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ヤンキーくんとマドンナ

1‘

はぁ…毎日、眠い

出来る事なら部屋のベットの上で眠っていたい。

まぁでも学校に来る理由なんて

真佑がいるからだけで

それだけで眠いながらも来ている。

2‘

真佑「おはよう〜」

早速きた、彼女は田村真佑。

明るくて誰にでも優しく声がアニメみたいなクラスで人気者

それに比べて俺はピアスに茶髪で学校からは素行不良生扱い…

でも成績こそ優秀だから見て見ぬふり

クラスの皆んなも俺とは関わらないようにしている。

3‘

そんな俺は田村真佑に恋をしている。

真佑「高山くんもおはよう(笑)」

○「……おはよ」

今日も挨拶をしてくれた。

本当に心優しい子だ。

4‘

優等生な彼女と不良な俺の接点などクラスメイト以外にない

…はずだった。


でも、真佑が今年の春に小説部という部活を作り

ここぞとばかりに俺はその部員になった。

部員は俺と真佑…あと真佑の幼馴染の早川聖来って子と一年生の筒井あやめ

それに遠藤さくらって子だ。

5‘

だけど早川さんはバレエ部、筒井さんは書道部

遠藤さんは吹奏楽部と兼任しているため

ほぼこの部室にはこない。

6‘

だからいつも2人きりなのだが

真佑「今日も2人きりだね!」

○「うん…」

そう!2人きりだと何を話していいかわからない!!

真佑を前にすると言葉が出てこない。

告白して付き合いたいのに告白する事ができない。

7‘

真佑「高山くん?」

○「なっなに?」

真佑「いや、私といると気まずい?」

○「なんで?」

8‘

真佑「いっつも、しかめっ面してるから…」

○「そ、そんなことないよ」

真佑「ならいいんだけど…」

俺、そんな顔をしてたの⁉︎

マジか…これじゃあ…印象悪いよな…

なんか言わないと⁉︎

9‘

○「た、田村さん!」

真佑「ん?どうしたの?」

○「好きです!!」

真佑「えっ?」

○「はっ?」

10‘

ちょ、ちょ、ちょ!ま、ま、まって!

今、なんて言った?俺、なんて言った⁉︎

○「俺、なんて言った?」

真佑「好きです…って」

11‘

なんで告白しちゃってんの⁉︎

俺らしくない!俺はクールで通ってんのに!

今なら誤魔化せる!!

12‘

○「あの、ね!」

真佑「好きってどういう意味?」

おお…直球…

○「そ、それは…」

13’

言うべきか?でも言って拒否られたら

俺…立ち直れない

でも、このままも嫌だしなぁ

よし!腹を括るか

14‘

○「その1人の女の子として…好き」

真佑「っ///ご、ごめんね!私、告白されるの初めてで!だから、そのっ!」

○「ごめん…嫌だよね?」

真佑「いや、その、あぅ…」

15‘

○「困らせたいわけじゃないんだ!」

真佑「そ、そうだよね」

はぁ…失敗か…

真佑「高山くんっ!!」

○「はい!」

16‘

真佑「あの…その…///抱きしめてもらってもいいかな?」

○「へっ?」

真佑「だめ?」

○「いいのか?」

真佑「うん…///」

17‘

真佑からの急な提案に動揺してしまう、俺。

だけど、頬を赤く染めた真佑から

頼まれればしてしまうのが惚れた弱み。

○「失礼します」

真佑「うん…///」

“ギュッ“

18‘

ち、近い…それにいい匂いがする。

真佑「…恋ってどんな感じ?」

○「ドキドキする…」

真佑「そっか…///じゃあ……このドキドキも?」

そう言って真佑は俺の手を掴んで自分の左胸に当てる。

19‘

○「っ!!凄い、ドキドキしてる…」

真佑「うん…高山くんに抱きしめられたらドキドキしちゃった…///」

○「っ…それって」

真佑「責任取ってくれる?」

○「うん!幸せにするから!」

20‘

なんと!俺の告白が成功したしまった

しかも責任取ってくれる?可愛い!

なんならキスもいけるんじゃ…

21‘

○「田村さん?真佑って呼んでもいい?」

真佑「もちろん…私も〇〇って呼ぶね?」

○「真佑!キス…していい?」

真佑「っ//////き、聞かないでよぉ…//////」

22‘

俺と真佑は見つめ合い、少しずつ距離を縮めて

唇が触れた。

真佑の唇はくせになりそうなくらい柔らかかった。

23‘

“ガチャっ“

さくら「あ」

あやめ「あっ」

聖来「おぉ…」

24‘

真佑「////////////」ボッ!タタっ!

○「あ、ちょっ!真佑!」

早川さん達が入ってきてしまいキスを見られてしまった。

それが恥ずかしかったのか部屋を出て行ってしまった。

25‘

聖来「ごめんな」

○「早川さんのせいじゃないよ」

さくら「こんな所でキスしてるのが悪いんです…」

あやめ「追いかけないんですか?」

○「うん、今はそっとしたおこう…」

26‘

それから真佑が俺を避けてるようになってしまい

俺が抜け殻のようになってしまうのは

今の俺に知る由もない。

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