僕が奥さんになりました

どうも

本日、僕は結婚しました

では“夫“を紹介します。

こちらが…え？ストップ？

どうしたんですか？

まずは自己紹介しろ？

わかりました！

僕の名前は山崎〇〇です

男です

はい、ということで！僕の“夫“を紹介したいと思います！
ー
え？ちょっと待った？

どうしたんですか？

お前は男じゃないのか？

僕は男ですよ？

あ！説明しなくていけませんね？

数年前に【男妻制度】とういうものが出来まして

これは女性側が男性を妻として迎える制度で
ー
政府から補助金などが出るようです。

しかもこの制度で結婚した人は多重婚が可能らしい（一妻多夫）

しかもこれはほぼ強制なのだ。

相手方からの申し出を余程のことがない限り断れない。

そうすると男側が不利と思う方もいるかと思いますが

女性側には厳しい審査があるみたいです
ー
とまぁこんな感じです

ではやっと僕の夫を紹介します。

○「麻衣さーん」

麻衣「はーい」

○「夫の麻衣さんです」

麻衣「これなんの動画撮影？」

○「年末に役所に提出する動画です」

麻衣「あ〜」

○「忘れてましたね？」

麻衣「そんなことないよ？」
ー
これも条件の一つらしい

この制度で結婚すると色々な特典が付く為、偽装結婚する人達もいるらしい

なのでこうやって動画を撮る、もちろんそれだけじゃないみたいだけど

麻衣「私の紹介もするの？」

○「みたいです」

麻衣「白石麻衣でーす！今は山崎麻衣かな？」
ー
○「麻衣さんは同じ会社で働いていて僕の上司です」

麻衣「〇〇くんが可愛すぎて求婚しました！」

○「まさか上司から求婚されると思ってもみませんでした、しかも男妻制度で」

麻衣「だってこっちの方が確実だったんだもん」

○「僕が麻衣さんの事嫌いだったらどうするんですか？」

ー
麻衣「え゛っ！？私の事嫌いなの？！」

○「例えです」

麻衣「…考えてなかった」

○「まぁ…麻衣さんの事好きだからいいですけど」

麻衣「〇〇く〜ん！」

○「抱き付かないでください！動画撮ってるんですから！」

麻衣「でもラブラブな所を見せた方がいいんでしょ？」
ー
ラブラブなところって…

○「言い方が嫌です」

麻衣「まぁまぁ〜」

○「これって多重婚が可能ですけど、麻衣さんはする気があるんですか？」

麻衣「もう候補がいるの？！」

○「いませんよ！！」

麻衣「そうだよね！まぁ…〇〇くんがしたいなら私はいいよ？」
ー
いいんだ……

○「でもこれって結婚条件って同じですよね？」

麻衣「そうだよ？中々いないだろうね、条件満たす人」

○「うちの会社で働いている人なら可能ですけど」

麻衣「確かに！」

○「まぁでも、僕と結婚したい人がほいほい、いるわけないんで関係ないですけど」
ー
麻衣「まぁそんなことより動画はもういいでしょ？」

○「あ、はい、十分だと思います」

麻衣「夫婦の営みをしましょ？」

○「…麻衣さんは直球すぎます」

麻衣「照れてるの？可愛い〜♡」

○「揶揄わないでください」
ー
麻衣「揶揄ってないよ〜」

○「恥ずかしいです」

麻衣「大丈夫！優しくするから！」

それ…男の僕のセリフのはずなんんだけどな……

麻衣「ほら！行くよ！」

○「あ！ちょっ！」

僕は手を掴まれて寝室に連れていかれる。

麻衣「ふふっ…私の〇〇💕」

○「あははっ…」

明日、大丈夫かな……