今更ながら「シン・仮面ライダー」感想 【ネタバレ有】
もう公開されて1ヶ月以上経つ作品ですが、せっかくなので感想を書こうと思います。一応ネタバレ注意とします。
まず初めに
私は庵野秀明のファンというわけではありません。シン・ゴジラは好き。シン・ウルトラマンはあまりハマらず。エヴァンゲリオンは観たことがない。仮面ライダー作品は何作か観てるものの初代は観たことがない。そんな私から観てこの作品はどうだったかというと
けっこう好きな作品でした。
決して傑作というわけではありませんが、好きな要素が詰まっていた作品でした。これからどこが好きだったか、書いていきたいと思います。
バイクのシーンが最高
仮面ライダーといえばやはりバイク……と連想するのはどの世代までなんでしょうか。というのもここ最近の仮面ライダーは大人の事情もあってなかなかバイクに乗りません。もしかしたら最近ライダーを見ている子供は『仮面ライダー=バイク』とならないのかなと思っています。私自身「まぁバイク乗らなくてもかっこいいアクションは観れるし別にいいか」くらいのつもりで今のライダー作品を観ています。
今作でその考えが覆りました。
この映画バイクのシーンがめちゃくちゃカッコいいです。バイクがカチャカチャと変形する様子もカッコいいし、コートをはためかせながら走る姿も堪らないです。私が高校生くらいにこの映画を観ていたら、影響を受けてバイクの免許を取りに行っていたかもしれません。そのくらいカッコよかったです。
ラストシーンもバイクで締めるのが堪らなかったですね。
怪人のデザインがカッコいい
特にクモオーグ、ハチオーグ、KKオーグが好きでした。それはなぜなのか。「仮面ライダーと同じ過程で作られた存在」なんだと思わせるデザインだからです。具体的に言うと異形の顔を隠すためにヘルメットとスーツを身に付けているのです。
うーん、堪らん。
コウモリやサソリもこういう方向にデザインしてほしかったなぁ。
真っ当なヒーローもの
小難しい設定や用語はいろいろありますが、描いてるものはストレートなヒーローだったように感じました。
人並外れた力を人々を守るために使う。
とてもシンプルですが、だからこそ良い。より心にグッとくるものがありました。
不満点
単純にアクションシーンの出来は酷かったと思います。最初のクモオーグ戦のところは良かったですが、それ以後はただただ観づらい。特に終盤の戦いは最悪です。本当にダサかった。
監督曰く「泥臭いリアリティある殺し合いを表現したかった」とのことですが、完全に失敗だったと思います。仮面ライダークウガのラストの戦いの方がよっぽど泥臭く描けていたと思います。
あとところどころ脚本や演出が変だなと感じました。コウモリオーグの所にいるよくわからんロボットとか、突然「ところがぎっちょん!」とか言い出す浜辺美波とか、正直作品の空気感をぶち壊してたように思いました。
総括
一見小難しく見えるけど、内容そのものはとてもシンプルなヒーロー映画だというのが私の感想です。もし続編が作られるなら観に行きたいとは思いますが、その際は観やすくカッコいいアクションをどうかお願いします。
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