大丈夫

1‘

美月「っ大丈夫だから…」

君はいつもそう言う…

大丈夫だからって…

僕はその言葉に心配になる。

2‘

○「大丈夫だよ！」

貴方はいつも言う…

大丈夫だよ！って

私はその言葉に安心する。

3‘

○「ねぇ…気にしなくていいんだよ？休もう？」

美月「ううん…大丈夫だから…」

○「大丈夫じゃないでしょ？」

美月「大丈夫だよ… 〇〇もいつも言ってくれるでしょ？」

○「っ…違うよ…」

4‘

美月「えっ？」

違う…僕の大丈夫と君の大丈夫は違うんだよ…

君の大丈夫は使い方を間違えてる…

でもそれきっと僕のせい…

5‘

美月の事だからまた一人で抱える。

声にならない声が「苦しいよって…」聞こえてくる

君は誰が止めても気丈に振る舞い…

誰も居ないところで一人でうずくまり

聞いても「大丈夫だよ」って言う…

6‘

他人はそんな君を"強い"っていうけど

僕にはそれがあまりにも辛い…

世間はありもしないことを信じそれを君にぶつける…

7‘

受け止めなくていいのにそれを君は真面目に受け止めて

傷ついて…それでもなお、君は「大丈夫だよ」って言う…

だから僕は何度でも言う。

〇「美月…気にしなくて大丈夫よ…君は決して一人じゃないよ」

美月「っ… 〇〇…ぐすっ… 〇〇…うわぁぁぁん（泣）」

8‘

そう、それでいいんだ…君は君なんだから…

世間なんて気にしなくていい…

僕は君の奥の奥底まで響き渡るように

染み渡るようにこの言葉を何度でも

9‘

そう何度でも伝えるよ…

○「美月…愛してるよ…」

美月「うん…私も愛してる…」

私は貴方が「大丈夫だよ」って言えば大丈夫だから

だから私が辛い時は貴方の「大丈夫だよ」を私に伝えて…

10‘

＿＿＿＿＿＿

11‘

○「大丈夫かい？」

美月「大丈夫だよ！！」

あの時から数年…

君の「大丈夫」は心の底からの

大丈夫になった。

12‘

○「ふふっ」

美月「どうしたの？」

○「美月は変わったなぁ〜」

美月「私が変わった？」

13‘

○「うん、変わったよ」

美月「そうかな？私が変わったかはわからないけど、〇〇は変わらないね」

○「そう？」

美月「うん、変わらない」

14‘

そう、貴方は変わらない。

貴方の「大丈夫だよ」は変わらず

安心する。

15‘

美月「これからもよろしくね」

○「うん、こちらこそ」

君/貴方の「大丈夫」は変わった/変わらない