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ファイティングガール・飛鳥

1‘

私は飛鳥(25)

普通のOLだった。

私は地下格闘技場でお金を稼いでる。

大半は私の体を見て、油断する。

2‘

私は標準の女性に比べて、かなり細身で、

背も高いわけではない。

貧相な体に見えるだろう。

顔も童顔だから幼く見える。

3‘

それでみんな私を馬鹿にして、初手を譲る。

だからやられるんだ。

今日も3試合、私の全勝。

150万の収入。

4‘

どうして、地下格闘技場でお金稼ぎをしてるのか?

借金を返すため。

別に自分の借金じゃない

母親が作ってきた借金。

5‘

悪い母親じゃなかった

むしろ、私を1人で育ててくれた。

でも無知で騙されやすい人だったから

お金を騙し取られたり、借金の保証人にもされた。

6‘

そんな母が1年前に死んだ。

1億という多額の借金を残して…

だから150万稼いだところで、140万は借金に

残りは生活費に回るから、贅沢なんてできない。

7‘

もう何年もエステや美容室に行ってないな…

まぁ戦ってる時は身元がバレないようにマスクしてるから

髪なんて気にしなくていいんだけど

試合は週に2回、良い時で3回

8‘

1日に1〜2戦はする、1試合30〜50万

負けこそないけど、引き分けはあるから稼げない時もある。

そうなると仕方なく体を売る。

売るって言っても、1人だけ…

9‘

まぁ滅多なことじゃ、稼げないことはないから

体を売ることも滅多にないけど…

そういう時もあるってこと。

あと…3000万…

10‘

〜〜〜〜〜

11‘

はぁ…今回は引き分けに持ち込まれて

稼げなかった…

“prrrrr”

飛鳥「あ、〇〇さん?はい、はい、いつもの場所でいいですか?はい、ありがとうございます」

12‘

電車であるホテルに向かう。

ホテルに着くと、先にお風呂に入って

バスローブで待っている。

少しすると部屋に男性が入ってくる。

13‘

〇「今回は稼げなかったのかい?」

飛鳥「それ以外、〇〇さんを呼ばないです」

〇「それは寂しいねぇ〜」

飛鳥「そんなことはいいから抱いてください」

〇「飛鳥ちゃんは風情がないねぇ〜」

14‘

風情なんてあるわけない…

飛鳥「あんっ、んあっ、んっ」

お金が稼げなかったから抱かれてるだけ

飛鳥「あぁぁぁあ…!!」

15‘

〜〜〜〜〜

16‘

飛鳥「はぁはぁ…」

〇「はい、50万」

私の頭の横に紙袋を置く。

飛鳥「ありがとうございます」

礼を言うと、シャワーを浴びに浴室へ

17‘

“ジャアアア”

飛鳥「今日は激しかったなぁ…」

正直に言うと、あの人に抱かれるのは嫌じゃない

あの人と出会う前に抱かれてた男達からは

色欲しか感じられなかった。

18‘

だけど、〇〇さんは違う…なんでかわからないけど

愛情を感じる…私の勘違いだと思うけど愛情を感じてるんだ

だから抱かれてて心地がいい。

“ガチャ”

19‘

飛鳥「えっ!?」

〇「たまには一緒に浴びようじゃないか」

飛鳥「で、出ます!」

出ようとするが、〇〇さんによって阻止されてしまう。

20‘

〇「ダメ…」

いつもの〇〇さんじゃない…

飛鳥「ど、どいてください」

〇「ダメって言ってるだろ?」

“ちゅっ”

21‘

飛鳥「んっ!?」

キスされた!?いつもなら絶対にしないの…

〇「本気になったって言ったら信じるかい?」

飛鳥「…信じません」

22‘

〇「信じなくてもいいよ、体にわからすから」

飛鳥「んっ」

それから何度も何度も抱かれた。

行為中、ずっと耳元で“愛してる”と囁かれながら。

23‘

そんなことされたら好きになるに決まってる。

いや、元々好きだったんだ…

知らないふりをしてただけ…

〇「借金のことは気にしなくていい…俺がどうにかするから」

飛鳥「今はそんなことどうでもいい…いっぱい愛して」

24‘

この作品はフィクションです。

実際の人物や団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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