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365日、いつでも君と

1‘

七瀬と付き合い始めて今日で1年が経った。

そんな節目の日に俺はとある決意をして

七瀬を家に呼んでいた。

365日…七瀬と過ごしてきた日々

2‘

美味しいものを食べたら七瀬にも食べさせてあげたくなるし

綺麗な景色を見たら、七瀬と2人で見たくなった

春も夏も秋も冬も、本当に全ての日々を2人で過ごしたかった

会えない日なんて1日も無くてよかった

3‘

喜怒哀楽…

全ての感情を2人で分け合いたかった

流行りのラブソングを家で流してたら、七瀬が

七瀬「この歌詞好きやねん、こんな2人にななたちもなれたらいいなぁって」

そう自分から言っておいて恥ずかしそうに目をそらす七瀬

4‘

ずっと一緒にいたからこそ、七瀬がよく使う言葉が

自然と俺にも移ってて

またその逆もそうだった。

「似たもの同士やな!」なんて言い合って笑ってた。

5‘

急に寂しくなってメールを送ると

丁度同じタイミングで送ろうとしてくれてたり。

以心伝心なんだって思えた。

2人が付き合った記念日から始まって

6‘

お互いの誕生日、クリスマス、バレンタインにホワイトデー。

色んなイベントを過ごすごとに増えていった思い出。

「来年も2人で過ごしたいね」

なんて言ってたけど、俺は違った…

7‘

来年だけじゃなくて

再来年も何年先も何十年先も一緒に過ごしたい。

出会ってから今日この日まで俺は七瀬を何回笑顔に出来ただろう?

その反対に何回困らせたり…

ケンカしたり…

泣かせたりしただろう?

8‘

でも、もう俺は決めた

七瀬を離さない

一生一緒にいて幸せにする

そんな時インターホンが鳴る

9‘

ドアを開けると愛しい彼女の姿

七瀬「お待たせ!」

ふんわりと微笑む七瀬。

○「七瀬、今日は大事な話があるんだ」

そう言うとちょっぴり不安げな表情を見せる七瀬

10‘

リビングに七瀬を通してソファーに向かい合って座る。

七瀬「〇〇…大事な話って?」

○「七瀬…あのな…」

決意をしたはずなのにいざとなると言葉が出てこない。

11‘

言葉に詰まってる〇〇を見て、段々と七瀬も不安気な表情から

悲しげな表情へと変わっていく。

七瀬「別れたいん…?」

そう言う七瀬の目には涙が溜まっていた。

12‘

あほか、俺は!幸せにするって決めたのに

何でそれを言う前から泣かせてるんだ!

○「違うよ、あの…な?七瀬、俺と…その…結婚してくれないか?絶対幸せにするから」

〇〇のその言葉に七瀬は一瞬固まると目から大粒の涙を流し始めた。

13‘

○「え?どうした!?その…嫌だったか?だったら忘れてもらっても…」

焦りながら早口でその場を何とかしようとした〇〇に

急に七瀬が抱きついてきて

〇〇と七瀬はソファーで抱き合うようにして沈む。

14‘

〇「七瀬…?」

七瀬「…何で忘れろとか言うん?」

○「え?」

七瀬「今泣いてるのは嫌やったからやないよ、これは嬉し涙や」

○「………ってことは俺と結婚してくれるのか?」

15‘

七瀬「うん、そうやって言ってくれるのをずっと待っててん…ななを幸せにしてな?」

涙でちょっぴり崩れたメイクの七瀬が…

俺を見上げるように見つめて微笑む姿が愛おしくて

そして七瀬も俺と同じ気持ちでいてくれてたことが

嬉しくて…強く強く抱きしめて

そして七瀬の唇に長いキスを落とす。

16‘

もし俺が死んでしまったとしても

生まれ変わってまた七瀬を探しに行くよ

もう、七瀬と俺が離れることはないから

これからは365日

17‘

全ての日を一緒に過ごせる

どんな美味しい物も2人で食べられるし

どんな綺麗な景色も2人で見れる

きっと100年経ったとしても

18‘

俺のこの気持ちは変わらない

100年後も七瀬を愛してる

だからずっとそばで笑顔を見せてな

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