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【ネタバレ注意】「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」の感想 

楽しい映画でした。しかし同時に非常にモヤモヤした映画でもありました。そのことを語らせてください。

まず初めに

ゼンカイジャーもドンブラザーズも好きな私としては、テレビ本編の続きとしてとても楽しめました。どちらも変わらないノリ、テンポで物語が進むため「懐かしいなー」と思いながら観ることができました。いわゆるキャラの解釈違いが起きることもなかったです。
しかし……

ジロウとムラサメの扱い

まずジロウに関して。私がドンブラザーズで一番好きなキャラクターは桃谷ジロウです。本編の過酷な真実を乗り越えた彼がどう成長しているのか、それを楽しみに映画を観に行きました。

何も成長してないどころか悪化してない!?

いや予告の時点で嫌な予感はしてました。タロウに対して「あんたとはもう縁が切れてるんです」なんて残酷なことを言ってるし。しかしまさかここまで彼の嫌なところばかり見せられるとは……本編ならともかく、一度限りの映画でこれをやられると正直しんどいし彼が可哀想です。ヒーローとして輝いてる桃谷ジロウをもっと見せてくださいお願いします。

次にムラサメに関して。

単純に出番がなさすぎ。

本編でも使い余していたから期待はしていなかったけど、まさか最後の戦いにすら参戦しないとは……
ステイシーと一緒に戦う姿を期待していたのでとても残念でした。

VS作品とは

個人的にスーパー戦隊のVS作品とはお祭り映画だと思っています。本来なら交わることがないキャラクターたちが一度限りの共演ができる夢のような作品……それがVS作品だと考えております。しかも今回共演するのはどちらもカオスだと言われているゼンカイジャーとドンブラザーズ。この2つが交わったら一体どんなカオスが生まれるんだ!?ワクワクドキドキしながら観に行きました。

ほぼ絡みはありませんでした。

いっそ清々しくて笑いました。映画の構成として、ゼンカイジャーとドンブラザーズそれぞれのパートを20分くらいやって、最後に少しだけ彼らを共演させる、といった感じです。

物足りない……

それぞれの物語そのものは良かったですよ。一番最初にも書いた通り、本編のノリがそのまま観れたのでとても楽しかったです。
でもそれが観たかったかと言われると違うんだよなぁ……
共演パートが良かっただけによけいに物足りなく感じました。

ソノイの死

これはかなり驚きでした。ソノイ推してる方々がとても心配です。
行動自体は理解できるし、結果もまぁ納得できます(あのエネルギーって元々ソノイを蘇らせるためのものですし)。ただ本編外でキャラを殺すのはやはりモヤっとします。せっかく本編生き抜いたのに……
ただこれは次回のVS作品の布石だと思っているので、今回は目を瞑りましょう。
ちゃんと回収してくれることを祈っています。頼んだぞ、井上敏樹大先生。

総括

楽しめた部分もめちゃくちゃあるのですが、モヤッとした部分もめちゃくちゃあるすごい変な映画でした。
あとこうして比べると、やはりゼンカイジャーは真っ当なスーパー戦隊だったんだなと強く感じます。
来年巻き込まれるだろうキングオージャーが今から心配……

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