっちこそいいの?」

美月「幼馴染なんだから気にしなくていいんだよ!!」

⚪︎「…よろしくお願いします」

22‘

美月「うん!同棲するにあたってのルールはおいおい決めていけばいいけど、これだけは守ってほしいの!」

⚪︎「何?」

美月「玄関横の部屋には何があっても入らないでね?」

⚪︎「うん!わかったよ!」

23‘

〜〜〜〜〜

24‘

美月の提案で同棲してから4ヶ月が経った。

ストーカーも諦めたのか

帰り道などもつけられなくなった。

あ、それと美月と僕は付き合いました。

美月の献身的な所に惹かれました。

25‘

⚪︎「今日は美月は仕事だから掃除でもしてよっと」

僕は掃除をすることにした。

お風呂場から始まって、寝室、リビングの順番で掃除する。

4ヶ月経った今でも玄関横の部屋には入ったことがない。

26‘

⚪︎「あれ?部屋が開いてる」

少しの好奇心だった…

部屋に入ると中は真っ暗で

手探りでスイッチを探す。

27‘

⚪︎「ぁ、あった」

“カチっ“

⚪︎「っ!!??」

部屋の電気をつけると、

目の前に広がっていたのは部屋中の壁に

僕の写真が満遍なく貼られていた。

28‘

壁際にはテーブルがあり、

その上には見覚えのある下着があった。

⚪︎「これ…盗まれたやつ…」

僕はそこで鳥肌が経った。

29‘

今まで僕をストーカーしていたのは美月だ…

今思い返せば、ストーカーに遭ってる時は

美月はいなかった。

後ろに気配を感じる。

30‘

⚪︎「っ!!」

“どかっ!”

⚪︎「うっ!」

美月「ぁーあ…だからこの部屋には入っちゃだめって言ったのに…まぁそろそろ部屋に監禁する予定だったからいいっか!ふふ、これからが楽しみだね💕〇〇💕」

31‘

この作品はフィクションです。

実在の人物や団体などとは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品内での表現・行動なので実際に行っても、

一切の責任は取りかねますのでご了承ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?