見出し画像

僕は君を…あの頃から

1‘

卒業式の日に手紙と一緒に告白をして、

言い逃げをして数年が経った。

僕も25歳になり、同窓会にでた。

もちろん、史緒里もいるのはわかってた

2‘

でも、あれは高校生の時の話だし、

史緒里も結婚してるって聞いたから

忘れてるだろう…

なんとも思ってないだろうって…

3‘

______

4‘

再会した君は、大人な女性になって、

とても綺麗になっていた。

史緒里「久しぶりだね…」

⚪︎「うん、久しぶり」

史緒里「〇〇くんは変わらないね?」

5‘

⚪︎「そうかな?」

史緒里「うん」

⚪︎「史緒里ちゃんは綺麗になったね?」

史緒里「…ありがとう///」

照れる君はあの頃の可愛らしい君のまま

6‘

史緒里「…少し、話があるの」

⚪︎「?いいよ、テラスに行こっか?」

史緒里「うん」

僕に何か、話がある、史緒里ちゃん

少し…胸がざわついた…

7‘

テラスに移動してきた〇〇達。

⚪︎「どうしたの?」

史緒里「あのね?…あの時の返事なんやけど…今でも…『史緒里ちゃん!』…」

ざわつきの原因がわかった…

⚪︎「それ以上はだめだよ……」

8‘

昔なら…昔なら喜んでいたと思う。

でも、今は素直に喜べないよ…

だって君の薬指には、銀色に光る指輪が付いてるんだから。

⚪︎「わかってるだろう?その先の言葉はダメだって…」

9‘

僕は史緒里ちゃんの左手に触れる。

史緒里「っ…」

⚪︎「だけど…」

史緒里「え…?」

⚪︎「数ヶ月考えて、それでも、その先の言葉を伝えてくれるなら…その時は…“            ”よ」

10‘

_____

11‘

そしてあの同窓会から数ヶ月…

⚪︎「やぁ…同窓会以来だね」

史緒里「うん…どうしてきたの……」

⚪︎「うん……」

12‘

史緒里「私…本当にアホだね…あの人が浮気してたのはわかってたのに…」

⚪︎「そう…なんだ…」

史緒里「今日は帰りたくない…」

⚪︎「じゃ…この前の答え合わせしよっか?」

13‘

史緒里「っ…私は…」

⚪︎「ゆっくりでいいよ…」

史緒里「あの時から…」

⚪︎「うん」

史緒里「〇〇くんが…っ!?」

14‘

史緒里ちゃんの言葉を待たずに、抱き寄せる。

⚪︎「ごめん…待ちきれなかったや…史緒里ちゃん、僕の所においでよ」

史緒里「行っていいの?」

⚪︎「きてほしい」

15‘

史緒里「〇〇くんっ!!」

⚪︎「史緒里ちゃん!」

史緒里「私を連れ去って!」

⚪︎「うん、“君を連れ去る“よ」

16‘

_____

17‘

史緒里ちゃんを連れ去ってから、一年が経った

史緒里ちゃんは旦那さんと離婚して、僕と結婚した。

僕達は幸せな日々を過ごしていた。

史緒里「〇〇くん」

18‘

⚪︎「どうしたんだい?」

史緒里「私、〇〇くんと結婚できて、幸せだよ

⚪︎「ふふっ、僕もだよ」

そう、僕は幸せだ

だって、君と結婚するのに…“2“年もかかったんだから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?