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たまには待ち合わせから

1‘

○「遅いなぁ……」

今日は和と駅で待ち合わせをしてるんだけど

集合時間をとっくに過ぎている。

別にイライラはしてないけど電話に出ないから心配。

事件に巻き込まれてないといいけど……

すると、後ろから声をかけられる

2‘

和「ごめん!待った?」

○「あ!和!大丈夫だよ!でも心配した!」

和「ごめん〜!スマホ、忘れてきちゃった」

○「そっかぁ〜、なら良かった〜(笑)」

3‘

和「でも、新鮮だね(笑)待ち合わせするの」

○「そうだね〜、一緒に住んでると出かける時も帰る時も一緒だもんね」

和「なんかドキドキした(笑)」

そう言って可愛らしい顔で笑っている、和。

4‘

確かに和に話しかけられて振り向いて、服を見た時に

可愛らしくてドキっとした。

それにやっぱり好きだなって、改めて思った。

5‘

○「和から待ち合わせしようって言われた時はなんで?って思ったけどいいもんだね」

和「でしょ〜?いつも出かけるとき一緒だから、着てる服もわかるからあんまし新鮮みがないけど別々にくると新鮮でしょ?」

○「そうだね!和が来たとき、初めて見る大人めなニットワンピースだったから、ドキってした!」

和「私もね?〇〇って、いつもふわってした服ばっかだから、今日みたいなジーンズに黒のワイシャツって新鮮だから」

6‘

『ドキドキしたよ?』と和は耳元で囁いた。

いつもと違って積極的な和に僕の心臓が激しく鼓動する。

○「ずるい…本当に……」

和「ん?どうしたの?」

○「はぁ…ふふ…なんでもないよ(笑)」

和「?…じゃあ!行こうか!」

7‘

僕は和の手をとって歩き出す。

和「ふふっ」

○「何?どうしたの?」

和「付き合いたては手を繋いでくるのさえオドオドしてたのにって思って」

8‘

○「そ、そうだっけ?」

和「そうだよ?あの時の〇〇って緊張しすぎて飲み物こぼしたり」

○「もう〜、そんな昔のことはいいだr…うわっ!」

僕は小石の躓き、持っていた飲み物をこぼしてしまう。

9‘

○「あぁ…やっちゃった…」

和「あ〜、もぅ〜、何やってんの」

和は呆れたような笑顔でティッシュをくれる。

○「和があんな話するから…」

和「ふふっ…ごめんね?」

10‘

僕はもらったティッシュで服を拭く。

○「ありがと」

和「うん!」

僕達は気を取り直して、色々な所を回った。

11‘

和が以前から行きたがっていたカフェに行ったり

僕が行きたかったカメラ屋さんにも行った。

いつも僕が連れまわしちゃうのに和はいつもニコニコしてる。

○「楽しんでくれてるかな?」

和「たのしいよ!」

12‘

和はいつもそう言ってくれる。

○「よかった」

和「〇〇は楽しい?」

○「もちろん、楽しいよ!」

和「よかった!」

13‘

そんな楽しい時間はあっという間で

気がつくと夕方になっていた。

和「〇〇!」

○「ん?どうしたの?」

和「私は〇〇が好きーー!!」

15‘

○「急にどうしたの?」

和「うん、〇〇の事、好きだなって思って」

○「それで叫んだの?」

和「うん」

○「ふふ、和らしいね」

16‘

和「怒らないの?」

○「どうして?」

和「急にあんな事叫んだから」

○「嬉しかった」

和「そっか…えへへ…よかった」

17‘

○「帰ろっか?」

和「うん!帰ろ!」

少し恥ずかしいのか先を歩く和

そんな君を好きになってよかったって僕は思ったよ

だからこれからも僕と一緒にいてください

和「よろしくね!」

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