武者修行プログラム挑戦への想い

大学1年生の日々が過ぎていく。夢が見つけられない。将来の目標がない。大学の授業を受ける目的も見つからない。果たして、将来に繋がるような勉強ができているのか、、?大学って何をするべき場所なんだ、、、。

私の周りには、たくさんの素敵な友達がいる。大学で出会えた友達と過ごす毎日も楽しかった。空きコマランチで大学生らしさ感じてみたり、ふとっさるサークルの飲みのノリについていけなくて、モブに逃げたり、夜は高校の友達とご飯行って、お酒を飲まずに楽しめる仲こそ私に合う友達なんだと気づき、高校に戻りたい、、、なんて話を毎回していたり、朝は満員電車に揺られて、ただ音楽を聴いて、人の流れに追いつくのが精いっぱいで、、、電車の中ではせめて読書をしようと思いつつも、スマホをいじってしまう毎日。授業中の頭の中は、だいたい東進。今日のグルミどうしようかな、、あれやってなかったな、、、。GWには、人生で初めて好きな人に告白をした。フラれた。気持ちの整理がつかなかった。恋愛したいなぁ、、って考えながら、毎日が過ぎていく。

こんな毎日は、私の中ですごくもやもやしていた。正直、嫌だった。将来の夢や目標に向かって頑張っている人を見るとすごくうらやましい。憧れる。カッコいい。自分の人生をみんなのまでプレゼンできるような人になりたい。私の言葉、姿、行動で誰かに影響を与えられる人になりたい。漠然とそんな理想は抱いた。

やりたいことが見つからない自分に徐々に焦りの気持ちが大きくなっていた。このまま時間だけが過ぎていくのは嫌だ、、、。(やはり、私は目的・目標に向かって生きていくのが好きなのだろう)そこで、真っ先に自分を変えるために思いつく行動が『留学』。きっと海外に留学を”した方がいい”んだろうなぁ。何か見えるものがあるんだろうなぁ。だけど、留学に行く明確な目的はないんだよなぁ。将来海外で働きたい、英語を使った働きたい、国際的に活躍したいだなんて思いは一切ないのだ。それなのに、海外にわざわざお金をかけて、学びに行く必要はあるのか。『留学」に対する答えは見いだせないまま、時間だけが過ぎていく日々。

インスタグラムの投稿でよく目にしていたもの。それが、武者修行プログラムだった。そのプログラムに参加したすべての人が「間違いなく、自分のステージが一段上がる。求めるものが得られる。」「自分の本心をやっと見つけられた」「こんなにも濃い2週間はない」「人として成長した、と自信を持って言える」こんな言葉が並べられていた。

これだ、、、!!!私が挑戦すべき場所を見つけた。説明会に行き、前夜祭にも行き、本当に自分にできるのか、2週間ベトナムに行くことへの怖さや不安、そんなネガティブな感情も多く抱いたが、これに挑戦した後の自分に会いたい、成長したい、成し遂げたい、そんなポジティブな気持ちに後押しされ、悩みに悩んだ末、全額入金。よし、、!新しい環境に挑戦することが苦手、現状維持が大好きな私にとっては大きな一歩を踏み出せた瞬間だった。よし、、、!頑張るぞ!!!!!

チームメンバーと電話を繰り返し、企画書作成に励む。北海道、山形、大阪、埼玉と遠く離れた地に住む、顔を合わせたことのないメンバーと話し合うのは不思議な感覚だった。まるでずっと前からの友達のように、話し合いが順調に進んでいく(私は人見知りではない。周りの空気に合わせるのが得意だ。まるでカメレオンのように色を変える。初対面の人とでも、周りの空気に合わせてコミュニケーションをとれる力を持っている。)みなそれぞれがアイデアを出し合い、一つのものへとまとめていく。優勝したい!と気持ちの向く方向は全員一緒だった。企画書完成!!!

出発2日前の3月11日。新型コロナウイルス感染症拡大のため中止。気持ちの整理がつかなかった。言葉が出なかった。企画書がやっと完成したところだった。悩みになやんだ末に行く、と時間をかけて決めた。勇気の一歩を踏み出せた。春休みの自分はこれにかけていた。それが突然にしてなくなった。何よりも一番、このチームメンバーで武者修行プログラムに参加できないことが悔しかった。でも、この現実は誰が何を言おうと変えられない。

普通だったら、こんなことは起きない。この時期に、コロナウイルスが流行って、中止されたという前代未聞の出来事は、神様からの何かのお告げだったのかもしれない、と感じる。こんなイレギュラーな事態が起きたとき、私はいつも神様からのお告げ理論を唱える。この運命が、私にとっての正解なんだと、受け止める。今回も、何かのお告げだとして、受け止められた。また、半年後でも1年後でも武者修行プログラムに挑戦できる機会があることに変わりはないのだから。

この中止を受けて、ファシリテーターの人と、1対1で面談ができるという機会があり、参加した。今の自分の想いを率直に打ち明けた。一番は、「自分のやりたいことが見つからないことに対する不安」「留学は行くべきなのかどうか」。面談では、多くのヒントをもらえた。

簡潔にまとめると。「自分がワクワクすることから発展させて考えていくこと」「行ってみなきゃわからない、やってみなきゃわからない、見てみなきゃわからない、それに挑戦してみたことで、目的とは違う、別の何かが得られることだってある」この二つだ。(とてもとても話しやすく、聞き上手、心が軽くなるような面談だった。表情が豊かだった。私も生徒にこんな面談をしてあげたい。人を勇気づけられるような人になりたい。そんな想いも芽生えた。)

与えられたヒントをきっかけに、今までに訪れたことのあるお店の会社を調べ、その会社の理念やコンセプトについて、調べるようになった、ありとあらゆる業界の会社を。これが意外と面白い。このお店は、この会社のグループだったんだ、このお店とこのお店は、同じ系列だったんだ、など様々な発見が得られた。次第に、調べていてワクワクする会社の分野が絞られてきたりして、なんとなく自分はこの業界に興味があるのかな、なんて思ったりして。就活アプリの会員登録をし、オンライン企業説明会動画をYouTubeで見ることにも繋がった。

様々な企業を見ているが、”求められる社会人としてのスキルは共通するものがある”。これが最近発見したことだ。企業には様々な部署がある。希望の部署に配属されることもあるが、そうでないときもある。異動もある。与えられた場所に適応させて、どれだけ成長できるか、どれだけ自分を発揮できるか、そんなスキルが求められているのではないだろうか。

小さな一歩かもしれないが、私にとっては大きな一歩。自分を見つめ直せる時間を作り出せていて、嬉しい。武者修行プログラムには、自分を見つめなおし、社会をもっと知ってから、参加した方が学びは深まりますよ。そんな神様からのお告げだったのかもしれない。根本は、武者修行プログラムとの出会いである。ありがとう、武者修行プログラム。待ってろ、武者修行プログラム。

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