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悩みを相談していた人がすごい人だった

1‘

部長「何度言ったらわかるんだ!!」

茉央「す、すみません!!」

“また怒られてるよ”

“五百城さんもかわいそう”

2‘

私は五百城茉央

高校卒業後、この会社に就職しました。

茉央「はぁ…」

部長「聞いてるのか!!!」

茉央「は、はい!!」

3‘

部長「最近の若いモンは…」

“また始まったよ…”

“あれは長いぞ”

“御愁傷様”

4‘

〜〜〜〜〜

5‘

はぁ…

結局、30分も怒られてしまった…

私、向いてないのかも…

用務員「大丈夫?」

6‘

茉央「あ、用務員さん…こんにちは…」

用務員「元気ないね?」

茉央「今日も、ミスしちゃったんです…」

用務員「でも、君は新入社員だろ?ならしょうがないんじゃないか?」

7‘

茉央「でも…ミスをしてるのは私なので…」

用務員「でも、みんなの前で説教されてるんだろ?」

茉央「は、はい…」

用務員「つらくないかい?」

8‘

茉央「…正直…辛いです…」

用務員「この会社を辞めたいかい?」

茉央「この仕事は好きなので、辞めたくないです」

用務員「そっか…わかった!」

9‘

茉央「え?」

用務員「明日、びっくりすることが起きるから」

茉央「え、え、それって…」

用務員「明日のお楽しみだ」

10‘

〜〜〜〜〜

11‘

あの用務員さんが言っていたことが、

気になって、あまり寝れなかったな…

茉央「おはようございます…」

“ザワザワ”

12‘

同僚「五百城さん!聞いた?!部長が降格されたって!」

茉央「え!?どうして!?」

同僚「なんか、パワハラ、モラハラ、セクハラが社長にバレたって!」

“ザワザワ!!”

13‘

元部長「なぜだ!なぜ降格なんだ!!」

?「そんなの決まってるじゃないですか」

声のする方を見ると、そこには見慣れた方がいた。

いつも相談に乗ってもらってる用務員さんと、

副社長と専務が立っていた。

14‘

元部長「お前は!?用務員じゃないか!!」

副社長「君!この方になんて口を聞いてるんだ!!」

元部長「何を言ってるんですか?そこにいる奴はただの用務員ですよ!?」

専務「馬鹿者!!」

15‘

茉央「っ!?」ビクッ

元部長に怒鳴る、専務。

専務「この方はこの会社の社長だぞ!!」

“ザワザワ!!”

16‘

えっ!?

用務員さんが、社長!?

元部長「そんな…」

○「あなたは我々の目を掻い潜って、部下にセクハラをして、それをパワハラで揉み消す…挙げ句の果てにはモラハラまで…」

元部長「それは!!」

17‘

○「上に立つ者として、あるまじき行為!!本来ならクビだが、これまでの会社への貢献を鑑みて、降格ですませます」

元部長「くっ…」

○「嫌なら、自主退職しなさい」

そう言って、背を向ける〇〇社長。

18‘

○「あ、五百城さん」

茉央「は、はい!?」

○「あとで、社長室にくるように」

茉央「は、はい!!」

19‘

え!?

なんで呼ばれたの!?

もしかして、クビ!?

私どうなるのーーーー!!!!!

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