君と2人なら良い気がするんだ
1‘
聖来「ここでバイバイやなぁー!」
〇「したっけ〜」
僕は聖来の『バイバイ』が嫌い
いなくなっちゃいそうで…
だから僕は“したっけ=またね“って言う。
2‘
聖来「せーらは好きやでー?」
○「僕はそうでもない」
聖来の『好き』は苦手
真っ直ぐな気持ちがくすぐったくて…
素直になれない僕はそうでもないと言う。
3‘
聖来「〇〇……(涙)」
○「どうした?」
聖来の『涙』を見るとどうしたらいいかわからない
聖来の涙は見たくない、だからキツく抱きしめる。
4‘
○「大丈夫…僕がいるよ」
聖来「うちな?怖いねん…〇〇がいなくなってしまいそうで」
そう言った聖来の顔は儚くて…
むしろ、聖来の方がいなくなってしまいそうだ。
そんな聖来を見たくなくて僕は荒くキスをする。
5‘
聖来「んっ…」
○「大丈夫…大丈夫…聖来は1人にならないよ…僕がずっとそばにいるから…ね?」
聖来「ほんま?ほんまにそばいてくれるん?」
6‘
○「当たり前でしょ?僕は聖来の恋人…君だけの…聖来だけの恋人なんだよ」
聖来「そっか……嬉しい……」
聖来は僕の言葉を聞くと満足そうに眠りについた。
その顔は今年20歳を迎えるとは思えないほど酷く幼い。
7‘
そしてこの儚くも幼い綺麗な顔をいつまでも眺めていたいと思う。
だから、来年も再来年もいつまでも聖来の隣にいると人知れずに誓う。
そんな何ともない日常の中で君を思い…眠る。
8‘
______
9‘
“ちゅんちゅん”
○「…ちゃんといる」
聖来は僕がいなくなってしまいそうというけど
僕は朝目覚めると君が隣に居ることに安堵する。
10‘
起きたら君がいないんじゃないかと思ってしまう。
全部…夢、だったんじゃないかって…
だから寝ている君を逃さないように抱きしめる。
“ぎゅっ…”
11‘
聖来「んぅ…〇〇…」
○「起こしちゃった?」
聖来から離れようとする。
聖来「ううん…大丈夫…やからぎゅってして…」
12‘
聖来は僕の方を向き、抱きついてくる。
僕はそんな聖来が愛おしくて抱きしめ返す。
○「今日はどこか行く?」
聖来「…お家にいるぅ…」
13‘
○「わかった…じゃあ、もう少し寝よっか?」
聖来「うん…すぅすぅ…」
聖来はまた眠りにつく。
○「おやすみ…聖来…愛してる…」
14‘
“ちゅっ”
この先も僕と聖来は一緒にいるんだろう
お互い、楽しいこともあるし、悲しくなることもある
それでも聖来となら幸せになれる気がするよ。
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