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乃木坂バース〜七女・さくらは良い子〜

1‘

ある日の日曜日

僕はさくらちゃんに膝枕をしながら

リビングのソファーでまったりとしていた。

⚪︎「さくらちゃん?」

2‘

さくら「は〜い、な〜に?」

⚪︎「学校は楽しい?」

さくら「楽しいよ〜!遥香もいるし、お友達の矢久保ちゃんって子もよくしてくれるよ!」

⚪︎「そっかぁ〜、それはよかった」

3‘

さくら「〇〇兄は?学校h楽しかった?」

⚪︎「う〜ん、楽しかったと言えば、嘘になるかな?」

さくら「どうして?」

⚪︎「そうだなぁ〜、僕のお母さんが高校1年の時に亡くなって、1人で生きてかなきゃい亡くなっちゃって」

4‘

さくら「お父さんは何もしてくれなかったの?」

⚪︎「その頃はまだ僕の存在をしらなかったんだよ、お母さんはお父さんの愛人だったし、お腹に子供ができた時もお母さんは何も言わないで、お父さんの前からいなくなったから」

さくら「そうなんだ…」

〇〇の膝から起き上がるさくら。

5‘

⚪︎「だから、高校生の時は色々なバイトをして、学費や生活費を稼ぐのに忙しかったから、友達とも遊ぶ暇もなかった」

さくら「そっか…」

⚪︎「だけど、高校3年生の冬にお父さんから接触があって、この家に来ないかって言われてたんだけど、その時の僕はお父さんを許せてなくて断ったんだ」

さくら「そうだったんだ…」

6‘

⚪︎「だから最初は他の会社に就職したんだよ?」

さくら「そうなの!?」

⚪︎「うん、僕の背中にタトゥー入ってるのは知ってるよね?」

さくら「うん、入ってるのみた時はびっくりしたよ!〇〇兄もタトゥーとか入れるんだって思った」

⚪︎「ふふ、このタトゥーはね?最初の会社の先輩に誘われて入れたんだ」

7‘

さくら「どうして、入れたの?」

⚪︎「ん〜、お父さんに対する反抗だったのかも」

さくら「反抗?」

⚪︎「そう意味がないのはわかってるし、お母さんが産んでくれたこの体を傷つけるのは申し訳なかったなって今では思うけど、当時はこれが僕の精一杯の反抗だった」

8‘

さくら「〇〇兄っ!」

“ぎゅっ”

さくらは〇〇に向かい合うように膝に跨って、

〇〇を抱きしめる。

9‘

⚪︎「ふふ、どうしたの?」

さくら「んん…ねぇ」

⚪︎「どうしたの」

さくら「〇〇兄のお母さんはどんな人だったの?」

⚪︎「そうだな〜、ふわふわしてた人だったなぁ」

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さくら「ふわふわ?」

⚪︎「性格がふわふわしていたんだけど、別に頭が悪い訳でもないし、お金に対してもふわふわしてた訳じゃないんだ、むしろしっかりしてた人だった」

さくら「なんかわかるかも、〇〇兄もしっかりしてるけどふわふわしてるし!」

⚪︎「すごく芯を持ってた人だった」

11‘

さくら「そっか!〇〇兄に似てるね!!」

さくらは抱きしめるのをやめて、〇〇を見る。

⚪︎「似てる?」

さくら「うん!」

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⚪︎「そっか…似てるんだ…」

“ツー…”

さくら「どうしたの?どっか痛い?」

なんでかな…涙が止まらない…

悲しい訳じゃないのに…

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さくらちゃんが心配しちゃう…

⚪︎「ごめんねっ…」

さくら「ううん、さくもごめんなさい!」

⚪︎「違うの、嬉しかったんだ、お母さんに似てるって言われて」

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さくら「そっか、そうなんだね」

⚪︎「ありがとね?お母さんに似てるって言ってくれて」

さくら「ううん、そう感じたから言っただけだよ」

⚪︎「それでもありがとう」

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泣きながらさくらを抱きしめる〇〇。

⚪︎「もう大丈夫」

さくら「よかった」

⚪︎「そうだ、みたらし団子作ろっか?」

16‘

さくら「うん!作りたい!」

⚪︎「よし作ろっか!」

私はこの白橋家に来てよかった

こんなにも優しい子がいたんだから

17‘

この作品はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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