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思い出は面白いものばかりで愛おしいものばかり

1‘

今日は突然だけど

僕と彼女との思い出を振り返ってみよう。

まずは最初に出会った時の話。

あれは雪は降る、冷え込んだ日だった。

2‘

僕が20歳で、彼女が24歳

就職する為に北海道から上京してから1年が過ぎ

同僚に連れられて、初めてダンスバーにきた。

僕はそんな所に行ったことがなくて、

周りには際どい格好をした女性が多く、目のやり場に困っていた。

3‘

〇「あいつ、どこ行ったんだ?」

誘っといて、僕を1人にするなし…

端っこで飲んでよ…

僕は誘われた友人においてぼりにされて

端で飲んでいるとお店のスタッフさんに話しかけられる。

4‘

?「お一人ですか?」

〇「ぁ、いや、友人と来てます(心:綺麗な人…)」

?「そのご友人は?」

〇「どっかいってしまって、あはは」

奈々未「私、ここのスタッフの奈々未って言います」

5‘

〇「奈々未さん」

奈々未「お客様のお名前をお聞きしても?」

〇「ま、〇〇です!!」

奈々未「〇〇さんですね、お暇でしたら私と飲みませんか?」

6‘

〇「ぇ、でもお仕事中じゃ?」

奈々未「私は今さっき踊ってきたのであがりです」

〇「じゃあ…お願いします」

奈々未「じゃあ、あそこに座って飲みましょう」

7‘

これが彼女、奈々未さんとの出会い。

同郷だったらしく、意気投合した。

後から聞いた話だと、どうやらこれは偶然ではないらしく

友人が以前お店にきた際に僕の写真を見せたところ

一目惚れして、友人に頼んでこうなったらしい。

8‘

そんなことも面白い思い出。

でも、何も知らないふりして

話しかけてくるなんて、

可愛らしくて、愛らしいよね。

9‘

それから何回かデートをして、

1年が過ぎ、暖かな春の日差しが差し込む日曜日。

僕は奈々未さんに告白した。

〇「奈々未さん…僕と付き合ってください!」

奈々未「私でいいの?」

10‘

〇「奈々未さんが“いいんです”」

奈々未「よろしくお願いします」

告白が成功した時は嬉しかったな…

すごく緊張した、だって女性に告白するのが初めてだったから

11‘

そんな僕を可愛らしくて、好きって言ってくれる。

付き合って、同居してから分かったこともたくさんある。

意外にも朝起きるのが苦手な奈々未さん。

朝食を食べている時でも半分寝ている。

体が悪く、入院したこともある。

12‘

奈々未「ごめんね?デートだったのに」

〇「デートはいつでもできますから」

奈々未「でも…」

〇「…なら家に帰ったら奈々未さんと初めてがしたいです」

この時の僕はなに言ってんだろうって思う。

13‘

奈々未「ふふ、いいよ」

〇「…///」

奈々未「恥ずかしいなら言わなきゃいいのに、でもありがとうね」

クスクスと笑いながら僕の頭を撫でてくれる。

そんな奈々未さんが愛おしい。

14‘

それから奈々未さんが退院をして、数日が経った

夏の始まりが顔を出し始めた頃。

奈々未「〇〇くん」

〇「はい?」

奈々未「シよっか?」

15‘

〇「え…!」

目を見つめると少し恥ずかしそうに揺れていた。

僕に可愛らしい八重歯を見せながら微笑んでくれる。

〇「はい!」

16‘

まずはキスをして…おっっと!

どうしたの、奈々未さん

そんなことまで日記に書かなくていい?

でも初めてのことだから…はい…やめておきます

17‘

さぁ気を取り直して、次は食欲がお盛んな時期

初めて、奈々未さんのご両親とお会いした。

すごく緊張したけど、優しいご両親で安心した。

ただ孫はいつ見れるのか聞かれた時はむせてしまったけど。

18‘

僕も奈々未さんもなりゆきに任せてって感じ

なので避妊はしてない。。

いたぁっ!ちょ!なんで叩くんですか!

え?そんなことも書かなくていい?

すみません…

19‘

ごほん…最後は肌を刺すような寒さを感じる何気ない土曜日。

僕は奈々未さんのご両親に2度目のご挨拶に来ていた。

奈々未さんが妊娠したのだ。

そのご報告とあともう一つ。

20‘

〇「娘さんと共に人生を歩かせてください!」

奈々未父「うん、君なら良いと思う」

奈々未母「ですね」

〇「っ!ありがとうございます!!」

21‘

そして、今日…

〇「準備できましたか?」

奈々未「うん」

〇「とてもお綺麗です、お腹は目立ちませんね?」

奈々未「まだ3ヶ月だしね」

22‘

〇「では行きましょうか?」

奈々未「緊張し過ぎないでよ?」

〇「はい!」

奈々未「自信満々ね?」

23‘

〇「隣に奈々未さんがいますから!」

奈々未「じゃあ、エスコートお願いね?」

〇「はい!」

最愛の妻が生まれてきてくれた日に

僕達は夫婦になりました。

24‘

この作品はフィクションです。

実際の団体とは関係ありません。

またこの作品内の表現や行動はあくまでも、

作品としてなので、実際に行っても、

責任は取りかねますのでご了承ください。

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